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    洞口依子 著 『子宮会議』、電子書籍化されました!
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    WEBエッセイ 『洞口依子 のら猫万華鏡』
    (共同通信 47NEWS)

     



    ★画面が重くなるといけないので、過去記事を倉庫に移しました。 過去記事もくじ

    2024年
    3/26

    RADIO

    TOPIC  洞口さんの『FMシネマサウンズ』は、
    CONTENT  
    映画音楽版『クロスオーバー・イレブン』な落ち着いたムードと。

    MEMO
        王道のタイトルがしっかりと選ばれた、今ほんとに必要な映画音楽番組です!

     3/26の午前0時(3/25の深夜)に始まり3/30まで続く洞口依子さんの『FMシネマサウンズ』(NHK-FM)、その第1回目「アカデミー賞に輝いた大作」を聴きました。
     今朝早く起きて、NHKの聴き逃し配信「らじるらじる」(無料、登録不要)を利用したところ、深夜番組でありながら朝の静かな空気にも合いました。

     私が思い出したのは、かつて同じ局で放送されていた『クロスオーバー・イレブン』。(私の世代では)津嘉山正種さんが落ち着いたトーンでスクリプトを朗読し、その合間に洋楽が流れる構成で、そこから自分でエアチェックした曲を詰め込んだテープを何本も持っていました。
     洞口さんの『FMシネマサウンズ』は、当時の私が「こういうの、あるといいな」と思っていた、その映画音楽版といった感じの番組。しかもナレーションを洞口さんが務めるのだから、40年越しで素敵なプレゼントを受け取ったようなものです。

     第1回目を聴き逃した人には「らじるらじる」でぜひ追っかけていただきたいので、曲目はまだここに書きません。
    ですが、ひとつ言っておくと、第1回目で選ばれた映画はじつに王道。「アカデミー賞に輝いた大作」なので、タイトルくらいは誰にでも知られているでしょう。
     そこが重要だと思うのです。
     昔はこうやって王道の映画をセレクトしたり、リクエストに応えたりして、ちゃんと曲をオンエアする映画音楽の番組がいくつもありました。ところが、いつのまにか(たぶん1990年代以降)、レンタル・ビデオやミニシアターの普及もあって、隠れた傑作やレアな映画に今まで以上にスポットライトが当たり、それ自体はいいことなのだけど、王道の作品や有名な古典作が軽視される傾向もありました。
    だけど私たちが映画音楽に親しんだきっかけは、イージー・リスニング仕立てではあっても、『映画音楽大全集』とかのレコード/テープに入っていた、『エデンの東』や『太陽がいっぱい』ではなかったでしょうか?洞口さんの『FMシネマサウンズ』は王道の魅力を再認識させてくれます。超有名なテーマ曲の普遍性とその強さを改めて実感できます。
     さらに、1本の映画から複数の曲を聴かせることで、音楽がいかにその作品を効果的に彩っていたかも思い出させます。今回は、私の大好きなある古典的名作から「序曲」がたっぷりとかかって、「こんなことしてくれるのか!」と喜びました。つまり、音楽の面から王道をしっかりと紹介してもらえるのです。

     洞口依子さんのナレーションは作品情報に彼女自身の思い出を織り交ぜて、その絶妙なバランスに心地よくリラックスできます。私は全5回を通して聴きますが、これを機にレギュラー化してほしいですね。
     深夜は深夜で、早朝は早朝で、いつの時間帯に聴いても洞口さんの声が心の状態を整えてくれる番組。もちろんリアルタイム・リスニングもいいし、早く寝なきゃならない人は「らじるらじる」で。リアルタイムで聴いても「らじるらじる」でリピートできますよ!

    *第2回目(3/27)は「SFとサスペンス映画」、第3回目(3/28)は「不滅の青春映画」、第4回目(3/29)は「さまざまな愛の映画」、第5回目(3/30)は「日本映画と、その音楽」

    なお、再放送もあるようです!!!
    4/1に第1回目のぶん、4/2に第2回目のぶんが、現時点でわかっています。

    2024年
    3/23

    MOVIE


    TOPIC  『ドレミファ娘の血は騒ぐ』、海外で上映
    CONTENT   
    4月、ロンドンとニューヨークにて

    MEMO
      
     またまた嬉しいニュースです。
     来たる4月に、ロンドンとニューヨークで『ドレミファ娘の血は騒ぐ』が上映されます。
     まず4/9(火)に、BFIロンドン映画祭にて。4/20(土)にはニューヨークのジャパン・ソサエティにて。
     BFIでは、なんとケネス・アンガー特集と同じ「実験作(Experimenta)」の枠で。ジャパン・ソサエティでは、『逆噴射家族』と同じ「ディレクターズ・カンパニー」枠で。
     『ドレミファ娘の血は騒ぐ』は当初、"Bumpkin Soup"のタイトルで海外に紹介されていました(日本でのベータ版ビデオにも、その英語題が載っていました)。今回もそのタイトルを採用しての上映となります。
     この作品は長く海外でなかなか上映の機会に恵まれず(昔はあったみたいですが)、パッケージ・ソフトも正規に流通していなかったようです。今回の上映の告知サイトでは、「"The Excitement of the Do-Re-Mi-Fa Girl"として知られる」と記されてあります。めでたく英語の字幕がつくそうで、冒頭の「とうとう来ました、吉岡さん・・・!」は、"I can finally see you,Mr. Yoshioka..."になるのでしょうか。そんなことを考えるだけで嬉しくなってきます。

     該当ページは、BFIがこちら、ジャパン・ソサエティがこちらです。
     ああ、それにしても、やっとあの洞口依子さんの顔の大写しを、ロンドンとニューヨークの人たちがスクリーンで拝めるのか!「とうとう来ました」ですね。

    2024年
    3/20

    RADIO


    TOPIC  『FMシネマサウンズ』、聞き逃し配信でもぜひ!
    CONTENT   
    NHK-FMにて、3月26日午前0時より5夜連続

    MEMO
      
     いよいよ来週の火曜日(月曜深夜)0時から、5夜連続で洞口依子さんがナビゲーターをつとめるラジオ番組、『FMシネマサウンズ』が始まります。
     公式HPによると、第1夜が「アカデミー賞に輝いた大作」で、第2夜が「SFとサスペンス映画」だそうです。
     「映画作品を俳優が語り、その音楽が響きます。いつか観た、観たかった映画のシーンを思い浮かべてください。」とのことです。
     サントラを愛してやまない洞口さんによる、映画音楽とおしゃべりの時間。ファンは今から楽しみですね。
     もちろん、1日の終わりに”クロスオーバー24”な感じでリアルタイム・リスニングするのもいいでしょう。でも「明日、早く起きなくちゃいけないなあ」という人には、NHK-FMの聞き逃し配信「らじるらじる」(こちら)があります。
     リアルタイムで聞いた人も、これでリピートできますね。昔は映画音楽のラジオ番組が必ずありました。そこで流れる音楽のみならず、番組まるごとエアチェックして、次の週まで何度もリピートしたものです。私としましては、2024年にその感覚を洞口依子さんに呼び覚ましていただけるようで、来週が待ち遠しくてなりません。「らじるらじる」、ぜひご利用ください!

    3/20

    SHOGUN


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』第5話
    CONTENT   
    ヤツが還ってきて、大揺れに。

    MEMO
      
     掛け値なしに絶賛配信中の『SHOGUN 将軍』、第5話が昨日3/19に配信されました。 
     戦の避けられない状況を虎永がどう捉えるのか、按針ことブラックソーンの間は順調に縮まるのか、そして彼は日本での生活や文化に馴染んでゆくのか。
     すべてが激動し、文字通り揺れ動く回です。重く苦い後味を残します。心をキリキリとさせる回。もう、基になった史実がどうとか関係なしに、ドラマとして面白い!

    2024年
    3/17

    BIRTHDAY


    TOPIC  明日はお誕生日です!
    CONTENT   
    1日早いバースデイ・グリーティング

    MEMO
      
     明日、3月18日は洞口さんのお誕生日です。明日は日曜日なので、1日早いですが、おめでとうございます!
     毎年、当サイトで綴るお祝いのメッセージを、今年は40周年記念ということもあって、特別に文章を書き下ろしました。
     普段は思い入れが溢れすぎないよう、これでも抑えて書いているつもりなのですが、今年のお祝いメッセージではドカンと爆発させました。
     『女優グラフィティ』という本があります。1978年に出版された小藤田千栄子さんと川本三郎さんの共同編著で、複数の執筆者による海外の女優さんたちへの熱い想いが綴られてあります。対象となるのは、ソンドラ・ロックやサリー・ケラーマンやジェニファー・オニールなど多数。

     個人的に大好きな一冊で、これの日本映画版というのがあれば、ぜひとも洞口依子さんのページを!と願っていました。頭の中でそのページを自分で書き、推敲してきたのです。
     今年のお誕生日お祝い文は、もしも私がその「洞口依子」のページを書かせてもらえたら、という長年の夢を当サイト内で形にしたものです。普段と語調が変わって偉そうに見えるかもしれないし、なんか青臭い映画少年ふうでウザいと受け取られるかもしれません。しかし、この方法が『女優グラフィティ』の「洞口依子」ページには一番ふさわしいと判断して、あえてそういう文章にしました。
     『女優グラフィティ』の「まえがき」には、こんな一文があります。「スクリーンの中で共感した女優を発見し、語ることによって、大仰にいえば人生への信頼そして夢をもう一度確認したいのである」。

     では、西洋人が納豆にチャレンジするくらいの覚悟をもって、お読みください。こちらのページです。

    2024年
    3/16

    SHOGUN


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』第4話、すごい!
    CONTENT   
    3月12日から配信されています

    MEMO
      
     『SHOGUN 将軍』の人気と評判が落ちません。この内容であれば、満足度と期待も高まるわけです。
     3月12日に配信開始された第4話では、真田広之さん演じる虎永がほぼ不在の回で、そのぶん他の登場人物たちが一人ずつクローズアップされました。しかもそれが人物の奥行きと物語の構成を深めていると思います。
     今回、洞口依子さんの出演シーンはありませんが、とても重要かつ大成功した回なので、いつものページ(こちら)で感想を更新しました。

    3/16

    RADIO

     そして、すでにお知らせしたように、洞口さんがナビゲーターを務めるFM番組『FMシネマサウンズ』が3月26日(25日の深夜0時)よりNHK-FMで始まります。全5夜で、聞き逃し配信(こちら)があるのも、ありがたいですね。
     洞口依子さんの映画音楽番組。それだけでファンにはたまらない企画です。もちろん『SHOGUN 将軍』とは別の番組ですが、いま聴いたら、桐の方がおしゃべりして曲をかける姿を想像してしまいますね(桐の方なら似合うかも!)。

    2024年
    3/10

    RADIO


    TOPIC  洞口依子さんのラジオ番組!!!
    CONTENT  
    NHK-FMにて、3月26日午前0時より5夜連続!

    MEMO
      
     またまた洞口依子さんに関する嬉しいニュースです。
     3月26日(火)の午前0時、つまり25(月)の深夜24時から、5夜連続で『FMシネマサウンズ』に出演されます!NHK-FMです。
     タイトルからして、映画音楽の番組ですね。公式HPによると、「映画作品を俳優が語り、その音楽が響きます。いつか観た、観たかった映画のシーンを思い浮かべてください。」とのこと。
     これはもう聴くしかありません。昔からサントラ大好きを公言していた洞口さんです。その洞口さんの『シネマサウンズ』という番組。しかも5夜連続!このニュースを知ったときは、『放浪記』の森光子さんみたいに、でんぐり返しで喜びました。
     洞口依子さんの魅力は多面的です。ファンもそれぞれに好きなところがあるでしょう。私にとっては、洞口さんの「サントラ好き」も入っています。それが他の魅力にも枝をのばして触れていると思います。
     若い頃みたいに夜おそくまで起きていられないなあ、という方には、NHK-FMの聞き逃し配信「らじるらじる」(こちら)がありますよ!
    3/10

    SHOGUN

    TOPIC  『SHOGUN 将軍』、大好評配信中!
    CONTENT   
    全世界で900万再生を記録!

    MEMO
      

     『SHOGUN 将軍』が大ヒット配信中です。配信開始から6日間で900万再生らしく、評価も世界中で高いようです。1980年版を見た人ばかりではないでしょうし、むしろ配信となると若い人がたくさん見ていると思われますが、そりゃもう、見たらその作品世界に引き込まれます。すごいですからね、実際に。
     1980年版はアメリカで社会現象というか日本ブームを巻き起こしましたが(お若い方のために言っておくと、本当にそうだったんです)、それを新たに作るのは大きな賭けでもあったと思うんです。真田さんにとっても、全スタッフ、キャストにとっても。
     蓋を開けたら大ヒット。リブートされ、アップデートされた『SHOGUN』はまたもや注目の的となっているようです。
     当ファンサイトでは、本作での洞口依子さんについてこちらにページを設けてあります(第3話ぶんも更新しました)。桐の方を演じる洞口さん、ノンシャラントな奥方のようでいて第3話では虎永の策略に加わり、ひと芝居を打ちます。
     私はとにかくこの作品に洞口さんが出演されているのが誇らしくてなりません。だって、今後「トラナガのワイフ、レディ・キリの役を演じたヨリコ・ドウグチ」と言えるんですからね。

    2024年
    2/28

    SHOGUN


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』ぜひご覧ください!
    CONTENT   
    Disney+にて絶賛配信中!

    MEMO
      
     洞口依子さんが出演されているTVシリーズ『SHOGUN 将軍』が2月27日からDisney+で配信されています。
     まず第1話と2話が公開されていて、週ごとに1話ずつ追加されるようです(全10話)。
     『将軍』、むかし見たよという人もいるでしょうが、今作は確実に生まれ変わっています。画面に精悍さと美しさが増して、それはちょうどプロデュースと主演を務めた真田広之さんの姿にも重なります。彼が演じる吉井虎永は徳川家康をモデルにしているので、今後はもう家康=真田広之ということでいいのではないか、とさえ思ってしまうほどです。
     洞口依子さん演ずる桐の方は第2話から登場します。先行して公開されていた画像から、私は冷厳な役柄かと思っていました。しかし見てみると、あなや!じつに鷹揚とした奥方のようです。ただ、虎永を支えてきた強さが背筋を通っていると思わせるので、今後の展開が楽しみです。
     詳しくは、こちらのページに記事を書きました。洞口依子さんのファンサイトとしてのアングルで書いていますが、今回は作品自体に関しても感想を述べてあります(といっても、まだ最初の2話ぶん)。以後のエピソードと洞口さんについても随時更新していきます。
     では、『SHOGUN 将軍』の記事をどうぞ。

    2024年
    2/25

    SHOGUN


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』配信日、いよいよ今週!
    CONTENT   
    2月27日(火)より、Disney+にて

    MEMO
      
     洞口依子さんが桐の方の役で出演する話題のドラマ『SHOGUN 将軍』が、いよいよこの火曜日、2月27日にDisney+で配信されます。
     私は最近、このDisney+のことを「SHOGUN+」と口走ってしまうほどで、火曜日の「火」の字のチョンチョンに縄を引っかけて早く引き寄せて見たいんです。
     だって洞口依子さんが1年間かけてカナダで撮影した大作、それも日本と縁の深い『SHOGUN』がようやく配信されるのですから。
     洞口さんのデビュー作『ドレミファ娘の血は騒ぐ』が撮影されたのは1984年の5月です。公開は翌年になりましたが、今からちょうど40年前に洞口さんが初めてカメラの前で演技をしたのです。つまり、今年は40周年目になります。
     『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を見たとき、私は自分でも何に対してだかわからない熱狂を覚えました。それは『気狂いピエロ』を名画座で見た後の興奮に近かったかもしれません。そしてそのワケのわからない熱狂の中心には洞口依子さんがいました。
     そのときは、40年後にその女の子がアメリカの大作ドラマ、しかも『SHOGUN』の新版に出演するとは想像すらできませんでした。感無量です。彼女の運命線はここを通ることになっていたのか。その間、いろんな大変なことが彼女に起きたし、私たちにも社会にも起きたけれど、洞口さんが40年間、演技をやめずにいてくれたことが嬉しいです。
     さあ、いよいよスタートします。2月27日配信です!
     Disney+への入会はこちら

    2024年
    2/11

    SHOGUN


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』配信日、さらに迫る
    CONTENT   
    洞口依子さんが桐の方の役で出演!

    MEMO
      

     『SHOGUN 将軍』の配信日である2月27日が近づいています。Disney+への新規加入も含めて、そろそろ心の準備を。
     作品の衣装に身を包んだキャストの写真も続々とネットに上がってきており、そこには桐の方を演じる洞口依子さんの凜としたお姿も!
     これまでに数々の時代劇に出演されている洞口さんですが、今回のような奥方の役は初めてではないでしょうか。この写真を見て、本当に海外で日本の歴史ドラマを撮っていたんだなあと、ようやく実感できた次第です(アホみたいな感想ですみません)。
     その実感は、複数のヴァージョンが公開されているトレイラーを追っていると一層強まります。きっと配信が始まると、そんな程度ではすまなくなるのでしょう。中では特に、短いメイキングやインタビューを織り交ぜたこちらのトレイラーがお薦め。40年以上前に見た『将軍』のイメージを良い意味で覆されそうな期待が高まります。そこに洞口依子さんが出演されているのですから、当ファンサイトとしても盛り上がらずにおれません。

    2024年
    1/24

    SHOGUN


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』、いよいよ来月配信開始!
    CONTENT   
    洞口依子さんが桐の方の役で出演!

    MEMO
      

     ドラマ・シリーズ『SHOGUN』が2月27日よりDisney+で配信されます。洞口依子さんが桐の方(Lady Kiri)の役で出演。
     実在の英国人航海士ウィリアム・アダムス(三浦按針)の日本での体験を基に、ジェームズ・クラヴェルが書き上げた小説が原作。1980年にはアメリカでリチャード・チェンバレン、三船敏郎、島田陽子といった配役でテレビ・シリーズが作られ、大きな反響を巻き起こしました。あのドラマを見て日本に興味を持ったアメリカ人もたくさんいます。
     今回の新版『SHOGUN 将軍』は、2021年の9月から1年間をかけてカナダのヴァンクーヴァーを中心に撮影がおこなわれ、そのあいだ洞口さんもカナダにずっと滞在していました。その撮影が終わってからも何度かリリース予定日が延期され、この2月末めでたく配信となるわけです。
     公開中のトレイラーを見ると、1980年の『将軍 SHOGUN』とは画作りから何から一新されているようで、2020年代ならではの歴史ドラマが堪能できそうです。そしてそこに洞口依子さんが出演しているということは、配信が始まる前からファンとしては楽しみでなりません。

     私はカナダ滞在中の洞口さんに、Twitter(当時)のスペースでカナダで感じたことをお聞かせいただきました(追いかけます、お出かけならば、どこまでも!)。もちろん撮影の具体的な進行状況については伺いませんでしたが、カナダでの食べ物とか、レコード漁り、日系移民の歴史、文化や国民性などなど、トピックは多岐にわたり、さながら洞口依子というプリズムが異国の地に置かれて、そこを通して届く光を見ているかのようでした。当ファンサイトも17年目に入りますが、あれほど一気に多彩な言葉を洞口さんから浴びたことはありません。
     
     そんな濃縮された1年間で撮られた作品を、ついに見ることができます。最初の2話が2月27日に、以降1週間ごとに配信されます(全10話)。
     Disney+への入会や『SHOGUN 将軍』のトレイラーはこちらの公式サイトから。

    1/24

    MOVIE

    TOPIC  『白鍵と黒鍵の間に』、DVD・Blu-ray化!
    CONTENT   
    3月20日に発売されます

    MEMO
      
      洞口依子さんの母親役も好評を博した冨永昌敬監督の映画『白鍵と黒鍵の間に』が早くもソフト化されます。
     DVDとBlu-rayでの発売で、とくにBlu-rayの内容が凄そうです。メイキングとインタビューを収録した特典と、なんとオリジナル・サウンドトラックのCDまで入っているではないですか。ええっ、あの映画のサントラが!!
     当サイト的に嬉しいのは、発売日の3月20日が洞口さんのお誕生日(3月18日)の直後だということ。
     いやホントにこの映画での洞口さんは素敵です。劇中、いちばんノンシャラントな存在感があります。やはり富永監督の『パンドラの匣』でも、ふんわりとした温もりを漂わせていましたが、『白鍵と黒鍵の間に』のお母さんは強いんです。息子が無意識のうちに覚える母親の「敵わなさ」をファンタジックなまでに体現しています。まだ若い息子が、それを煩わしく思っているのもいい。その旅立つ後ろ姿を見送るお母さんのノンシャラントな笑顔を見ていると、人間は一人で生まれてきたのではないんだな、なんてことをジンワリと感じます。

    『白鍵と黒鍵のあいだに』
    Blu-ray:7,480円(税込)/ PCXP-51030
    DVD:5,280円(税込)/ PCBP-54618

    2024年
    1/8

    訃報


    TOPIC  篠山紀信さん
    CONTENT   
    『週刊朝日』『GORO』『CAPA』での写真に想いを馳せます。

    MEMO
      
     巨星墜つ。写真家の篠山紀信さんがお亡くなりになりました。洞口依子さんのファンにとっては、『週刊朝日』の表紙で15歳の彼女を世に送り出し、『GORO』の激写で80年代の男の子たちをハートを焦がし、それを素材に新しい写真とあわせて映像作品へと織りあげた『DIGI+KISHIN』、そして『CAPA』でのユニークな紀信写真塾と、洞口さんの魅力を語るのに絶対欠かせない存在でした。
     当サイトでは洞口さんの気だるい眼差しを讃えることが多いのですが、もちろん笑顔の美しさにも魅了されました。とびきりのスマイルが、篠山さんが阿蘇やタヒチの自然の中で撮った写真によって心に刻まれました。ずっと後の2009年に撮られた『DIGI+KISHIN 洞口依子』にも、洞口さんの素晴らしい笑顔がありました。
     篠山さんのカメラが捉えた洞口さんの瞬間瞬間が、私たちの青春とも重なり、それから「8年が過ぎた」と思ったりしてたら、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』がクランクインした1984年5月8日から40年目を迎える今年の、この瞬間にも繋がっています。
     篠山さんの撮った洞口さんからは、ドレミファ娘のソラシドが聞こえてきました。あの笑顔の数々をありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

    1/8

    MAGAZINE


    TOPIC  『週刊文春CINEMA』の映画年間ベストテン特集に洞口さんが参加
    CONTENT   
    2023年冬号、読み応えたっぷりです!

    MEMO
      
     『週刊文春CINEMA』の2023年冬号で年間ベストテンが特集され、洞口依子さんも選者の一人として参加しています。
     10本の中身は書きませんが、選出した作品についての短いコメントがまた洞口さんらしいです。
     『週刊文春CINEMA』自体も、季刊から月刊にしてれないかなあと思うほどの充実した内容(最近、同誌のウェブサイトも開設されましたね)。洞口さんや他の方々のベストテンを眺めていると、映画をいっぱい観たくなりますよ!

    2023年
    12/3

    DRAMA


    TOPIC  『SHOGUN 将軍』、来年2月にDisney+で放映決定!
    CONTENT   
    ついに、ようやく、いよいよ、洞口依子さんが桐の方の役で出演されるドラマ『SHOGUN 将軍』が2024年2月27日よりDisney+で放映されます(全10話)。

    MEMO
      

     いやあ待ちました。そしてYouTubeでトレイラー(こちら)を見るに、これは当日まで待つ甲斐があるぞと期待せずにはおれません。私は1980年版の旧作も楽しく見ましたが、はっきり言ってヴィジュアルの質感が別次元です。
     この作品の撮影のために洞口依子さんは長期のカナダ滞在を経験し、私もXのスペース(「洞口依子 のら猫スペース」)でご本人から数々のエピソードをうかがいました。『SHOGUN 将軍』内容に直接関わることではなく、洞口さんがカナダで考えたり感じたりしたことです。聞き手としてとくに印象に残ったのは、「移民」というキーワードです。もともと旅に関するエッセイやコメント、具体的な旅番組への出演が多かった洞口さんですが、海外で暮らし仕事をするなかで、おそらく今まで以上に「移民」を意識する度合いが強まったのではないでしょうか。
     もちろん『SHOGUN 将軍』は、時代も人物も遙か昔のものです。けれど日本へ漂着した外国人の話であり、ある種の「移民」の物語でもあります。洞口依子さんのファンサイトとしては、彼女のカナダでの体験と作品が響き合う部分にも興味を持って楽しみにしています。

    12/3

    訃報

    TOPIC  山田太一さん
    CONTENT 
    日本を代表する脚本家の山田太一さんが11月29日にお亡くなりになりました。

    MEMO
      
     言うまでもなく日本のテレビドラマ史に大きな足跡を残した脚本家です。昭和の名作のみならず、平成に入って変わってゆく社会と人間のありようも描き続けました。洞口依子さんの出演作では、『時にはいっしょに』(1986年)、『ふぞろいの林檎たちIV』(1997年)、『春の惑星』(1999年)があります。日本の文化にもたらした功績の大きさは計り知れません。哀悼の意を表します。
     私は洞口依子さんについて、コミュニティや人間関係の部外者の役に魅力がフィットする、というようなことをよく書きます。『時にはいっしょに』も『ふぞろいの林檎たちIV』も、まさに登場時はそういう役どころでした。彼女がデビューして間もない1986年に、家族や友人の輪の外から入ってきて引っかき回す『時にはいっしょに』の比呂子にキャスティングされたことは、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の衝撃覚めやらぬ状態でいた私の胸を躍らせました。そんなふうに多くの脚本家や演出家の方々によって、自分が洞口さんに心奪われる機会を作っていただいたのだと思います。
     洞口さんは47NEWに連載されていたエッセイ『洞口依子 のら猫万華鏡』で、『岸辺のアルバム』とご自身のお母様のことを書かれています。本当に素敵な文章なので、ぜひお読みください(こちら)。
     『岸辺のアルバム』のタイトルになっている家族のフォト・アルバムは、『時にはいっしょに』で一家が崩壊寸前の幸福を取り繕ってピアノで合唱する「夏の思い出」にも線を引くことができますね。

    12/3

    TV

    TOPIC 『ニンゲン合格』@日本映画専門チャンネル
    CONTENT 
    洞口依子、歌う

    MEMO
      
     黒沢清監督の『ニンゲン合格』(1999年)が日本映画専門チャンネルで放映されます。

     12/6(水)深夜0:00〜
     12/15(金)9:35〜
     1/7(日)6:00〜
     1/11(木)6:20〜
     1/24(水)8:25〜

     洞口依子さんが歌手役で出演し、なんとも掴みどころのない、チャーミングきわまりない演技で魅了します。彼女が歌う場面は夢かうつつか、これもまた本作の映画的な見せ場のひとつ。しかもウクレレをポロンと鳴らす嬉しいサービスも。
     私は映画の中で洞口さんが登場すると、そこには「洞口ドア」なる謎の扉が存在し、そこを開けて降りてゆくと戻ってこれないくらいの吸引力がある、と思っています。『ニンゲン合格』にもそれが明確にあります。

    2023年
    10/9

    MOVIE


    TOPIC  『白鍵と黒鍵の間に』上映中!
    CONTENT   
    映画に驚き、洞口依子さんに癒されます。

    MEMO
      
     洞口依子さんの出演映画『白鍵と黒鍵の間に』(富永昌敬監督)が公開中です。
     南博さんの自伝的エッセイを原作とした映画で、とにかく時間軸を工夫した語り口がユニークなので、まずは観て楽しんでください。よくある青春彷徨物語とは違って、変わった形をとりながらも軽快に弾んでいます。冨永監督の作品は今回も音楽はもちろんのこと、音(サウンド)が耳に気持ちいい!
     洞口依子さんにとっては『パンドラの匣』以来となる冨永映画で、池松壮亮さん演じる主人公の母親役です。『パンドラの匣』を見た洞口依子ファンなら嬉しくなります。洞口さんが登場する場面も意外性があって楽しいです(あれは息子も驚く)。
     ミュージシャン志望の若者の物語ですが、銀座、クラブ、ジャズ、といった特殊性の魅力と同時に、誰の人生にも思い当たる青春の濃密な時期という普遍性もあります。私もまた、なんの才能もなかったにもかかわらず、ある場所で音楽にまみれて仲間たちと過ごした日々を思い出しました。この映画も、そこへやって来た頃と、そこから出て行った頃が、なんと一晩という時間に描かれているのですね。入学式と卒業式をいっぺんに体験するようなものです。
     面白い映画なので、ぜひご覧ください。洞口依子さんが最高の笑顔で待っています。本作における洞口さんについて、当サイトならではの感想を書いた記事はこちらです。 

    2023年
    9/27

    EVENT


    TOPIC  トークイベント@那覇
    CONTENT   
    『白鍵と黒鍵の間に』を公開記念し、洞口さんが映画と沖縄について語ります。

    MEMO
      
     たいへんな遅れをとってしまいましたが、まだ間に合うので超微力ながら告知のお手伝いをさせていただきます。
     洞口依子さんのトークイベント「洞口依子のら猫万華鏡トークイベント『映画と私と深〜い仲の沖縄』」が10月1日(日)に那覇で開催されます。場所は浮島ブルーイング。
     参加費は2000円(別途ドリンクオーダー要)。9月30日までに、申込者の氏名・参加人数・連絡先を書いてnoranecotalk@gmail.comへ要予約。

     イベントの内容は、
     ☆10月6日に公開を控えた洞口さんの出演映画『白鍵と黒鍵の間に』の撮影にまつわるトーク
     ☆『パイナップル・ツアーズ』『マクガフィン』の當間早志監督も同行しての街歩き(約20分)
     ☆『沖縄国際通り物語』の著者・大濱聡さんを迎えてのトーク。
     物販では書籍や<のら猫ステッカー>が並ぶそうです。
     オープニングは15:30でクロージングが18:00となる予定。

     イベント開催間際になっての告知、まことに申し訳ございませんでした。

    2023年
    9/3

    MOVIE


    TOPIC  『白鍵と黒鍵の間に』
    CONTENT   
    プレミア上映、ムビチケ、公式HPでのインタビューなど

    MEMO
      
     洞口依子さんが出演されている映画『白鍵と黒鍵の間に』(冨永昌敬監督)の10/6公開まで、1ヶ月となりました。
    明日9/4にはヒューマントラストシネマ渋谷のシアター1にてプレミア上映が行われます。
    10/6以降に公開される劇場も北海道のサツゲキとイオンシネマ江別から沖縄のサザンプレックスまで、現時点で全国101館です(二度数えました!)。デザインが素敵なムビチケも発売されており、ステッカーが付いてくるようです。
     また、公式HPのインタビューが読みごたえあります。主演の池松壮亮さんが今の日本映画界でどれほど独自の魅力を放っているか、南博さんの原作からの脚色をどう期待できるか、ちょっとしたパンフレットみたいな充実ぶりです。
     とくに富永監督のインタビュー(公式HPのこちらをスクロール・ダウンしていってください)にある次の言葉に私はハッとさせられました。「白鍵と黒鍵の間には、音がないことになっている」「その『間』に主人公を閉じ込めて、未来を占うことにしました」──その半音の間を描いた作品なんて、観てみたいじゃないですか!

    9/3

    YouTube

    TOPIC  『泣きたい夜もある・僕だけの女神』@YouTube
    CONTENT   
    1993年のドラマです。

    MEMO
      
     オフィシャルな動画ではないので声をひそめて紹介するのですが、1993年に洞口依子さんが木村拓哉さんと共演されたドラマ『泣きたい夜もある・僕だけの女神』がYouTubeにアップロードされています。
     年上の女性に対する恋心をせつなく描いたドラマです。「オレだって、いつまでもガキじゃないんだ!男だったら、大切な女の人とメシ食って金払うくらい当然だろ!」からの、金額を見て茫然・・・のくだり。『あすなろ白書』前の木村さんはもちろん、それを上目遣いで見る洞口さんの表情に注目してください。このシーンは何十年たって見返しても胸が痛いです。
     動画はこちら

    2023年
    7/17

    TV


    TOPIC  『タンポポ』『マルサの女2』@日本映画専門チャンネル
    CONTENT   
    伊丹作品での洞口依子さんを堪能しましょう!

    MEMO
      
     記録的な暑さが続く夏になりそうです。コロナ禍も段階を変えて不穏な広がりを見せていますし、家で涼しくして映画を見るのもいいんじゃないでしょうか。
     そんな夏に伊丹十三監督の映画。これまでも日本映画専門チャンネルで特集放映されてきましたが、好評なのでしょう、この夏もラインナップが組まれています。
     洞口依子さんが出演された『タンポポ』と『マルサの女2』も、もちろん見れます。牡蠣の少女と奈々にまた会えます。

     『タンポポ』7/22(土)21:00〜 日本映画専門チャンネル
     『マルサの女2』8/26(土)21:00〜 日本映画専門チャンネル

     つまり、夏休みの初めと終わりを司るわけです。もし私が今中学生で、親が「昔、映画館で観たな〜」とか言いながらこの2本を視聴しているのに付き合って、中学生の7月の終わりに『タンポポ』の洞口依子さんと、8月の終わりに『マルサの女2』の洞口依子さんと出会ったら、大変なことになるかもしれません。

    7/17

    MOVIE


    TOPIC  『白鍵と黒鍵の間に』
    CONTENT   
    10月6日公開予定

    MEMO
      
     10月6日に公開される冨永昌敬監督の新作『白鍵と黒鍵の間に』。洞口依子さんの最新の出演です。
     公式サイトがスタイリッシュなうえに、原作を読んでいても謎めいたところがあります。
     そして『パンドラの匣』で独特の不思議な温もりを持つ母親役を演じた洞口さんが、同じ冨永監督のこの映画でどんな存在感を放つのか、ファンとしても見逃せません。
     まずは公式サイトをご覧ください。また、この作品は原作を先に読んでも鑑賞に支障なさそうですね。 
      

    2023年
    5/31

    MOVIE


    TOPIC  『白鍵と黒鍵の間に』、トレイラー
    CONTENT   
    映画『白鍵と黒鍵の間に』続報です。

    MEMO
      
     洞口依子さん出演作で10月に公開予定の映画『白鍵と黒鍵の間に』(富永昌敬監督)のトレイラーのロング・ヴァージョンが公開されています。公式HPに二つのヴァージョンがアップされており、長いほうで母親役の洞口さんを見ることができます。
     それを見て思い出したのは、やはり富永監督の『パンドラの匣』での洞口さん。なにかこう、不思議なトーンを帯びた温かさを感じます(今の段階でそんなことを言うのは先走りすぎでしょうが・・・・・・)。
     それと、テアトルシネマ系の映画館ではODESSAという音響システムを導入していっているとのことで、今のところ東京と大阪と神戸の4館で体験できるようです(こちらのページを参照)。『白鍵と黒鍵〜』はジャズの映画なので、これはぜひ私も大阪でOSESSAの音響を味わいたいものです。(私事ですが)先日まで、持病の椎間板ヘルニアで歩行困難だったのだけれど、秋にオデッサの階段を歩くことを楽しみにしております。

    2023年
    4/27

    MOVIE


    TOPIC  W吉報!
    CONTENT   
    ご退院&映画『白鍵と黒鍵の間に』出演

    MEMO
      
     蜂窩織炎で入院されていた洞口依子さんが無事退院されました。心配で見守っていたファンの方も多かったと思います。私もそうだったのですが、お見舞いの言葉よりも退院のお祝いを書ける日が来るのを待っていました。
     よかった。ホッとしました。みなさんも同じ思いでしょう。ご本人の大変さには代われないけれど、これまで洞口さんに心ときめかせたぶんの感謝や想いを送って届けたい気持ちに駆られました。そこにこの吉報・アンド・さらなる吉報です。
     10月6日公開予定の映画『白鍵と黒鍵の間に』に洞口さんが出演されます。
     原作はジャズ・ピアニストの南博さんによる自伝的なエッセイ。監督・脚本は冨永昌敬さんで、主人公を演じるのは池松壮亮さん。洞口さんは彼の母親役です。
     冨永監督というと、『パンドラの匣』と相対性理論のミュージック・ビデオ「地獄先生」に洞口さんが出演していました。私はその両方を見て、あっ、こういう感覚で映る洞口依子さんは今までになかった、と唸りました。どちらの洞口さんにも、ひとことで言い表せない不思議なトーンと温度があったのです。
     だから『白鍵と黒鍵の間に』も期待しています。もちろん作品自体にも。これから夏を乗り切って10月まで頑張る理由が出来ました。
     それまでは、公式HPをチェックして映像と音とスクリーンに映る洞口依子さんを想像しましょう!

    2023年
    4/16

    TV


    TOPIC  『蔵』、デジタル・リマスター版を放送
    CONTENT   
    4/21(金)よりNHK・BSプレミアム/BS4Kにて

    MEMO
      
     洞口依子さんが1995年に出演したドラマ『蔵』のデジタル・リマスター版が放送されます。
     4/21(金)、4/28(金)、5/1(金)の20時15分から全3回で、NHK・BSプレミアム/BS4Kにて。
     洞口さんの演じる女性・せきの生きざまが物語の重要な柱のひとつです。人懐っこい笑顔で登場する彼女がどう変貌してゆくのか、退場時の表情まで、何度観ても飽き足りません。未見の方には大推薦いたします。ゴールデン・ウィークにゆっくり鑑賞したい作品ですね。

    2023年
    3/18

    BIRTHDAY


    TOPIC  お誕生日
    CONTENT   
    洞口依子さんのお誕生日です!

    MEMO
      
     今日は3月18日です。洞口依子さん、お誕生日おめでとうございます!
     今年は洞口さんがカナダに住んで撮影に取り組んだ『将軍』が放映される予定です。そして3月30日からの『香港国際映画祭』(4/10まで)では、伊丹十三監督のレトロスペクティヴ上映が企画され、もちろん、洞口さんの出演作である『タンポポ』『マルサの女2』『あげまん』もプログラムに入っています(詳細はこちらのpdfの91ページ)。出演作は毎年世界のどこかで上映されています。

     洞口依子さんはいろんな作品に出演されています。デビュー作の『ドレミファ娘の血は騒ぐ』から(現時点での)最近作の『終点は海』まで、とにかく幅が広い。ユニークな作家性を誇る映画やハイヴィジョンの先駆的で実験的な映像、テレビの2時間サスペンスやコメディーや時代劇。Vシネマもあれば世界的に知られる邦画やJホラーの有名な作品もあり、スコセッシの映画もあります。今年はそこに『将軍』が加わります。これらを一つには括りきれません。
     洞口さんが演じる役柄も様々です。憂いのある女性ばかりではなく、跳ねるように朗らかでコミカルな役も演じているし、『芸術家の食卓』では猫に相当する役でした。

     しかしこれだけは言えます。それがどんなジャンルの作品であれ、洞口依子さんが映っている画面には、彼女以外の誰にも醸し出せない空気が漂っています。予測も説明もつかない、不意打ちにも似た呼吸で画面が脈打ちだすのです。
     出演時間の短い『地獄の警備員』や『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』でもそうです。洞口さんがいるところには、物語の展開とは別の、けれど奥深いところで繋がった扉があります。その扉を開けて階段を下りていくと物語に戻れなくなりそうなくらい、妖しく強い磁力がそこに渦巻いています。『地獄の警備員』には、いみじくもこんなセリフがあります──知りたいか?それを知るには勇気がいるぞ。
     勇気を出して階段を下りて行けば、そこは映像という表現の特別な場所です。言葉で説明できない呼吸、映像だけが有する謎と輝き。洞口さんはそこへ観客を導きます。不可思議にして抗しがたい魅力で脈打つ場所へ。だから私は一人の作家のフィルモグラフィーと向き合うように、洞口さんの出演作を追いかけてきました。

     洞口さんのTwitterスペースにお邪魔し、トークに参加させていただく際に、私のこうした思い入れが走って質問を浴びせてしまいがちです。その点は毎回反省しています。
     だけど洞口さんがどんなに素晴らしいかを伝えたい気持ちは消えることがありません。ファンサイトも17年目に入って、立ち上げ当初より分別はついたはずですが(そう思いたい)、どれだけ綴っても綴りきらないし、何を言っても言いつくさない。
     髪を風になびかせてスクリーンに登場した『ドレミファ娘の血は騒ぐ』から潮風に起こされるようにして目を覚ます『終点は海』まで、そしてもちろん『将軍』の後も、ずっとファンであり続けます。
     洞口依子さんのいる画面は、手軽に消費されたり「切り取り」できない映画の謎や神秘でいっぱいになるから。彼女は映画を連れてくるからです。


    (当サイトでは洞口さんのプライベートな出来事は記事の対象としない方針ですが、愛猫のニャーリーさんが亡くなられたことに心よりお悔やみ申し上げます。洞口さんのエッセイなどでファンにはおなじみで、Twitterスペースのトークでも相槌を打つような声が聞こえると、思わず「どうしたの?」と話しかけたくなりました。猫暮らしの経験者としても本当に悲しいです。洞口さんのnote記事はこちら。涙なしでは読めません。)

    2023年
    2/14

    TV


    TOPIC  町山さんの番組に出演
    CONTENT   
    「アカデミー賞徹底解説1時間SP」回!

    MEMO
      
     うれしいお知らせです。
     『町山智浩のアメリカの今を知るTV』(BS朝日)に洞口依子さんが出演されます。2月16日(木)の「アカデミー賞徹底解説1時間SP」です。22時30分から。
     以前も出演されたことがありましたね。町山智浩さんと藤谷文子さんの番組に洞口依子さんがゲストという、この顔ぶれだけで期待度満点で、しかもトピックがオスカー。
     これはもうトークのグルーヴがうねりまくるでしょう!こういう番組、もっともっとあってほしいですねえ。 

    2023年
    1/25

    YouTube


    TOPIC  『美空ひばり物語』@YouTube
    CONTENT   
    貴重な一作(ドラマ)なのでお薦めします

    MEMO
      
     通常、YouTubeにアップロードされているドラマなどの動画に関しては扱わない方針なのですが、洞口依子さんの出演作でもお薦めしたい作品なので紹介します。
     1989年12月30日に4時間をかけて放送された『美空ひばり物語』。同年の6月に亡くなった美空ひばりの追悼企画として作られた一編です。また、この年の頭には昭和が終わって平成がスタートしていました。

     洞口さんが登場するのは開始後1時間10分30秒あたりから。日本の芸能史に残る「美空ひばり塩酸事件」の犯人の役です。
     地方から上京して住み込みの家政婦として働く少女の、ひばりへの憧れが嫉妬と憎しみに変わって事件を起こすまでが、洞口さんの出演するシークエンスで描かれています。この役を単に傷害事件の犯人像として扱わずに、高度経済成長期の日本で孤独を抱えて生きる若者として丁寧に描いていることに感心します。
     そして演じる洞口依子さんがいい。友人のいない彼女は一人でひばりの映画を観に行き、一人で映画館を後にします。そのときの表情。寒さに震えていても、大好きなスタアを銀幕で観れた満足感で頬が緩んでいるのです。その隠せない笑顔がせつない。ひばりの「波止場だよお父つぁん」を口ずさみながら家事にいそしむ姿。お屋敷で与えられた部屋に貼ったひばりの写真に「つらいんだあ・・・」と語りかける寂しさ。そんな彼女がひばりへの想いを歪ませてゆくところは、放送された1989年だけでなく現代にも通じるのではないでしょうか。

     過去にVHSで発売されたのみで、以降はソフト化されていないし、おそらく何十年も再放送の機会がないはずです。いつ削除されるかもわかりません。洞口さんのファンは必見です。ぜひご覧ください。

    『美空ひばり物語』(YouTubeのこちら)出演シークエンスは1時間10分30秒あたりから。
     

    2023年
    1/22

    TV


    TOPIC  伊丹十三監督作品を放映
    CONTENT   
    日本映画専門チャンネルにてリピート予定

    MEMO
      
     かなり遅い情報で恐縮ですが、まだ視聴に間に合うので書きます。
     日本映画専門チャンネルで伊丹十三監督の作品が放映され、リピート放送が続いています。
     昨年はサンセバスティアン国際映画祭や台北金馬映画祭でも特集上映があり、おとろえぬ人気を実感させました。
     全10作品の中には、もちろん洞口依子さん出演作の『タンポポ』『マルサの女2』『あげまん』も含まれています。
     4Kデジタル・リマスター化のプロジェクトが進んでおり、今回はその2Kダウンコンバート版での放映。
     『あげまん』の放映は予定(1/8)を過ぎてしまいましたが、洞口さん出演の他の2本に関する以後の放送予定は下記のとおりです。

    1/28(土)21:00『タンポポ』
    2/11(土)21:00『マルサの女2』
     それぞれの作品で潮風と目映い光に包まれて登場する洞口さんが鮮烈です! 

    2022年
    12/18

    MAGAZINE


    TOPIC  『週刊文春CINEMA! 2022冬号』ベストシネマ2022ランキング
    CONTENT   
    洞口依子さんの選評が読めます

    MEMO
      
     今年映画もベストテンなどランキング選出の季節になってきました。季刊ムック『週刊文春CINEMA!』の2022冬号でも”ベストシネマ2022ランキング”を大特集。
     洞口依子さんも選者として参加されています。もちろん当サイトには転載しませんので、お買い求めください。
     ほかにも伊丹十三監督の特集など、じっくりと読みたい記事がいっぱいです。

    2022年
    10/30

    MOVIE


    TOPIC  『終点は海』大阪でも公開
    CONTENT   
    映画『終点は海』が11月末に大阪のシアターセブンで公開されます。

    MEMO
      
     洞口依子さん主演の映画『終点は海』(鯨岡弘識監督)が11月26日から12月2日まで大阪のシアターセブンで公開されます。鯨岡監督の『Kay』と同時上映。
     先に東京の下北沢トリウッドと名古屋のシネマスコーレで上映されて高い評価を得た作品です。
     私も昨年の11月21日に札幌国際短編映画祭のオンライン公開で視聴したのみ。ようやく初めて劇場のスクリーンで観ることができます。しかも噂に聞く『Kay』と併せての機会。
     生きることの空虚を抱えた女性がその果てに自分を置いて無に包まれることで、淡くも確かな再生を手に入れる物語、と私は受け止めました。
     一度しか観ていないのに、作品に映る海と浜辺、電車とキッチン、それぞれの場所にいる洞口さんの姿がそう感じさせたのです。そして、こんなふうに詩を紡ぐように映る洞口さんを観たかった、と嬉しくなりました。
     洞口さんの演技に、彼女の発する全てに魅せられたことのある人はぜひご覧ください。「洞口依子に惚れ直す映画」です。私が言っても通常運転にしか聞こえないでしょうが本当です。

     なんでも簡単に観れる環境は便利ですが、遠くにある映画に思いを募らせることも幸福です。観れる日を指折り数える時間。『終点は海』はそんな思いを迎えて放流してくれる映画だと思います。
     シアターセブンのHPはこちらhttps://www.theater-seven.com/itiran.html#tab2 (上映スケジュールの詳細はまだ未定のようです) 

    2022年
    10/16

    WEBMASTER'S
    NOTE

    TOPIC   ゴダールごっこ
    CONTENT   
    去る9月13日にジャン=リュック・ゴダール監督が亡くなり、世界中からさまざまな追悼の声があがりました。
    私もここで思いを綴りたいような、でも何を言えばいいかわからない、なんとも説明しがたい感情を引きずったまま1ヶ月が過ぎました。以下に続くのは、現時点で洞口依子さんのファンサイトとして私がどうにか書ける一文です(大量の自分語りを含みます)。

    MEMO
      
     洞口依子さんのデビュー作である『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を評した文章や感想のコメントの中に、ゴダールとの類似の指摘を見ないことは滅多にありません。これは現在にかぎった話ではなく、1985年に公開された時からそうでした。

     『ドレミファ娘の血は騒ぐ』という日本映画の新作が大阪で上映されると知ったとき、私は18歳になる直前でした。レンタル・ビデオが普及していなかった頃で、当時の私がどうにか観ていたゴダール作品は、『気狂いピエロ』と『勝手にしやがれ』、そして近作だった『パッション』と『カルメンという名の女』。これら4本だけでした。ゴダールがどういう映画を作ってきた監督なのか、今から思うと浅い理解ではありましたが、なんとなくでも掴めた気になっていました。

     しかし『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を観ているあいだ、私がそれをゴダールっぽいと受け止めていたかとなると疑問です。
     もしもあの映画が洞口依子さんの表情で始まらなければ、もっとゴダールからの影響を意識したのかもしれません。けれど実際に私の意識が持っていかれたのは、洞口依子という自分とあまり齢の変わらない女の子の姿でした。彼女の存在があまりにも鮮烈だったので目が離せず、ゴダール云々を気にしている余裕がなかったのです。

     私は洞口依子という女優との出会いに焦っていました。
     自分と3つしか齢が変わらない同世代の女の子がこんなにも眩しく冴えている。そして最高に可愛い。私の中に湧き起こるデレデレとした気持ちの中には、「それに引きかえ俺はなにをやってるんだ」という焦りが含まれていました。
     青空を背にして登場した彼女の顔が映し出される短い時間に、せつなさとも歓喜ともつかない波動がスクリーンから押し寄せてくるのはなぜか。彼女の髪を吹き乱す風を映画館の席で感じるのはなぜか。そのままでは悔しいから理由を言葉に置き換えようとしていると、始まって十数分後に「なぜと問うてはいけない」のセリフです。

     自分と同世代の若者に、こうまで差をつけられちゃ敵わない。どうすればいいんだ。そうやって焦っているうちに大学に入りました。
     新入生は入学式の日に大学構内のマップを配られます。まだ友達もおらず、キャンパスをウロウロしていた私はマップに目を落としながら人差し指を立てて、建物の方角などを確かめました。山の緑から風が吹いてきて、気分は『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の洞口さんです。ニキビ面の男子でしたが、私が「かくありたい」と憧れていたのはベルモンドでもカリーナでもなくドウグチでした。
     顔をあげると、サークルの新入生勧誘や「優しいサヨク」みたいな立て看板が見えました。キャンパスを歩く私の目は自然と横移動のカメラ・アイになります。そこにはゴダールの映画よりもヌルくて軽い80年代日本の時間と空気が流れていました。

     『ドレミファ娘の血は騒ぐ』には、元の『女子大生恥ずかしゼミナール』にはなかったエンディングが加えられています。物語が終わりを迎えたかと思いきや、突然始まる戦争ごっこ。
     さすがの私も映画館の席で「うわっ、ゴダールだ」と思ったはずです。数少ない自分のゴダール体験や、他の作品に関する知識と結びつけて、ニヤニヤとスクリーンを見つめていたような気もします。
     そのニヤニヤは、洞口さんがブラームスの子守歌をアカペラで歌い終わる寸前に画面が暗転するや、言いようのない寂しさに急変しました。寂しさというか、虚しさや名残惜しさや孤独感までも含んだマーブル模様の感情。それは映画のオープニングでおぼえた波動とブックエンドを成していました。
     映画館から外に出ると、80年代の街です。私はたった今味わった感情が何なのかを考えて、答えを出せないでいました。とても切実で、せつない、だけどそこに溺れることを許されないまま自分自身でいるしかない、そんな感情でした。
     
     『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を観てもゴダールをさほど気にせず、洞口依子という女の子ばかりを見つめていた私は、「ゴダール日和」ではなく「洞口日和」にいたる道を歩き始めていたのでしょう。あの映画のゴダール的なエッセンスを見落としていたとも言えます。
     しかし私には『ドレミファ娘の血は騒ぐ』がゴダールと無邪気に戯れた作品だとは思えないのです。それ以上にこの映画には、こうならざるを得なかったプロセスがあり、必然があります。私にはゴダールっぽさと向き合うことの愉しみよりも、それに「ごっこ」の形をとらせる時代への、諧謔的に乾いた苦い目線を今でも蘇らせます。
     冒頭の洞口さんの表情に、暗転にする幕切れに、「なぜ」の答えを探し続けて、私はいまだに掴めないでいます。昔よりもゴダールの作品は観てきたし、そのゴダールも亡くなってしまったけれど、そんな長い年月がたってもなお、私にとっての『ドレミファ娘の血は騒ぐ』は「ゴダールごっこ」ではありません。『ドレミファ娘の血は騒ぐ』は波動と寂寥に挟まれた青春の奇想曲なのです。
     

    2022年
    8/15

    MOVIE

    TOPIC   神戸・元町映画館で『パイナップル ツアーズ』上映
    CONTENT   
    「オキナワンダーランド〜映画で発見する沖縄」特集にプログラムされています!
    MEMO
      
     昨年(2021年)の9月に洞口依子さんも2018年4月21日にイベントで訪れた神戸の元町映画館で、8/20(土)から9/2(金)にわたって「オキナワンダーランド〜映画で発見する沖縄」の特集上映が予定されており、そのラインナップに『パイナップル ツアーズ』も入っています。
     うれしい特集です。『ウンタマギルー』とのカップリングはもちろん、1932年の『執念の毒蛇』も観てみたい!なんとか8/20の土曜日に行けないものか・・・

    『パイナップル ツアーズ』の上映日は、
    8/20(土)15:10〜『執念の毒蛇』+<沖縄民謡ライヴ:清村斉さん(三線・唄) 川杉圭子さん(琉笛)>
         18:00〜『パイナップル ツアーズ』

    8/23(火)15:10〜『パイナップル ツアーズ』
         17:30〜『ウンタマギルー』

    8/29(月)15:20〜『執念の毒蛇』
         17:00〜『パイナップル ツアーズ』

    9/1(木) 15:20〜『執念の毒蛇』
         17:00〜『パイナップル ツアーズ』

    特集の全体スケジュールは、
    <上映作品>
    『白百合クラブ 東京へ行く』2003年/90分/監督:中江裕司
    『ウンタマギルー』1989年/120分/監督・脚本:高嶺剛
    『ばちらぬん』2021年/61分/監督・脚本・撮影・編集:東盛あいか
    『ヨナグニ 旅立ちの島』2021年/フランス/74分/監督:アヌシュ・ハムゼヒアン、ヴィットーリオ・モルタロッティ
    『島の色 静かな声』2009年/75分/監督:茂木綾子
    『パイナップル・ツアーズ デジタルリマスター版』2022年/118分/監督・原案・編集:真喜屋力、中江裕司、當間早志
    『執念の毒蛇』1932年/71分/監督:吉野二郎

    <イベント>
    8/20(土)『執念の毒蛇』15:10の回上映後
    沖縄民謡ライブ
    奏者:清村斉さん(三線・唄)、川杉圭子さん(琉笛)

    8/21(日)『ウンタマギルー』15:10の回上映後
    トーク「沖縄映画の自画像と他画像〜高嶺剛の衝撃」
    ゲスト:金澤伸昭さん(まめ書房店主)

    8/27(土)『ばちらぬん』15:20の回上映後
    クロストーク
    ゲスト:東盛あいか監督、池谷薫さん(映画監督、甲南女子大学教授)

    8/28(日)『島の色 静かな声』15:20の回上映後
    トーク「宮古列島にある大神島のおばあとの出会い」
    ゲスト:高濱浩子さん(画家)

    料金
    一般:1,500円 / シニア・各種サービスデー:1,200円 / 学生:1,000円

    同特集上映に関しては公式HPでご確認ください。
    2018年4月、元町映画館でのトーク・イベントの記事は当ブログのこちらへ。

    8/15

    Twitter Space

    TOPIC   移民の歌
    CONTENT   
    8/12(金)のTwitterスペースを振り返って
    MEMO
      
     去る8月12日に洞口依子さんのTwitterスペースで公開トークがおこなわれまして、またまた私が聞き役として参加させていただきました。
     毎回お話をうかがうだけでは豚に真珠なので、今回はトピックとして告知されていた「バンクーバーでの日系移民」について、あらかじめ本と映画にふれて臨みました。
     本は『カナダ日本人移民物語』(新保満・著 1986年)で、映画は『バンクーバーの朝日』(石井裕也監督 2014年)。とくに本のほうはカナダの近現代史が簡潔に解説されており、なにも知らなかった私の視野が少し広げられました。
     そこまで予習する必要があるのか。やっておいて良かったと思います。カナダに行ったことがない私には、本を読んでお話を聞いて、頭で下書きしたばかりのおぼろげな事柄が、洞口さんの声で清書されてゆくようでした。どこか夏休みの読書体験にも似ています。
     洞口さんが多民族・多人種の街であるバンクーバーを巡るうちに、アメリカとの国境により近い地域で、日系移民や中国系移民の生活と文化に関心を持ち、さらにそこから沖縄との繋がりを見出す。ある地域でお札の肖像に描かれている日系女性のことを聞いていると、彼女についての映画/ドラマを待望する洞口さんの気持ちを、ほんのわずかでもシェアできたように思います。
     今回のトークでいちばん印象深かったのは、『SHOGUN』撮影のためにカナダに滞在していた洞口さんが、(もちろん時代も境遇も比べものにならないほど違う、とことわった上で)移民という存在にご自身を重ね合わせた瞬間が何度もあった、との言葉を聞けたことでした。必死で生きていたバンクーバーの人たちが見ていた海を、洞口さんも現地で見たということなのでしょう。
     そしてその海は、カナダに来る前に主演した映画『終点は海』で、彼女が反対側の日本から見ていた海でもあったのですね。ファンサイトの思い入れ過多だと笑われるかもしれませんが、カナダについて話す洞口さんの声を聞くたびに、そう感じずにはおれません。 

    2022年
    7/24

    COMING HOME

    TOPIC   ヨーリー故郷に帰る
    CONTENT   
    洞口依子さんがカナダから帰国しました!
    MEMO
      
     昨年(2021年)の9月に『SHOGUN』の撮影のためにバンクーバーに渡った洞口依子さんが、10ヶ月の滞在を終えて日本に帰国しました。
     ご本人によると「長いような、短いような」とのことですが、いちファンとしては長かったと思います。洞口さんが1年近くも日本から離れて、しかもひとつの作品に集中して取り組んだのは初めてのことでした。

     しかし、手紙と国際電話とFAXくらいしかなかった昔とは違って、今はインターネットがあります。Twitterがあります。Twitterには「スペース」という、公開トークで繋がれる機能があります。バンクーバーに滞在中の洞口さんはその機能を活用していました。
     私も何度か聞き役として出演させていただいたのですが、前もってスケジュールを組むために時差を考慮に入れた以外は、ほとんどノー・プランのお喋りでした。細かい進行を決めずにユルユルと話すことで、カナダで仕事をして生活する洞口依子さんの実感が伝わりやすかったのではないでしょうか。

     東京オリンピックが終わった後の昨年9月に日本を離れて、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻などに揺れる世界を海外で体験し、日本に戻ってみればこの混迷。
     私は「おかえりなさい」の言葉とともに、行って住んで帰ってきた10ヶ月間を洞口さんがどう捉えているのか、これから時間をかけて様々な形で訊いてみたい気持ちを抑えきれません。
     ということで、昨日の夜8時(まだ時差を計算しそうになってしまう!)から4時間ばかり、Twitterスペースで今現在の洞口さんの感じるところをお話しいただきました。ときおり愛猫のニャーリー嬢が会話に加わるのが、洞口さんは日本にいるんだなぁと思わせました。

     アーカイヴには保存されていないようなので、私の印象を書きます。
     日本にいる私たちにとっては「洞口依子さんが留守」だったのですが、当の洞口さんは仕事のほかにも人や物事と出会い続け、とりわけカナダでの日系移民の歴史に深い関心を抱いたようです。
     つまり、洞口さんはカナダでも足や車で行動するだけでなく、想像力を絶えず旅させていた。
     この人のファンをやめられない理由のひとつが、そこにもあります。今回のTwitterスペースでは今公開中の新作映画(『エルヴィス』『リコリス・ピザ』『トップガン マーヴェリック』)の話で盛り上がったのですが、私のお粗末な感想が恥ずかしくなるほど、洞口さんはイマジネーションで鋭く映画を捉えて、俳優のしぐさや衣装や色、キャメラの動きやハリウッド・スタイルの展開にイノセントで深い視線を注ぐんですね。そしてそれらのベースに、並々ならぬ愛がある。
     『週刊文春』の映画レヴュワーとしても知られる人に何を言ってるんだと自分でも思うのだけど、その映画愛の部分に、とうてい太刀打ちできなくとも信頼をもって惹かれていきます。

     洞口さんがカナダでの経験をキャリアや人生にどう反映させていくのか。さすがにそこまでは予測できないし、めったなことは言えません。ただ、この世界でこれからどう生きていくのか予測できないのは誰もが同じだし、じつはウイルスにせよ戦争にせよ、歴史はそうやって積み重ねられてきた面もあります。
     洞口さんが日本にいない間に、『パイナップル ツアーズ』と『終点は海』という90年代と現在の重要な2本の出演作が劇場で公開されたことも、きっと何か意味があるのでしょう。
     バンクーバーでも洞口依子は洞口依子だった、そのことが私には嬉しいし、「おかえりなさい」の言葉でさえも早くも次の場所への「行ってらっしゃい」に変わっています。 

    2022年
    6/19

    MOVIE

    TOPIC  『パイナップル ツアーズ』デジタル・リマスター版
    CONTENT   
    『パイナップル ツアーズ』デジタル・リマスター版を観てきました。
    MEMO
      
     雨の京都という、映画の内容からかけ離れたシチュエーションではありますが、『パイナップル ツアーズ』のデジタル・リマスター版を観てきました。
     どういうアングルで語ろうかと迷って、いろいろ重要なことはあるけれど、洞口依子さんのファンサイトでしか書けない文章を書くしかないと思い、こちらに綴りました。
     なお、今回の上映ではパンフレットが必読・必携の充実ぶりです。シナリオも採録されているし、中身が詰まっています。
     長野の劇場でしたか、フィルムの断片が特典として配られるとかで、非常にうらやましいです。
     この映画は音楽もいいんですよね〜。サントラ盤って出てたんでしたっけ?
    京都府  京都シネマ  2022年6月10日(金)〜 
    長野県  松本CINEMAセレクト  2022年6月18日(土)〜 
    長野県  上田映劇  2022年6月18日(土)〜 
    大阪府  第七藝術劇場  2022年6月18日(土)〜
    神奈川県  横浜シネマリン  2022年7月9日(土)〜
    長野県  松本CINEMAセレクト  2022年7月8日(金)〜 

    6/19

    MOVIE

    TOPIC  『終点は海』、アンコール上映中
    CONTENT   
    下北沢トリウッドにて6/18〜7/1
    MEMO
      
     洞口依子さんが主演した映画『終点は海』が下北沢トリウッドでアンコール上映中です。
     好評を受けてのアンコールということで、洞口さんの演技が作品の魅力と結びつき、賞賛を浴びています。
     タイムテーブルが日によってかなり動くので、下北沢トリウッドのHP(こちら)でご確認を。
     とにかく私は2020年代の洞口さんがこの作品に始まることを喜ばずにはおれません。大推薦作です。 

    2022年
    5/29

    INTERVIEW

    TOPIC   4時間トーク@スペースのまとめ
    CONTENT   
    5/21にTwitterスペースでトークがありました。
    MEMO
      
     去る5月21日土曜日のお昼2時から、洞口依子さんのTwitterスペースに当サイトがお招きいただきました。
     以前も何度か洞口さんのスペースでお話したことはあるのですが、今回はファンサイト「洞口日和」の公開実況トークという場を設けていただきました。
     上手く説明できないんですけど、『パシフィック・リム』のイェーガー、ヨリコファン号に洞口さんが搭乗し、操縦をシェアする感じ、とでも言いましょうか。

     今回のスペースは開始の数時間前に決まったもので、ほとんど打ち合わせもないまま、4時間15分のトークとなりました。ツェッペリンやスプリングスティーンばりの長時間ライヴ。
     バンクーバーでの生活や『子宮会議』、ご自身の演技に対する評価を過去作から現在進行形で撮影中の『将軍』まで語られた内容は、ファンサイトとしても残しておく意義があると考えて、こちらにまとめました。

    2022年
    5/18

    MAGAZINE

    TOPIC   『新潮』6月号
    CONTENT   
    発売中の『新潮』6月号に洞口依子さんが「異郷で演じるということ」を寄稿されています。
    MEMO
      
     アメリカのドラマ『将軍』撮影のため、昨年9月末からカナダのバンクーバーに滞在中の洞口さん。「異郷で演じるということ」は現在までのカナダ生活で感じたことが綴られています。
     日本人としておぼえる文化的な違いよりも、洞口さんという個人が生活の中で「私」を演じ、さらに新たな「私」を発見してゆく過程が、まるで掌編映画を観ているかのように伝わってきます。
     旅先からの手紙を読むかのように、送り手の微笑みと現地の風を感じます。メールやLINEにはないこの感覚が今とても貴重だし必要なのです。『新潮』を開いて洞口さんからの手紙を受け取ってください。

     洞口さんも演じた野上弥生子さんの著書には『欧米の旅』という紀行文がありますが、洞口さんの『バンクーバーの旅』を本で読んでみたいですね。
     お金があったら、のら猫ブックスという出版社を立ち上げて、洞口依子さんの本を全国の本屋さんに送り出したい。『48NEWS』の「のら猫万華鏡」や、『がんサポート』に書かれた「紅珊瑚のブレスレット」、映画に関する文章を集めた「ヨリコ・オン・フィルムズ」、お気に入りのレコードをひたすら紹介する「ヴァイナル・カウントダウン」、その最新刊が「バンクーバーの旅」です。とびだす絵本の仕様で・・・・・・いいトシして妄想がすぎますね。
     そういえば、洞口さんの著書『子宮会議』はこの6月に15周年を迎えますね。

    5/18

    MOVIE

    TOPIC   『パイナップル・ツアーズ』、東京そして各地へ
    CONTENT   上映劇場の最新情報をまとめました

    MEMO
      
     
    5/7に沖縄の桜坂劇場で上映が始まったリマスター版『パイナップル・ツアーズ』は、5/14に東京でも公開されて、いよいよ各地でも上映されます。
     5/28、沖縄のミュージックタウンシネマでの公開と同じ日には、あつぎのえいがかんKikiと名古屋シネマテークでも。
     6/10には京都シネマ、6/18には大阪・第七藝術劇場そして長野県の上田映劇での上映が決定しました。
     各劇場のスケジュールを調べて入手した最新情報を下記にまとめます。
    沖縄県  桜坂劇場  2022年5月7日(土)〜 
    東京都  シアター・イメージフォーラム  2022年5月14日(土)〜 
    沖縄県  ミュージックタウンシネマ  2022年5月28日(土)〜 
    愛知県  名古屋シネマテーク  2022年5月28日(土)〜 
    神奈川県  あつぎのえいがかんkiki横浜シネマリン  2022年5月28日(土)〜
    京都府  京都シネマ  2022年6月10日(金)〜 
    長野県  松本CINEMAセレクト  2022年6月18日(土)〜 
    長野県  上田映劇  2022年6月18日(土)〜 
    大阪府  第七藝術劇場  2022年6月18日(土)〜
    神奈川県  横浜シネマリン  2022年7月9日(土)〜
    長野県  松本CINEMAセレクト  2022年7月8日(金)〜 

    2022年
    5/1

    MOVIE

    TOPIC   『終点は海』、アンコール上映が決定!
    CONTENT   
    下北沢トリウッドで6/18〜7/1です
    MEMO
      洞口依子さんの主演映画『終点は海』は下北沢トリウッドで上映期間を終了しましたが、同劇場で6月18日(土) から7月1日(金)まで、『Kay』とのアンコール上映が決定しました!
    祝着至極にございます。観た方々の評判も良くて、最終日の舞台挨拶では洞口さんもカナダからリモートで出演されたようです。
    この好評が全国公開へと繋がるよう、毎日祈っています。この作品での洞口依子さんを一人でも多くの人に観てほしいです。砂浜と風と火と海、Earth, Wind & Fire & Seaな風景の中で、「こういう洞口さんを観たかった!」と感激します。

    なお、先月お伝えしましたTwitterスペースでの公開トーク(4月16日)は、ブラウザではこちらで聴くことができます。私の喋りがお聞き苦しいかとは思いますが、前半では鯨岡弘識監督もお忙しい中に参加されて、とても貴重な内容のトークとなっています。後半では洞口さんのバンクーバー・リポートも聞けます。3時間40分の大作トークの要点をテキストでまとめる予定です。なにせ尺が尺だけに時間がかかりますが、お待ちください。

    5/1

    MOVIE

    TOPIC   『パイナップル・ツアーズ』公開迫る!
    CONTENT   
    デジタル・リマスター版、5/7沖縄を皮切りに各地で上映決定
    MEMO
      洞口依子さんの出演映画『パイナップル・ツアーズ』(1992年)が、初公開から30周年と沖縄本土復帰50周年を記念してデジタル・リマスター版の形で公開されます。
    まずは沖縄・桜坂劇場で5/7からスタート。その後、東京のシアター・イメージフォーラムで5/14、さらに神奈川、長野、愛知、大阪、京都でも上映が決まっているようです。
    30年前に観たという人も公式サイトをご覧ください。楽しくて、また観たくなること請け合いです!

    上映劇場のラインナップは以下の通りです。 
    沖縄県  桜坂劇場  2022年5月7日(土)〜 
    東京都  シアター・イメージフォーラム  2022年5月14日(土)〜 
    愛知県  名古屋シネマテーク  2022年5月28日(土)〜 
    神奈川県  横浜シネマリン  2022年初夏上映予定 
    神奈川県  あつぎのえいがかんkiki  2022年初夏上映予定 
    京都府  京都シネマ  2022年6月10日(金)〜 
    長野県  松本CINEMAセレクト  2022年上映予定 
    長野県  上田映劇  2022年上映予定 
    大阪府  第七藝術劇場  2022年上映予定 

    2022年
    4/13

    WEB

    TOPIC   Twitterスペースにて公開トーク
    CONTENT   
    洞口依子さんの公開トークがおこなわれます。
    MEMO
      4/16(土)の15時より、洞口依子さんのTwitterスペースにて公開トークがおこなわれます。
    聞き手は不肖ながら私です。なんでおまえが、と思われる方も多いでしょうが、下北沢トリウッドで公開中の主演作『終点は海』を一人でも多くの人に観ていただきたく、また今後も上映館数が増え続けるよう、カナダ滞在中の洞口さんの声を届けられればと思い、お力添えすることになりました。

    Twitterスペースは洞口依子さんのTwitterアカウントを「洞口依子」か「noranecotv」で検索していただき、各種端末で開きます。
    スペースが開始されると、洞口さんのプロフィール写真(洞口さんの愛猫にゃーりー嬢)が紫色に縁どられます。そこをクリックすると「リスナー」として参加できます。フォロワー外からもリスナー参加はできるようです。

    難しそう!と躊躇されるのでしたら、大丈夫です。私もTwitterに不慣れでありながら、スペースに身を投じます。

    当日は『終点は海』やカナダでの生活のことを中心にお話をうかがう予定ですが、インタビューよりも緩めの、ラジオ番組みたいな感じになるのではないでしょうか。
    話もあちこちに飛ぶかもしれません。そのへんは放送電波ではなく「イン・ザ・スペース」ですので、洞口さんの光のスペクトラムをお楽しみいただければと思います。

    では、4/16(土)の15時より、洞口依子さんのTwitterスペースにて。お待ちしております。 

    2022年
    4/9

    NEWSPAPER

    TOPIC   朝日新聞のインタビュー記事
    CONTENT   
    洞口依子さんのインタビュー記事が4/8(金)の朝日新聞夕刊に掲載!
    MEMO
      本日4/9より下北沢トリウッドにて『Kay』と『終点は海』の2作品(どちらも鯨岡弘識監督)が上映されます。
    『終点は海』に主演された洞口依子さんのインタビューが昨日4/8の朝日新聞夕刊に掲載されています。
    ウェブ上ではこちら(有料)です。この記事は以下の理由でお薦めできます。

    ・『終点は海』を詩的な深みをもって語る言葉
    ・『終点は海』で息子役を演じた清水尚弥さんのこと
    ・『終点は海』で重要なシーンとなった海岸での撮影について
    ・塩田明彦監督の自主映画の現場や、先ごろ亡くなった青山真治監督のこと
    ・演出と音楽的センスについて

    洞口さんの言葉の魅力を活かしたうえで、これだけの事柄が凝縮されているのです。いやあ、インタビュー記事ってこういうものなんですね。
    『終点は海』は観た人がそれぞれに解釈する余白をもった映画ですが、この記事は答え合わせではなく、ヒントと種子が詰まった小瓶のようなインタビューです。受け取った人がそれを自分の感性に植えて育てることができる。昔はこういうインタビューを読んで、時間をかけて映画のことを知っていったものでした。

    2022年
    3/18

    BIRTHDAY

    TOPIC   Happy Birthday!
    CONTENT   
    本日3月18日は洞口依子さんのお誕生日です!
    MEMO
      洞口依子さん、お誕生日おめでとうございます。
     毎年、3月に入ると真っ先に18日を意識するのですが、今年はいつも以上に特別な気持ちでこの日を迎えました。
     洞口さんがアメリカのドラマ『将軍 SHOGUN』の撮影で昨年秋からカナダに滞在していること、そして主演作『終点は海』での演技が短編映画祭で高く評価され、劇場での公開を間近に控えていること。
     洞口さんのファンは国内外の最新作を両手に抱えた状態でお誕生日をお祝いできるのです。まるで私たちファンが洞口さんからプレゼントを贈られたかのような気分です。当サイトは2007年の3月18日に立ち上げたのですが、「おめでとうございます!」と「ありがとうございます!」がこんなふうに作品と結ばれるお誕生日祝いは15年間で初めてです。

     昔──まだ世の中が少なくとも表面的には今より暢気だった1980年代の中頃──なんて書くと『西遊記』のオープニングのナレーションみたいですけど、私は『ドレミファ娘の血は騒ぐ』のポスターで洞口依子さんに視線を奪われ、実際に映画を観て心を持っていかれました。
     なぜそれが起きたのか。暢気な世の空気の中で、洞口さんは異彩を放っていたのです。
     当時、「洞口依子のどこが好きなのか」を説明しようと、私はこんなようなことを述べていました。「キュートな笑顔と瞳の奥で、その眼差しに倦怠と絶望の翳りがある」。
     いかにも18歳の文系少年が口走りそうな言い回しです。要するに「可愛くてカッコいい」、そう思っていたわけですが、そのまま言うのが照れ臭かったのかもしれません。
     でもそれは本心でした。
     自分が生まれた頃かそれ以前の映画や文学やロックで知って憧れていたのと同じ感覚を、さして年齢の変わらない80年代の女の子におぼえたんです。そのことに驚き、あわてて、気がついたら「洞」の漢字を目にしただけでドキッとしてしまう、そういう人間になっていたのでした。

     しかし15年のあいだに、いろいろなことに気づき、考えを改めたりもしました。なによりも私はとても大切なことを見落としていたのです。
     それは表現が人の心を動かすときに働く力は強いもので、たとえ絶望や倦怠の形をしていても、人を未来に向かわせるという意味で、本質的に明るいということです。

     洞口依子さんの眼差しには、他者の心を見透かして常識のバランスを崩す鋭さがあります。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』がいい例です。短い出演時間で、しかもセリフがまったくないのに、彼女の存在が裂け目となって、そこから風が吹いてきて、観客の内側に波を立てます。
     映画だけではありません。彼女がテレビの画面に登場すると、愛の機微に潜む絶望感と、それでも愛しているがゆえの切なさをもたらすことは、たとえば『留守宅の事件』のようなドラマを観てもわかるでしょう。
     けれども私は洞口依子さんの演技を観て生きる意欲を減退させたことはありません。逆です。私にとって洞口さんの演じる一瞬一瞬はエネルギーの源なのです。

     それは全方位的にわかりやすい力とも明るさとも違います。苦みが混ざっていて、人がいちばん触れられたくない部分を通って来ます。
     だけど洞口さんの表現の光は私のスピリットを底から支えてくれます。その光の強さと明るさに救われるのです。
     そのことを確信した作品が、4月9日に下北沢トリウッドで公開される最新作の『終点は海』でした。そこでの洞口さんは、なにも満たされず、詰んだ生活を送る人物を演じています。そして、その不全感も虚ろさも強く明るい光を放ち、観る者の触れられたくない部分を通って、内側から満たしていきます。そのとき、終点は始点でもあります。

     今、暢気ではいられなくなったこの世界で、人間は「創ること」ができる。絶望だって「表現すること」ができる。それは希望です。そんな希望をかみしめながら、洞口さんのお誕生日にお祝いと感謝の言葉を贈ります。

    2022年
    3/18

    MOVIE

    TOPIC   『パイナップル・ツアーズ』デジタル・リマスター版、5月に公開
    CONTENT   
    沖縄・東京ほか順次公開!
    MEMO
      洞口依子さんの出演されたオキナワン・ムーヴィー『パイナップル・ツアーズ』(1992年)が、沖縄本土復帰50周年を記念してデジタル・リマスターされ、5月から公開されます。
    架空の島・具良間島を舞台としたオムニバス映画で、洞口さんは當間早志監督の『爆弾小僧』に出演。沖縄の桜坂劇場、東京のシアター・イメージフォーラムを皮切りに全国で公開されるそうです。
    なんという朗報。作品にとっても30周年ですね。この公式サイトの楽しいこと! 

    2022年
    2/27

    MOVIE

    TOPIC   『終点は海』、劇場公開
    CONTENT   
    4/9より下北沢トリウッドにで公開決定!
    MEMO
      洞口依子さん主演の小編映画『終点は海』(鯨岡弘識監督)が4/9から下北沢トリウッドで公開されることになりました。鯨岡監督の『Kay』との同時上映です。
    『Kay』は2019年に制作されて、コロナ禍の大変な状況のなかで国内外の短編映画祭で高く評価されました。
    『終点は海』のほうはコロナ禍の只中で撮影され、こちらも洞口依子さんのキャリア初となる演技賞ほか、高く評価されている作品です。
    心象と自然が抗いながら溶け合うような洞口依子さんの演技を観ていただきたいし、きっと2作を続けて観ることで感銘も深まると思います。

    4/9〜 下北沢トリウッドにて
    『Kay』&『終点は海』
    サイトはこちらです。

    この公開の機会に洞口さんが寄せたコメントを以下に。
    「時の止まった世界を生きた女と、止まった時間が再び動き出すことでこの映画は始まります。留めていた思い。押し殺していた感情。様々な思いを乗せて電車は走り、終点の海に辿り着く。けれど、終点は始発になるのです」

    2022年
    1/19

    TV

    TOPIC   BSプレミアムで『蔵』を再放送!
    CONTENT   
    2/12(土)の19時30分から、BSプレミアムで1997年のドラマ『蔵』の全3話が放送されます。
    MEMO
      スケジュールは下記の通り。
        第1回 19時30分から20時44分
        第2回 20時44分から21時58分
        第3回 21時58分から23時27分

        新潟の造り酒屋を舞台にした宮尾登美子さんの小説のドラマ化作品で、洞口依子さんは大地主の家に後妻として嫁いだ芸者あがりの女性せきを演じています。
        演出はプロデューサーとして『ムー』や『岸辺のアルバム』や『ふぞろいの林檎たち』などの名作を手掛けた大山勝美さん。脚本は『祭りの準備』や『津軽じょんがら節』といった映画、『事件』や『草燃える』などのドラマを書いた中島丈博さん。とくに中島脚本での洞口さんは『からくり人形の女』や『悪の仮面』など、欲望や執念を演じて最高です。この『蔵』もその代表的な一本でしょう。
        とにかく、せきという女性の可愛さ哀しさ壮絶さを、洞口さんがまるで生き抜くかのように演じています。せきが物語から退場する場面では、心に花道を設けて掛け声をかけたくなります。そのくらいに洞口依子さんを堪能できる作品なので、未見のかたは是非ともご覧ください。

    2021年
    12/5

    TV

    TOPIC   WOWOWで『黒沢清監督特集』
    CONTENT   
    WOWOWで黒沢清監督の作品15本が放映されます。うち10本は洞口依子さんの出演作です。
    MEMO
      今回の特集は黒沢監督の『スパイの妻<劇場版>』のWOWでの放映を記念してのもの。
    そして、15本中の3分の2に洞口さんが出演されています。
    ラインナップは次のとおり(☆印が洞口さんの出演作)

    12/6(月) 19:30 『勝手にしやがれ!!逆転計画』☆
    12/7(火) 19;30 『勝手にしやがれ!!成金計画』☆
    12/8(水) 19:30 『勝手にしやがれ!!英雄計画』☆
    12/9(木) 19:00 『CURE キュア』☆
    12/10(金)19:15 『カリスマ』☆
    12/11(土)23:30 『打鐘(ジャン)男たちの激情』
    12/11(土)深夜1:00『地獄の警備員』☆
    12/12(日)21:00 『スパイの妻<劇場版>』
    12/12(日)23:15 『ドレミファ娘の血は騒ぐ』☆
    12/13(月)21:00 『贖罪 インターナショナル版』
    12/14(火)21:00 『散歩する侵略者』
    12/15(水)21:00 『予兆 散歩する侵略者 劇場版』
    そして、年を跨いで、
    1/21(金)7:10 『勝手にしやがれ!!強奪計画』☆
    1/21(金)8:35 『勝手にしやがれ!!脱出計画』☆
    1/21(金)10:00 『勝手にしやがれ!!黄金計画』☆

    ファンにとっては、クリスマス・プレゼントとお年玉をもらえるようなもの。洞口祭りです!
    『CURE』『カリスマ』と続いた日には暗示をかけられたみたいにクラクラするでしょう。『地獄の警備員』での洞口さんの瞬殺的な魅力も多くの人と分かち合いたい。
    出演作以外にも『打鐘(ジャン)』のような注目作もありますし、『勝手にしやがれ!!』シリーズを1/21の朝から3本観るのも春から縁起がいいです。
    WOWOWさん、「お見事です!!!」。 

    2021年
    11/21

    MOVIE

    TOPIC   ベストアクトレス賞@『福井駅前短編映画祭2021』
    CONTENT   
    11/20に開催された『福井駅前短編映画祭2021』で洞口依子さん主演の『終点は海』(鯨岡弘識・監督)が出品され、作品に優秀賞、洞口さんにベストアクトレス賞が授与されました。
    MEMO
      『福井駅前短編映画祭』のこちらのページに受賞の結果が掲載されています。
    洞口依子さんの長いキャリアで初の受賞ということになります。おめでとうございます。『終点は海』での洞口さんの演技は素晴らしいもので、これを機に上映の輪が広がって、より多くの人に届けられることを期待しております。
    たいへん僭越ながら、「いま観てほしい洞口依子さん」がこの作品にいると私は思います。そういう作品と洞口さんが認められたことが何よりも嬉しいです!

    この作品をまだ観ていないという方のために、とっておきの情報があります。
    以前もお伝えしましたように、『終点は海』は本日(11/21)の『第16回札幌国際短編映画祭』でも上映されまして、こちらはオンライン上映(有料)が12/5の23時59分まで視聴可能です。
    チケットを買ってから視聴するまでの段取りが少々ややこしいので、こちらのページにその方法をまとめてあります。
    「いま観てほしい洞口依子さん」を、このタイミングで見逃す手はありません。そして終わったあと、「あのときの洞口さんの表情は、後ろ姿は、なにを物語っていたんだろう?」など、ゆっくりとじっくりと想像しようじゃないですか。 

    2021年
    11/15

    MOVIE

    TOPIC   『終点は海』、福井駅前短編映画祭でも上映
    CONTENT   
    洞口依子さん主演の短編映画『終点は海』(鯨岡弘識・監督)が11/20に開催される『福井駅前短編映画祭2021』でも上映されます。
    MEMO
      『福井駅前短編映画祭』では、11/20(土)の午前11時04分からの上映予定です。
    会場はテアトルサンク(福井市中央1-8-17)。
    タイムテーブルや作品紹介は『福井駅前短編映画祭』のHPのこちらのページ
    チケットの予約・販売についてはこちら

    昨日、『第16回札幌国際短編映画祭』での上映をお知らせ(こちら)しましたが、あちらは現在オンライン上映中で、会場での上映は11/21です。つまり、この作品が今週末に福井と北海道の短編映画祭で上映されるのです!
    私は昨日オンライン上映で鑑賞したのですが、これはぜひ多くの人に観ていただきたい作品だと思いました。
    もちろん、洞口依子さんが素晴らしいということがあります。オープニングの最初のショットから、風景に溶け込むようで抗うようにも映る洞口さんから目が離せません。
    そして、作品がいいんです。これを観ると、世界中で短編映画祭が開かれる理由がわかるような気がします。ほかの短編作品も観たくなります。
    きっと今後もこの作品は県境も国境も超えて上映の機会が増えていくのでしょう。今週末はそれが福井と北海道で起きます。 

    2021年
    11/14

    MOVIE

    TOPIC   『終点は海』、オンライン上映中
    CONTENT   
    洞口依子さん主演の短編映画『終点は海』(鯨岡弘識・監督)が『第16回札幌国際短編映画祭』に参加しており、現地へ行けない人もオンラインで鑑賞できるようになっています。
    MEMO
      オンライン・チケットは2800円で他の作品も期間中に見放題(12/5の23:59まで)。
    鑑賞までの手続きに説明を足したほうがいいように思うので、こちら に特設ページを用意しました。
    私もさっき観たところです。みなさん、これはお薦めですよ。22分という時間に、何度も繰り返して味わいたくなる瞬間が凝縮されています。見終わったあとで、「あれはどういうことなのかな?」と静かに自問したくなります。
    特設ページでは、この映画の洞口さんについて少し書いています。まずは、ご鑑賞を。
    もう一度書きます。「『終点は海』のオンライン上映を観る方法」はこちらへ。

    2021年
    10/3

    BIG NEWS!

    TOPIC   『将軍 SHOGUN』に洞口依子さんが出演!
    CONTENT   
    ジェームズ・クラヴェルの小説『将軍』がアメリカで約40年ぶりにドラマ化され、その出演陣に洞口依子さんがキャスティングされています!
    MEMO
      『将軍』、懐かしいですね。1980年にアメリカで放映されて最高36.9%の視聴率を叩きだした大ヒット・ドラマです。翌年の春に日本でオンエアされたときは私も見ましたし、同世代のアメリカ人にはあのドラマで日本に興味を持った人も多いようです。

    今回のリメイクでは、主人公のジョン・ブラックソーンを『レディ・マクベス』のコスモ・ジャーヴィスが演じて、吉井虎長に真田広之さん、まり子に『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のアンナ・サワイさんがキャスティングされています。最初の2話をジョナサン・ヴァン・トゥレケンが監督。
    洞口依子さんの役は桐の方。史実では徳川家康の側室・阿茶の局に相当する人物で、前作では『サヨナラ』の高美以子さんが演じた役です。私は昔、洞口という名前を「桐口」と誤っておぼえていたのですが、やっとその伏線が回収されました(笑)。
    具体的な放映日は把握していないのですが、こちらの日本のサイトによると、撮影はカナダのバンクーバーで開始ずみ。

    『沈黙 -サイレンス-』に続いて洞口依子さんが海外の作品に出演するニュースに、私もワクワクしています。このニュースを知ったのは今日の朝でした。本当に何年ぶりかに爽快な目覚めでした。

    混乱する世界情勢にあって、海の向こうの現場での撮影には私たちの想像もつかない困難も多いのでしょう。ファンとしてはどうか無事に完成してほしいと祈るばかりです。
    そして、こういう時代だからこそ、洞口さんの新しいチャレンジにファンも心を新たにする思いがします。みなさん、お楽しみはこれからですね!
    10/3

    MAGAZINE

    TOPIC   『週刊文春CINEMA! 2021秋号』
    CONTENT   
    文春ムック『週刊文春CINEMA! 2021秋号』の「今週の必見」に洞口依子さんが寄稿されています。
    MEMO
      ピックアップされた作品は『ジャングル・クルーズ』。ちょっと意外な気もしたのですが、文章を読んで納得。こりゃ楽しそう。
    監督が『パーマネント・バケーション』で注目を浴びたジャウム・コレット=セラ。ドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラントが『アフリカの女王』のボギーとキャサリン・ヘプバーンなんですって。で、アギーレという名前の悪役が登場したり、Uボートでアマゾンを進むとなると、映画好きにはたまらない作品のようです。

    2021年
    7/7

    TV

    TOPIC   『シェフは名探偵』、見ました
    CONTENT   
    TVerなどで見逃し視聴できます。
    MEMO
      『シェフは名探偵』で洞口依子さんが出演された第5話をTVerで視聴しました。その感想はこちらに記事を設けてあります。そこで「こういうさり気ない演技を見ていると、デビュー時の彼女に参っていた頃よりも今の私は得しているのではないか、と考えて嬉しくなりました。」と書きました。西島秀俊さんとの共演も、もちろん喜ばしいことです。でも、それ以上に、2021年にこんな素敵な洞口さんを見れてよかったなぁと思います。

    2021年
    6/27

    TV

    TOPIC   『シェフは名探偵』第5話に出演!
    CONTENT   
    7月5日(月)BSテレ東、23時6分〜23時55分
    MEMO
      BSテレ東のドラマ『シェフは名探偵』第5話に洞口依子さんが出演されます。7月5日(月)に放送予定。
        西島秀俊さんがフレンチ・レストランのシェフを演じるドラマで、毎回さまざまな事件に巻き込まれたお客さんが来店し、シェフが解決していく筋立てのようです。第5話では家でしてきた主婦の役で洞口さんが登場。
        西島秀俊さんとの共演、そして夫役が利重剛さんというのも、洞口さんのファンにはたまらないキャスティングですね!
        なお、番組はParavi、ひかりTV、「テレビ東京オンデマンド」、「ネットもテレ東」で視聴可能です。
        ゆっくりとリラックスした外食が難しい昨今、お店に出かける気分で洞口さんの出演回を楽しみにしましょう。料理長(シェフ)殿、ご用心。 

    2021年
    6/2

    DVD

    TOPIC   『ドレミファ娘の血は騒ぐ』&『地獄の警備員』、HDリマスターDVD発売中!
    CONTENT   
    ☆『ドレミファ娘の血は騒ぐ』品番 OED-10771 /レーベル 中央映画貿易、ダブルフィールド/ 販売価格4180円
                 ☆ 『地獄の警備員』品番 OED-10772/ レーベル 中央映画貿易、ダブルフィールド/ 販売価格4180円

    MEMO
      『ドレミファ娘の血は騒ぐ』&『地獄の警備員』のHDリマスター版DVDが6/2に発売されて、私の手許にも昨日届きました。
        疲れていたので週末ゆっくりと鑑賞するつもりだったのですが、『ドレミファ娘〜』をオープニングだけでも、と思って再生するや、そのまま終わりまで観ることになりました。
        素朴な感想として、この映画に元から映っていた空のブルーや草の緑、キャンパス内に目立つ赤が、いっそうフレッシュに見える版だと思います。そしてもちろん、洞口依子さんの一挙手一投足、あの表情の抗しがたい魅力も。
    今回DVDには特典として劇場公開時の予告編が入っています。これが興味深いもので、予告編なので抜粋された場面に「はたして彼女は憧れの人に会えるのか?」といった惹句が挿まれるのですが、「暗躍するスパイ!」というのには笑ってしまいました。
        あと、ここに描かれている若者たちの、戯れでもあり、瞬間的にはシリアスでもある、どこか空虚な明るさは、ミッド・エイティーズ独特の青春の色合いだったなぁ、と今さらながらに懐かしく感じました。そんな色合いの中に迷い込んだ洞口依子さんの姿は特別な輝きを放っています。
        最後の子守歌は誰のために何のために歌われたのだろう?と、35年前と同じことを考えるうちに、私は歌声の余韻に包まれるようにして眠り込んでしまいました。

    2021年
    5/23

    DVD

    TOPIC   6/2『ドレミファ娘の血は騒ぐ』&『地獄の警備員』、HDリマスターDVD発売日迫る
    CONTENT   
    洞口依子さんの出演作であり黒沢清監督の初期作品、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』&『地獄の警備員』のHDリマスター版DVDが6/2に発売されます。
    MEMO
      ☆『ドレミファ娘の血は騒ぐ』品番 OED-10771 /レーベル 中央映画貿易、ダブルフィールド/ 販売価格4180円
                 ☆
    『地獄の警備員』品番 OED-10772/ レーベル 中央映画貿易、ダブルフィールド/ 販売価格4180円
                  この2作が6月2日に発売されます。リリース日が近づいてまいりました。このご時世、お店がいつお休みになるか予断を許しません。確実に入手するには予約をおすすめします。
                  どちらも洞口さんのファンには必見です。『地獄の警備員』ではラストに少し登場するのですが、その一瞬には本作の内容に沿っても洞口依子ファンとしてもハッとさせる魅力があります。不意打ちです。そしてその不意打ちが効くんです。不肖私などは、そこでおぼえた瞬殺の謎にとりつかれてしまいました。
                 『ドレミファ娘の血は騒ぐ』については言うまでもありません。あのオープニングの洞口さんの表情や、テルオカくんの怪しい笑顔や、「恥ずかし実験」や、あのラストの子守歌も、ぜんぶHDリマスターで見ることができるのです。男どうしの足の蹴り合いまでリマスター。なんだか痛快です。
                  6月の頭というと、洞口さんの著書『子宮会議』が出版されたのも2007年の6月初旬でしたね。6月10日には小雨の降る下北沢で洞口さんのサイン会がありました。今年の6月2日は家で2枚のDVDを手にして、思い思いに「洞口依子ナイト」を開きませんか。そうしませうよ。

    2021年
    3/28

    BIRTHDAY

    TOPIC   3月18日、洞口依子さんのお誕生日!出演ドラマ ベストテンの続き
    CONTENT  お誕生日特別企画、出演ドラマ ベストテンを更新しました

    MEMO
      3月18日は洞口依子さんのお誕生日に向けて作成した「出演ドラマ ベストテン」。先週の<王道ベストテン>に続き、今週は私の個人的な<贔屓ベストテン>の発表です。こちらのページをずっと下へスクロールしてご笑覧ください。 
    ☆なお、<王道ベストテン>のほうで第6位にランクインした『留守宅の事件』が4月12日に日本映画専門チャンネルで放映されます。この作品での洞口さん、ほんとに素晴らしいのでお見逃しなく! 

    2021年
    3/18

    BIRTHDAY

    TOPIC   3月18日、洞口依子さんのお誕生日!
    CONTENT  お誕生日特別企画、出演ドラマ ベストテン

    MEMO
      3月18日は洞口依子さんのお誕生日です!おめでとうございます!
    この1年間は誰にとっても厳しく難しい毎日でしたが、ドラマや映画の現場、興行もそれと無縁ではないと思います。
    しかし、生活の行動範囲を狭められる中で、少なくとも私にはさまざまな映画やドラマが救いとなりました。過去の作品を見返して感銘を新たにすることも何度となくありました。
    洞口依子さんの出演作もたくさん見返しました!そんな折、偶然にも『ドレミファ娘の血は騒ぐ』や『地獄の警備員』『君は裸足の神をみたか』といった作品が今また上映されています。
    偶然、と書きましたが、これは偶然ではないと思います。『ドレミファ娘の血は騒ぐ』のように、1985年の若者にも新しい作品だった映画を2021年の若者が見て、いまだに驚いたり考えたりする。そうやって種をまき続ける作品は、困難な時代にこそ上映される意義があるのです。そして、そこに洞口依子さんの「最良の微笑み」があることがファンには自慢でもあります。 

    今回、お誕生日の特別企画として、洞口さんが出演されたドラマから当サイトの基準でベストテンを選びました。昨年のお誕生日には出演映画のベストテン(こちら)を選んだのですが、今回はドラマ編です。
    ただ、映画以上に作品数が多くて、悩みに悩んだすえ、2つのベストテンを用意しました。ひとつは<王道ベストテン>。これは代表作を中心に選んだ<エッセンシャル洞口依子>的な10作です。もうひとつは<贔屓ベストテン>。こちらは私の偏愛度をもとにしております。2種類の<ベストテン>に優劣はありません。どちらの洞口さんも最高だし、多くの人に見てほしい。
    全部を書き上げたところ、とんでもない分量になったので、2週に分けます。まず、今週は<王道ベストテン>を。
    では、こちらのページでご笑覧ください。
     

    2021年
    3/1

    DVD

    TOPIC  『ドレミファ娘の血は騒ぐ』、HDリマスター版がDVDで発売
    CONTENT  6月2日です

    MEMO
     発売元のHPで告知を確認したので載せます。洞口依子さんのデビュー作、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』のHDリマスター版が6月2日にDVDで発売されます。



    【品番】OED-10771
    【価格】3,800円(税抜)
    【POS】4571431217719
    【発売日】2021年6月2日(水)
    【発売元】中央映画貿易/ダブル・フィールド
    【販売元】オデッサ・エンタテインメント
    本編80分/ビスタ/音声:日本語モノラル ドルビーデジタル/片面1層 / オリジナル予告編収録予定

    従来のDVDが新品で入手困難になっていたのを憂いておりましたが、HDリマスター版の登場です!
    もちろん、私も買いますし、買ったらミスター・ノイズィになってあれこれ書きます。比較リポートとか、やるかもしれません。どっちの洞口依子さんが好きか、とか(←アホ)。たぶん、かなりお見苦しい点もあるかと思いますが、ひらにご容赦ください。
    まずは取り急ぎ、ご報告まで。
     

    2021年
    2/21

    MOVIE

    TOPIC  引き続き、『地獄の警備員』『ドレミファ娘の血は騒ぐ』『危ない話』『君は裸足の神をみたか』上映の件
    CONTENT 『地獄の警備員』は名古屋もあるでよ!そして神戸、観んでどうなるのか!

    MEMO
     「なぜ?と問うてはいけない」──『ドレミファ娘の血は騒ぐ』にそんなセリフがありました。私もあの作品でスクリーンに登場した洞口依子さんに心をさらわれつつも、同時にそのセリフを戒めとして受け取りました。
    しかし、それはなかなか厳しい戒律でもありました。洞口依子という女優の魅力は何か、人に伝えるには「なぜ?」の自問から逃げきれません。
    そこを「どう?」に変換するようには心がけています。「だから」よりも「こんなふうに」を選ぶ。そのほうが洞口さんを語るには合っているような気がします。彼女の魅力はスクリーンの中でほとんど突発的に生じて、観客は「洞口依子が出ているあの場面は、なんだか画面がムズムズとしたり呼吸しているみたいだったな」と、焦点の合わない感想を持ちながら、その映画がいちばん映画らしい匂いを放っていた記憶を持ち帰ります。

    2/13から新宿のK's Cinemaで上映されている黒沢清監督の『地獄の警備員』(デジタル・リマスター版)と『ドレミファ娘の血は騒ぐ』、国立映画アーカイヴの「1980年代日本映画――試行と新生」特集で上映される『危ない話 第二話 奴らは今夜もやって来た』と『君は裸足の神を見たか』。
    どの作品にも洞口依子を得た画面のムズムズと呼吸があります。出番の短い『危ない話』や『地獄の警備員』もそうです。いや、そちらのほうが彼女は巨大な疑問符となって観客の心に残ります。どうか、のがさず体験してください。そして、「なぜ?」と言いかけて口をおさえるか、「こんがらがっちゃう!!」と叫びましょう。
         
    ☆K's Cinema
    『地獄の警備員』上映情報 
    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』上映情報 

    2/22(月)16:30/18:30『地獄の警備員』
    2/23(火)16:30/18:30『地獄の警備員』
    2/24(水)18:30『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(『地獄の警備員』は休映)
    2/25(木)16:30/18:30『地獄の警備員』
    2/26(金)16:30/18:30『地獄の警備員』
    2/27(土)14:30/16:30『地獄の警備員』
    2/28(日)16:30『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(『地獄の警備員』は休映)
    *緊急事態宣言の延長による営業時間短縮に伴い、当初の上映時間より変更されています。

    国立映画アーカイヴ「1980年代日本映画――試行と新生」特集 
    『危ない話 第二話 奴らは今夜もやって来た』(『神田川淫乱戦争』との同時上映!)
    2021年3月9日(火) 6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年4月18日(日) 4:20 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年5月1日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU

    『君は裸足の神を見たか』
    2021年3月3日(水) 2:00 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年4月8日(木) 6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年5月4日(火) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU

    ☆『地獄の警備員』、名古屋と神戸でも上映!
    『地獄の警備員』は名古屋シネマテークで2/20から上映されており、
    神戸映画資料館で3/26からデジタル・リマスター版が上映が予定されています。神戸映画資料館では3/27と3/28に『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(35ミリ)が同時上映されます。
    名古屋シネマテークの該当ページ 
    神戸映画資料館の該当ページ 

    2021年
    1/24

    MOVIE

    TOPIC  出演作の上映ニュース
    CONTENT  いろいろ上映の情報があるので、メモれコピれテプれ〜!

    MEMO
      2/13から新宿のK's Cinemaで黒沢清監督の『地獄の警備員』がデジタル・リマスター版で上映されます。2/14(日)・2/17(水)・2/21(日)・2/24(水)・2/28(日)には『ドレミファ娘の血は騒ぐ』も同劇場で特別上映。
    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』はもちろんの事、『地獄の警備員』の洞口依子さんはハッとするほど鮮烈です。黒沢作品のマジックと洞口さんのマジックが溶け合うあの瞬間をお見逃しなく!

    2/13(土)17:00/19:00『地獄の警備員』
    2/14(日)19:00『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(『地獄の警備員』は休映)  
    2/15(月17:00/19:00『地獄の警備員』
    2/16(火)17:00/19:00『地獄の警備員』
    2/17(水)19:00『ドレミファ娘の血は騒ぐ(『地獄の警備員』は休映)      
    2/18(木)17:00/19:00『地獄の警備員』
    2/19(金)17:00/19:00『地獄の警備員』
    2/20(土)17:20/19:20『地獄の警備員』
    2/21(日)19:20『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(『地獄の警備員』は休映)
    2/22(月)17:20/19:20『地獄の警備員』
    2/23(火)17:20/19:20『地獄の警備員』
    2/24(水)19:20『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(『地獄の警備員』は休映)
    2/25(木)17:20/19:20『地獄の警備員』
    2/26(金)17:20/19:20『地獄の警備員』
    2/27(土)14:40/16:40『地獄の警備員』
    2/28(日)16:40『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(『地獄の警備員』は休映)

    『地獄の警備員』上映情報 
    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』上映情報 


    いっぽう、国立映画アーカイブの「1980年代日本映画――試行と新生」特集では、黒沢清監督の「危ない話 第二話 奴らは今夜もやって来た」が上映されます。これもレアな上映です。ここでの洞口さんはセリフまわしがクセになります。あんな店員さんが出てきてああいう話し方をされたら確実に時空が歪みます。あの場面、いったい自分は何を観てるんだろう?という不思議な気分に襲われます。なんと、『神田川淫乱戦争』との同時上映!
    2021年3月9日(火) 6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年4月18日(日) 4:20 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年5月1日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU

    そして、同じ「1980年代日本映画――試行と新生」ではもう一本、洞口さんの出演作『君は裸足の神を見たか』も上映されます。秋田の角館を舞台に、高校生の男の子の友情が洞口さん演じる女の子に突然炎のごとく乱されてます。そんな罪作りな役なんですけど、この子が近くにいたらそうなっちゃうよね・・・とあきらめるしかないです。一瞬でも視界に入ったら観客もあきらめるしかないので、覚悟して観てください。

    2021年3月3日(水) 2:00 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年4月8日(木) 6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
    2021年5月4日(火) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU

    「1980年代日本映画――試行と新生」の詳細はこちら 

    1/24

    TV

    TOPIC   出演作のオンエア情報
    CONTENT  2月の日本映画専門チャンネルでも洞口さんの出演作が放送されます。

    MEMO
      
    2/4(木)10:00から『雪の降る夜』。田中登監督が演出を手掛けたサスペンス。洞口さんは『ミカドロイド』の撮影と同じ時期でしょうか?
    2/15(月)15:00から『留守宅の事件』。松本清張原作のミステリー。旅の宿での洞口さんの儚げな色香に惑わされます。これは視聴者を情死に誘います。
     


    2021年
    12/30

    MOVIE

    TOPIC  『ミセス・ノイズィ』、出演作解説を書きました
    CONTENT  洞口依子さんが出演されている映画『ミセス・ノイズィ』について書きました。

    MEMO
      『ミセス・ノイズィ』、好評のようです。少し遅くなりましたが、この映画の中での洞口依子さんについて記事を書きました。こちらです。

    12/30

    TV

    TOPIC   出演作のオンエア情報
    CONTENT  来年1月の出演作のオンエア情報です。なんと言っても『ザ・ギャンブラー』ですね。

    MEMO
      
    1/1 6時30分〜8時15分 チャンネル銀河 ドラマ『私はやってない!痴漢えん罪殺人連鎖』(2002年)
    これは染谷将太さんと初めての母子役共演作です。その後、『デビルマン』『パンドラの匣』と計3作で母子を演じています。この最初の作品をふまえて『パンドラの匣』を観ると、感慨深いものがあります。

    1/2 10時30分〜12時50分 AXNミステリー ドラマ『ガラスの城 伊豆修善寺殺人事件』(2001年)
    松本清張・原作で、洞口さんがビデオ・テープの映像に登場して、岸本加世子さんが謎を解く手がかりを伝えます。旅館での浴衣姿とか『霧の旗』っぽい林の中のシーンとか、ファンには楽しい作品です。

    1/4 22:00〜24:00 東映チャンネル 映画『地獄の警備員』(1992年)
    黒沢清監督の快作で、洞口さんは最後の最後の最後に登場します。ほんの短い出番ですが、これが素晴らしいんです。私が当サイトを始めた理由のひとつに、このラストがあります。

    1/30 7:40〜9:20 チャンネルNECO 映画『ザ・ギャンブラー』(1992年)
    これは今月の目玉というか快挙でしょう。DVD化されていません。VHSは探せばまだ手に入るかもしれませんが・・・。宍戸錠さんの追悼企画で放映となります。洞口さんが元傭兵を演じる近未来無国籍アクション!

    2020年
    11/15

    MOVIE

    TOPIC  『ミセス・ノイズィ』公開日決定
    CONTENT  洞口依子さんが出演されている天野千尋監督の映画『ミセス・ノイズィ』の公開が12月4日に決定。

    MEMO
      昨年の『東京国際映画祭』で上映されてから1年、コロナ・ウイルスの感染拡大の影響などで公開が延期されていましたが、ようやく12月4日に全国公開されることになりました。
        ご近所の騒音をめぐるイザコザが発展してゆくストーリーのようで、ひとすじ縄ではいかない作品の匂いがして楽しみにしていました。
        今年は洞口さんの出演映画を観れないものと諦めかけていたので嬉しいです。感染拡大の傾向を考えるとまだ予断を許さない現状かとは思いますが、無事に初日を迎えられることを祈っております。    
    『ミセス・ノイズィ』公式サイトはこちら
        上映館の案内はこちら 

    11/15

    Blu-ray

    TOPIC  『CURE』、4Kデジタル修復版Blu-ray発売
    CONTENT 『CURE』、4Kデジタル修復版Blu-ray発売

    MEMO
      新作『スパイの妻』も素晴らしい黒沢清監督の『CURE』の<4Kデジタル修復版>がBlu-ray化されます。撮影監督の喜久村徳章さんが監修した高解像度版になるようです。パッケージも新装されて、特典ディスク付き(未公開のメイキング映像はじめ、あらたに収録したスタッフらの証言を交えた『CORE OF CURE』のほか、土川勉×下田淳行による「プロデューサー対談」、「第31回東京国際映画祭役所広司特集『CURE』ティーチ・イン映像(役所広司×黒沢清)」などを収録)。
        洞口依子さん演じる宮島先生のあの所業が4Kで・・・!


    11/15

    DVD

    TOPIC  『君は裸足の神を見たか』、DVD発売中
    CONTENT 『君は裸足の神を見たか』、DVD発売中

    MEMO
      9月にリリースされたものですが、慌てて告知します。金秀吉監督の『君は裸足の神を見たか』のDVDです。
          洞口依子さんのキャリア初期の出演作で、二人の男の子の友情をグラグラと揺れ動かす少女の役を鮮烈に演じています。青春の罪と罰を描いたヒリヒリと痛い映画です。
               Amazon Primeでもストリーミング再生できるのですが、作品ラインナップから外れるとまた観る機会が少なくなってしまいます。
            『愛という名のもとに』のファンの方にも観ていただきたい。この作品での洞口依子さんと石橋保さんの共演を知ってから『愛という名のもとに』を観ると二度おいしいです。

    2020年
    11/1

    INTERVIEW

    TOPIC   インタビューさせていただきました!
    CONTENT  洞口依子さんにメールでインタビューさせていただきました。

    MEMO
      通算7回目のインタビューは、先ごろ連載を終了したウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」についてです。
        6年間の長期連載ということもあり、エッセイのトピックは洞口さんのファンとしても興味深く、また家族の問題や社会の変化など、私たちとも関わりのある事柄に向ける視線が同じ時代を生きていることを実感させました。そして、それらを表現する文章には私たちが洞口依子さんの演技を通じて受け取ってきたのと同じものが感じられました。
        今回のインタビューではエッセイ執筆の背景や洞口さんが振り返って改めて思うことなど、たくさんの言葉をいただくことが出来ました。「のら猫万華鏡」の更新を楽しみにしていたファンならば、またあのエッセイを読み返したくなるでしょう。
        インタビュー記事はこちらです。

    2020年
    10/4

    WEB

    TOPIC   『のら猫万華鏡』ロス
    MEMO
      洞口依子さんが47NEWSに長期連載されていたウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が終了して、「のらロス」に襲われております。最終回は9月24日に更新された「『のら猫 沖縄学入門』放送の父・川平朝清」でした。
        私は子供の頃から最終回というものが苦手で、『帰ってきたウルトラマン』なんかテレビの前で泣き叫んで惜しんだものでした。歌番組の最終回も、司会者が「それでは、またどこかでお会いしましょう」と言うのを真に受けて待っていました。家庭にビデオデッキが普及していない時代だったので、よけいにお別れはつらいものでした。
       『のら猫万華鏡』の場合は、最終回が「弾はまだ残っとるがよう・・・」という形で閉じているので大丈夫かなと思っていたのですが、日がたつにつれて体調に変化があらわれ、自分自身の「のらロス疑惑」を感じている次第です。
     
       洞口さんはこれまでにも紙媒体でのコラムを連載されていたし、なによりも著書の『子宮会議』がありました。
     2009年の『洞口依子映画祭』のパンフレットに秋元康さんがこんなコメントを寄せられました。「ある人が言っていた。『いい手紙とは、後から読み返したくなる手紙だ』と・・・。洞口依子も、読み返したくなる女優である。」(原文は同映画祭のサイトの該当ページで!)
       洞口さんのエッセイも文章自体が「読み返したくなる女優」です。映画館を出てお茶を飲みながら、綴られていた風景や人のしぐさをテーブルに映し出すかのように何度も味わえる、そんな文章ばかり。そして、数あるそんな”作品”の中でも「のら猫万華鏡」は特別なエッセイでした。
       何年かぶりに訪れた街で、変わりゆくものと変わらないものの姿を目にして、浅からぬ感慨をおぼえる。そんなとき、洞口さんが渋谷の街について綴った回のことを思い出したりしました。もちろん、私がいる場所は渋谷からも東京からも遠い、ただの地方の街角にすぎません。でも、「のら猫万華鏡」の文章のどこかにあった言葉が、自分の内側にできた隙間にすっと入り込んできたんです。
       あるいは、まだコロナ禍が深刻ではなかった時期に『フォードvsフェラーリ』を観に行って、満タンに補充されたエネルギーで足どりも軽く映画館を出たとき、洞口さんがあの作品のサントラについて書いた文章が、それこそ音楽のように頭の中で聞こえてきました。
       それらは具体的にどの言葉というよりも、想いを乗せて運ぶ力の強さによるものでした。上滑りに流れる文章ではなく、しっかりと読者の心に轍を残していく。しかも、そこに自然の光や色、アイスクリームや果実の味、焼いた肉の放つ香ばしさ・・・色と味と香りが豊富にあります。「のら猫万華鏡」を読むといつもお腹がすきました。

       さまざまなトピックについて書かれたこのエッセイを強引にまとめると、これは旅することについての文章だと思います。ここでいう旅は、時間も場所も自由に逆行・順行する想像力の旅。カンボジアや中国などへの物理的な旅行記は彼女の”観光の天才”を証明する内容でしたが、そこでも今あるものと向き合いながら今見えないものに想像をめぐらし、個々の読者をそれぞれに旅へと促しています。あらためて、旅とは、出会うこと、驚くこと、食べること、知ること、別れることであり、愛することは旅することなのだと教えられたエッセイでした。
      「のら猫」の「万華鏡」をまわして見えるのは、それがちっちゃな粒の寄せ集めであれ、大きく華やかな眺めであれ、それらは当たり前に歳月を重ねてゆく人や風景の中から生まれてきて、そこには受け継いで手渡していくべきものがあるということです。そのために、たとえ物理的な旅が難しくなっても、想像力の行動範囲を広げてゆこう、のらのらと歩みを止めずに自分の足でうろつこう、このエッセイはそう言って肉球を振り上げています。

    (「のら猫万華鏡」へは47NEWSのこちらのページを目次にどうぞ!そして、お気に入りの回について声をあげていきましょう)
     
     

    9/27

    WEB

    TOPIC   『のら猫万華鏡』、最終回をむかえる!「のら猫 沖縄学入門」放送の父・川平朝清の巻
    CONTENT  『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
       今回のタイトルは「のら猫 沖縄学入門」放送の父・川平朝清(記事はこちら)。
         『のら猫万華鏡』の最終回です。洞口さん、ロングランお疲れさまでした。
         2014年の4月7日にこのコラムの連載が始まったとき、私がなんとなく思い描いたのは、以前『がんサポート』誌に2008年4月号から長期連載されていた『紅珊瑚のブレスレット』でした。洞口さんが闘病時のエピソードをもとに綴ったエッセイで、読んでいる自分の時間や場所がわからなくなって海や空に溶けていってしまいそうな、まるで長い一編の詩の中を散歩しているような、私のとても好きなエッセイでした。それで『のら猫万華鏡』にもその面影がないかを探してみたのだと思います。
         しかし、『のら猫万華鏡』は『紅珊瑚のブレスレット』とはべつの味わいを持つエッセイでした。そのことには、第1回目を読んだ時点で感じることができました。
         ”ヨリコ・ゴーズ・トゥ〜”の感覚、とでも言いましょうか。洞口さんが何処を訪れるかは毎回変わります。それは場所だけではなく時間でもあって、同じところを何度か訪れたりもする。
         第1回目「新しい何か」(こちら)で向かった先は映画『ドレミファ娘の血は騒ぐ』でした。彼女のデビュー作を再訪しているのです。その回では、初めての演技を振り返って、口をむにょむにょと動かすのを止められたと書いてあります。これだけでも、あの作品で「くるっと回る練習」をする洞口依子さんにどれほど映画的な魅力が宿っていたかを改めて実感できます。オレだったら、あの映画の洞口依子嬢が口をもにょもにょ動かすのを「いいねぇ、可愛いよ〜」とかデレデレと許したんだろうなぁ、なんて妄想に苦笑しながら。
         ひとつの回を読むたびに、書き手とイマジネーションをキャッチボールしている気分にさせる”ヨリコ・ゴーズ・トゥ・〜”。のらのらとゴーズ・トゥするのは、昭和の渋谷だったり米軍ハウスだったり、中国だったり沖縄だったり、スコセッシの撮影現場も出てきて、まさに万華鏡。
         このキャッチボールには、思いきり腕を伸ばしてどうにか捕れる球もありました。球の重さが手の骨にジンと響くことも、しょっちゅうでした。だから易しくはなかった。読者が感じることを続けなければ、見落としてしまう言葉もあったと思います。
         それって、昔の活字の世界では当たり前に経験できたことでした。誰かの著す言葉と向き合うって、そういうことだったんです。何にしたって、すぐには答えがわからないのが普通だったし、本にも太字では書かれていなかった。それを見つけて自分の内側に刻みつけるのは読者だったんです。
         今回が最終回だと告げられるのは文の終わりのほう。川平家のルーツに驚き、新崎純とナインシープスの「かじゃでぃ風節」(YouTube)に耳を澄まし、文中で触れられたラジオ番組のはじめの2回をここで確認し、その「紳士的で英知な語り口」に聴きほれているあいだ、『のら猫万華鏡』の終わりなど実感できません。
         いや、これは続きを読まなきゃ収まらないでしょう。どうすれば読めるんだろう。
         内に外に、さまざまな形の旅に出ることの大切さや喜びが綴られた『のら猫万華鏡』が、出かけることのままならない今終わるのはあまりに寂しいではないですか。最後の最後に、この国のメディアの在り方について投げられた球を、このままグローヴの中に眠らせてしまっていいのか。
         とにかく、『のら猫万華鏡』は連載が終了しましたが、当サイトではまだ語るのをやめません。みなさんも、とくに感銘を受けた回や愛着のある回などを、挙げたり語ったりしてみませんか。
     

    2020年
    9/13

    WEB

    TOPIC   『のら猫万華鏡』、「旅の記憶 中国・厦門(アモイ)コロンス島」
    CONTENT  『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      今回のタイトルは「旅の記憶 中国・厦門(アモイ)コロンス島」(記事はこちら)。私はこのタイトルを目にして「ああっ!!」と小さく叫んでしまいました。
        洞口さんのこのウェブ・エッセイは毎回読むことで特別な時間に浸れるものですが、その中でもとりわけ印象深い回があります。
        その中でも、今年の1月20日にアップデートされた「のら猫中国福州をゆく」の「上」(こちら)、
                 2月20日の「中」(こちら)、
                 3月9日の「下」(こちら
        この3回は文字で体験する映画です。ブラウザの境を越えて文章に吸い込まれていってしまいます。
        また、その元となる旅行が昨年の12月の出来事だったことが、読者の心をせつなくさせます。1月、2月、3月と順を追って読むたびに、こうして洞口さんが中国へ旅行したこと、さらには旅という行為そのものが、今となっては誰にとっても実行するのが難しいことになってしまったからです。ファンの戯言ではありますが、洞口さんのこの旅行とエッセイには大きな意味があったように思えてなりません。何度読み返してもこんなに楽しい文章はないし、同時に、ただならぬ強さで胸を苦しくさせます。
        私としては、洞口さんの紀行文をもっと読みたい気持ちとともに、それは軽々しく望むものではないと自分を諫める思いをおぼえていました。8月7日に「シネマでトリップ『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の巻」の記事(こちら。これもお薦め!)が更新された際も、おそるおそる末席にあずかるといった姿勢で、映画を通したニューヨークの散策にお付き合いさせていただいたのです。
        だから、今回のタイトルに「旅の記憶 中国・厦門(アモイ)コロンス島」を見たときの、続編があると知った喜びは大きかった。
        と言いますか、続編でありながら独立した回でもあります。先にこちらを読んでから福州編に進んでもいいです。
        というもの、福州編から8か月後に書かれたエッセイであって、その間に変化した環境が洞口さんの視点にべつの角度を与えているように思えるからです。角度というか、感情。変わってしまった後の世界を生きる私たちが、変わる前の生活に寄せる喪失感に近い何かが、この文章の向こうで静かに呼吸している、そんな気がします。
        と言っても、読んでいるあいだに湧き上がる気分は『地下鉄のザジ』を観ているように快活です。途中に挿まれた薄紫の空の写真にもハッとします。ハッとしてGoodな足どりが心地よくて、のらのらと街を歩いていく中に鄭成功やピアノでクリスマス・ソングを弾くおじさんや胡麻団子が登場します。
        香港厦門映画と呼ばれる映画があったなんて、このエッセイを読むまで知りませんでした。「アヘンしか食べてないとうわさされた“香港のゴッドファーザー”新馬仔や鄭君綿といった往年の大スター、鈴が転がるような歌声の女優たち。彼らの歌声を子守歌にして眠る、懐かしい南洋の夜。」・・・こんな夢見るような言葉で銀幕へと案内される贅沢さ。
        「旅は想像する力、心の扉を開く勇気を与える。」、これを封じられた人間の不幸を痛感しますし、これをまた味わえる新しい世界を作らなきゃと思いますね。
     

    2020年
    8/23

    WEB

    TOPIC   『のら猫万華鏡』、「70周年を迎えるペコちゃん〜永遠のママの味〜」
    CONTENT  『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      今回のタイトルは「70周年を迎えるペコちゃん〜永遠のママの味〜」(記事はこちら)。       
        「今、不二家レストランでこれを書いている。」、この書き出しで、まずは「へ〜〜っ!」と掴まれてしまいました。
        ペコちゃんと洞口依子さん。意外なような、そうでもないような・・・でも似合うんですな。とにかく、先を読みます。
        ペコちゃんが生誕70周年。全然知りませんでした。ペコちゃんがいつ生まれたかなんて今まで考えたことがなかった。
        なのに、読み終わるころには、自分が不二家レストランで6歳の誕生日をほかのテーブルの人たちからも祝ってもらっている気分になりました。ペコちゃんの誕生日の話なのに。
        私はここで洞口さんが語っている不二家横浜センター店のことは知りません。淀川さんの「サヨナラ」が『怪物くん』の最初のアニメと縁があったことも、今日はじめて知りました。
        でも、懐かしい。行ったこともない場所や見たこともない映像の記述がこうも懐かしく思えるのは、文章の魅力がそれを共有させるからなのか。いや、それも大きいけれど、ここで綴られる物事の数々が、自分にとっての不二家レストランの思い出を自然とよみがえらせて、記憶の奥に眠っていた味や匂いを、甘いお菓子のようなくすぐったさで呼び戻すからです。              
        ペコちゃんのあのペロリとした舌を見ていると、昔の大人からは「お行儀が悪い」と叱られるだろうと思います。そして、子供の頃に見たアニメの女の子たちの姿が重なります。さるとびエッちゃん、キャンディス・ホワイト・アードレー、アラレちゃん・・・それぞれにお転婆を窘められながら、エヘッと鼻の下をこすったり、木の枝からぶら下がって微笑んだり、キ〜ンと走り回ったり、基本的には気にしにせずに強かった。そして、男の子が見ていてもその姿はホントに楽しかったんです。ペコちゃんは彼女たちのお姉さんでもあるのか。
        生誕70周年ということは、『青い山脈』の最初の映画とほぼ同じです。あの映画が終戦直後の若者たちに「自由に恋をしなさい、好きな人の手をとって砂浜を走って行きなさい」と語りかけたように、ペコちゃんにも作り手が込めた思いがあるのかな、なんてことにまで想像をめぐらせました。

    2020年
    8/12

    WEB

    TOPIC   『のら猫万華鏡』、シネマでトリップ『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の巻
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      今回のタイトルは「シネマでトリップ『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の巻」(記事はこちら)。
        この「シネマでトリップ」って言葉がいいですね〜。むかし、こういう感じのタイトルの本をよく書店の映画コーナーで見かけましたね。映画の中に登場するファッションや食べ物や音楽を中心に書かれた本。
        でも、このエッセイのように、都市への愛と映画への愛とそこに描かれる人々への慈しみが優しく撫でるように綴られた文章は読めませんでした。それらが全部おなじ眼差しから自然に発せられている。洞口依子さんの文章です。
        風景や小道具や男と女の仕種の一つ一つを細大もらさずに捉えて、しかも猫のような足どりでそれらの裏道を抜けていくこの感じ、昔もどこかでおぼえた気がするなぁと思ったら、本文中にヒントが堂々と書かれてありました。
        1988年のテレビ番組『NY者』。あのときニューヨークに飛び込んでいく二十代の洞口さんのカッコよかったこと!出会ったアメリカ人にまるで英語を教えるかのように「Y.O.R.I.K.O.ヨ・リ・コ!」って自己紹介するんですよ。街が彼女のために道を空けていくみたいでした。
        今回のエッセイにはそこでも放送されていなかったエピソードが少し紹介されていたりで、え、1988年のニューヨークって夜はまだまだ物騒だったよね??と今頃になって心配したり。
        そして、昔あったものが今はない、それってどういうことなんだろう、なんてことにも思いを巡らさせます。ウディ・アレンの映画がアメリカで公開されないことと、世界的に新作映画の公開が延期されていることの理由は別物だけど、なにがどう姿を消したり変えたりしていくのか・・・。
        奇妙な夏の空気に身も心もおかしくなりそうな中、洞口さんのこの文章を読んでラプソディー・イン・ブルーを聴きたくなりました。
     

    2020年
    7/26

    WEB

    TOPIC   『のら猫万華鏡』、映画『ビッグ・リトル・ファーム』が伝える“生命の循環”父が残した、小さな「土の楽園」
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      今回のタイトルは”映画『ビッグ・リトル・ファーム』が伝える“生命の循環”父が残した、小さな「土の楽園」”(記事はこちら)。
        まずは、ここで紹介されている『ビッグ・リトル・ファーム』のことを初めて知りました。インターネットから意識して離れていたので、話題作なのかどうかもわかりません。ただ、この文章を読むに、今だからこそ伝わる何かが描かれていそうな映画のようですね。
        南カリフォルニアの広大な土地に8年間かけて自分たちの農園を作った夫婦のドキュメンタリー。しかも、そのきっかけが犬を飼うようになった事だというのが、ゆとりを感じさせます。ゆとりとか言うと悠長に聞こえるけれど、この人たちが体験したことを考えると、夢見ているだけでは絶対に出来ないはず。学ぶべきことも山ほどあったのでしょう。
        歳をとると若い頃のように学ぶ事柄が減ったように言われますが、空気を入れ替えるのが億劫なだけだったりもします。世の中、ジトジトと生乾きの臭いを放っていても、あっ、と気づいた驚きを辿っていけば、いくらでも新鮮な空気に出会えるものです。
        土の上に立って、そこに住む命を発見し、もういない命を感じることから、自分もまた繋がりの輪を生きていることを噛みしめる。読んでいて、ジョン・セバスチャンのLink In The Chainが聞こえてきました。ささくれた心が休まります。
        自分を休めることって大切ですね。時間をかけて、太陽にあたって、養分をあわてずに吸収して、そうやって身につけていく。答えは手に入ったり、入らなかったり、数十年後にひょんな場所で見つかったり。いずれにせよ、すぐに求めない。
        ずっと昔にやっていたことです。そして、それは楽しかった。結局、自分の中にしっかりと根を張っているものが畑になり、自分がいなくなった後も人に話しかけるんですね。洞口依子さんの耕す言葉は味が深いなぁ。オレも頑張ってリトル・ファームを耕そう・・・。
     

    2020年
    7/12

    WEB

    TOPIC   私の女神 アンナ・カリーナ
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      今回のタイトルは「私の女神 アンナ・カリーナ」(記事はこちら)。
        誰かへの憧れを熱をこめて語る文章に、私の表情筋と涙腺は弱い。それが洞口さんとアンナ・カリーナとあれば、なおさらの事です。
        コロナ・ウイルスをめぐる政治や社会や人心の荒みに、つい気が塞いでしまって、何も見たくないししゃべりたくない気分になっていたのですが、曇天に一瞬だけ青空がのぞいたような晴れやかさを感じました。
           
        洞口依子さんのファンサイトを立ち上げるにあたって、最初に考えたサイト名は、なんと『運命線のバラッド』というものでした。『気狂いピエロ』でアンナ・カリーナが歌う「私の運命線」にちなんで。
        そうしなくてよかった。あまりに拙いし、やっぱり、それはファンがやっちゃいけないことだと思います。
        軽々しく立ち入れない領域なのです。はじまりの種が植えられた土地は、ご本人のもの。
        だから、アンナ・カリーナに関してはなるべく小さな声で呟く程度に書くよう心がけてきたし、できるだけ遠慮してきました。ときどき洞口さんの文章でその名前を読むと、聞こえなかったそぶりで、そっと心に染み込ませました。
        我ながら面倒くさいヤツだと思うけれど、アンナ・カリーナへの喩えや参照を抑えて洞口依子さんの魅力を語りたかったのです。今回の「私の女神 アンナ・カリーナ」には、いつの間にか張りつめていたそんな気持ちの空気栓を抜いてもらった感があります。プシュ〜〜ッと、適度な柔らかさになって、いま、とてもリラックスした気分でいます。

        リラックスしたついでに告白しますと、私が最初に洞口さんのことを文章で表したのは、大学生になった1986年のことでした。ある知人から、「映画の同人誌を作るから、何か書け」と半ば強引な依頼を受けたのです。それで書いて渡したのが、「洞口依子、おまえは誰だ?」という短い駄文でした。おまえこそ誰なんだ?って話です。
        『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を見て、頭がクラクラしていた頃でした。私はおそらく、ご本人をのぞくと、「洞口依子」という名前を人類史上もっとも多くパソコンで入力してきた人間だと思いますが、それが最初でした。
        その同人誌とやらは企画倒れに終わりました。いや、出たのかな?それすらもわかりません。元の原稿も手許にはありません。
        ですが、何時間もかけて練りに練った(つもりの)書き出しは漠然とおぼえています。「洞口依子。ホラグチではない。洞口という苗字は、まず口の中に満ちた勢いで大胆に前歯を突き破るように『ど』と放ち、急に気が変わったかのように唇をすぼめて、誘うように『う』と発声する」、たしか、そんなような塩梅・・・もうニッチもサッチもどうにも困った文学少年でした。

        「私の女神 アンナ・カリーナ」を読んでいると幸せな心地になります。とろけるような、こそばゆいような、そして懐かしい自分と再会しているような、不思議な気持ちです。   

    2020年
    6/14

    WEB

    TOPIC   追憶のアイスクリーム
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      今回のタイトルは「追憶のアイスクリーム」(こちら)。ここに綴られた子供時代のアイスクリームの思い出を読んで、私も自分の記憶に眠っていた出来事を思い出しました。
        幼稚園だったか小学低学年だったかの頃に、大人の集まる席に連れて行かれたときのことを。高級な雰囲気の店で、出されるものに子供の喜ぶ料理がなくてションボリしていたら、同席していたご婦人が「この子にアイスクリームを持ってきてあげて」と注文してくれた、たったそれだけの記憶なんですが、妙におぼえています。運ばれてきたアイスクリームが普段食べるようなハッキリとした甘さではなくて、正直言って期待はずれでした。このへんは洞口依子さんとの味覚や感性の器の差です。
        しかし、「この子にアイスクリームを持ってきてあげて」と気遣う大人がいて、その注文をかしこまって受ける大人がいて、それで本当にアイスクリームが運ばれてきた瞬間の不思議な感覚は、上手く説明できませんが心に残っています。そこには旗の立ったチキンライスもおもちゃのオマケもなかったけど、べつのものが存在しているのを感じたんですね。
        洞口さんのこの文章を読んでいると、お父さんやシャチョーさんたち大人の背中が見えるかのようです。高度経済成長期を支えた大人の背中。たぶんまだ三十代か四十代なのかな、今のその世代よりも確実に年齢を引き受けていた大人の存在です。加東大介の名の喩えがよけいにそう思わせるのかも。そういう大人になり損なった、と反省します。       洞口さんは、幼い頃にアイスクリームで受け取ったバトンを、こうやってちゃんと次に渡しているんですね。素敵だなぁ。でも、感心しているだけじゃダメなんだなぁ。 
     

    2020年
    5/23

    WEB

    TOPIC   私は私よ
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
      これまでに経験したことのない春が過ぎようとしています。洞口依子さんの「私は私よ」(記事はこちら)を読んで、直接的に時事について表さずとも、書く人が書けば行間や文章の連なりから個人の日常と世界との関りが伝わってくるのだなぁと感じ入りました。しかも、洞口さんの場合は、日常に何かを足すのではなく引くことについて書いています。私はまだ物に埋もれて暮らすことをやめられませんが、自分がこうだったら2020年の春をどう過ごしただろうかと考えました。

        ところで、「私は私よ」の文章と写真には、ファンとしても、綴られているその時々の事を思い起こさずにはおれません。「洞口依子、結婚」の報を知って、当時29歳だった私が18歳の頃の私を気遣う気持ちになったこととか、パイティティの最初のCDをワクワクしながらお店に買いに行ったこととか、もう、どんどん溢れてきました。
        それで、自分も”資料”の整理でもするかと思い立って、洞口さんの出演作のパンフレットを出してきたんです。そうすると、出演作のほかにも、洞口さんへのインタビューや対談記事が掲載されている『女は女である』や『狂気の愛』のパンフもあって。ソフィー・マルソーの裸めあてに『狂気の愛』を観に行き、パンフを開いたら洞口さんと長谷川監督の対談があって、映画館の中でうなだれて正座している気分になったことを思い出しました。
        出演作のパンフには、『マルサの女2』もあれば『およう』もあるし、『フリーター』もあれば『四姉妹物語』もあります。ジャンルは多岐にわたり、統一感はありません。だけど、それらの映画での洞口さんの登場する場面には、彼女でなければ醸し出せない味わいやニュアンスがあります(『およう』なんかホントにそうです)。「私は私よ」は、ファンからすると「洞口依子は洞口依子よ」なのです。

        かれこれ13年前の7月に、私は洞口さんに初めてインタビューさせていただくお許しを得て、いろいろな質問を浴びせました。その際に、「洞口さんは、演技以外に音楽や執筆など多方面に活躍されていますが、それはマルチとか器用とかいうんじゃないと思うんです。むしろ、不器用なくらいに一つのことをいろんな方法で表現されている。」などと言ってしまいました。不躾けにも程があると反省しております。
        しかし、ファンのみなさんにはわかっていただけるでしょう。パイティティで貝殻ピックを使ってウクレレをスライドさせる時も、坂出さんや梅津さんと共演して歌っている時も、『ウルトラQ』について文章で触れている時も、そこで私たちは洞口さんの「私は私よ」を受け止めているんです。
        洞口さんとっての「私は私よ」はファンにとっての「洞口依子は洞口依子よ」なのだと、あらためて噛みしめる今回の『のら猫万華鏡』です。

    2020年
    5/5

    WEB

    TOPIC   ステイホームとケムール人
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
     『のら猫万華鏡』の新しい記事は「ステイホームとケムール人」です(記事はこちら)。
       今回の『のら猫万華鏡』、トップに掲載されている写真を見て、思わすこう叫んでしまいました・・・。
       
       今年の頭、2月の上旬くらいまでは私たちにとって『復活の日』も『コンテイジョン』もフィクションの中のお話だったんですよね。まさか、こんな春になるとは想像もつきませんでした。しかし、こうなった以上はここから先を生きなければなりません。政治も経済も文化も人間関係も、そしてユーモアも。
       私はこの「ステイホームとケムール人」を読んで、最初からずっと「フ、フハハハ」と笑っていました。
       洞口さんが書かれているように、ケムール人の登場する『ウルトラQ』の挿話のタイトルは「2020年の挑戦」。だいたい、この「2020年」という数字が自分たちに訪れることすら、私には実感できていなかったんです。いつものように大晦日、お正月と過ぎて、昭和と変わらない習慣を続けていたからわからなかったけれど、もうケムール人が走りまわってもおかしくはない頃合いだったんですね。むしろ、今まで何をやってたんだ、と歯噛みすることばかり。
       「密集しない、接触できない。そんな人々を満たすものは。テレビ電話や音楽、映画、ライブ、ネット配信サービス。」(本文より)
       こういうときに、ニュースにかじりついて喧々諤々するのも意義はありますが、音楽や映画で感情に栄養を送ることも大事ですよね。
       ゴールデンウィークに巣ごもり中の私は、高齢の母親にAmazonプライムで映画を紹介しております。
       最初は母の嗜好を考慮して『日々是好日』や『家族はつらいよ』などを見せていたのですが、母もだんだん興が乗ってきたのか、「あの『カメラを止めるな!』とかいうのを見てみたい」とか、意外なリクエストをするようになりました。
       で、「なにか泣けるような映画を見たい」というので、あれこれ考えた結果、AmazonプライムからDVDに切り替えて『飛べ!ダコタ』を再生しました。

       映画を見ながら終戦直後の思い出を私に話していたときに、「この女優さんがいいね」と感心したのが洞口依子さんです。「こういう、モダンな顔をしているのに苦労しているお母さんが、戦争が終わってからしばらくは、近所にも本当にいたのよ」。母は私が洞口さんのファンサイトの管理人だと知りません。私はクラーク・ケントの気持ちが少しだけわかりました。
       なんだか久しぶりに、『月曜ロードショー』などを家族で見ていた子供時代に戻った気分になりました。次は、やはり洞口さんが素晴らしい『蔵』を見せようかと思います。

    2020年
    4/23

    WEB

    TOPIC   ミニシアターを救え!
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
     『のら猫万華鏡』の新しい記事は「ミニシアターを救え!」です(記事はこちら)。
       映画監督の深田晃司さん(『淵に立つ』『よこがお』)と濱口竜介さん(『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』)が中心となって立ち上げたプロジェクト、「ミニシアター・エイド基金」のこと、そして洞口さんとミニシアターとの関りについて書かれてあります。
       新型コロナ・ウイルスによるパンデミックは私たちの社会が長年放置してきた複数の問題を露わにしています。それらは政治や経済、そして文化にかかわる問題でもあります。さまざまな事業が立ち行かなくなるなか、音楽や映画もその難を逃れていません。「ミニシアター・エイド基金」は”閉館の危機にさらされている全国の小規模映画館を守るために立ち上げられたプロジェクト”(「ミニシアター・エイド基金」HPより)です。
       ミニシアターは、その名が示すとおり小さな劇場です。外観からは映画館に見えないくらいの、猫の額ほどのスペースだってあります。
       だけど、その椅子席に染み込んだ観客の期待と驚きと喜びの熱には、大きな映画館とはべつの密度があります。そうした場所で映画への関心や情熱が育まれ、たえず新しい作り手や俳優を生み出してきました(もちろん、観客も)。
    小規模な映画があっても小さな映画などないのと同じで、小さな映画館なんてホントはないんです。
       今、数か月先の生活がどうなるかさえ確かではない状況にあって、5000円だって1000円だって費いおしむ気持ちはよくわかります。でも、この状況が良くなったときを考えて、今から花に水をやることを忘れないでおくのも自分たちのためなのです。さしあたって、個人個人がミニシアターの思い出を紐解いてみてはどうでしょうか。

       私にも記憶に残るミニシアターがたくさんあります。
       たとえば、かつて大阪・ウメ地下の泉の広場を上がったところにあった扇町ミュージアムスクエア。劇団☆新感線やリリパット・アーミーなどの上演のほかに、映画も上映されていました。
       1986年の2月の終わりだったか3月の頭だったか、そこでフラフラと遊んでいた私は1枚のポスターに視線を吸い寄せられました。見たことのない女の子の物憂げな顔があって、「教授、私のからだをつかってください。」と惹句らしき文が読める。タイトルは『ドレミファ娘の血は騒ぐ』。
       なんだコレ?変なの、と思いました。伊丹十三、知ってる。黒沢清監督の名には漠然と聞き覚えがある。主演の子、知らない。この子が「ドレミファ娘」なのだろうな。でも、テレビで見かけたこともないし、そんな子が主演なのだからマイナーな映画なんだろうな。
       でも、やけに引っ掛かるんです。鳩尾のあたりをクイッと押されるような、よくわからない衝動にかられて視線を何度も主演の子に注いでいました。そうすると、今度は『ドレミファ娘の血は騒ぐ』というタイトルが、呪文のように、暗号のように、合言葉のように、秘密の共有へと誘ってくるんです。俺はこの映画のことをまだ何も知らない。でも、この映画は俺のことを知っている。そんな気分だったと言えばいいでしょうか。私が18歳になる直前の出来事でした。
       それから1か月ほどして『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を観て、わかったのかと問われると俯いてしまいます。たぶん、わかってなかった。なのに、その後すぐに入った大学で、『ドレミファ娘』のような何かを求めて、おかしな人たちとの出会いの封をバンバン開けていきました。私はキャンパスでドレミファ娘の姿を探していたのだと思います。
       2009年の11月、「洞口依子映画祭」のタイミングである映画評論家の方にお話をうかがった際に、洞口依子さんの魅力について「彼女は芸能人として消費されてきた俳優ではない」といった意味のコメントを得ることができました(記事はこちら)。この言葉がずっと心に残っています。
       ミニシアターについて洞口さんが綴った今回の文章は、洞口依子さんのファンが彼女に寄せる想いとそっくりです。

    「ミニシアター・エイド基金」のHP 

    2020年
    4/12

    WEB

    TOPIC  『のら猫万華鏡』、「ぼくの伯父さん」
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    MEMO
     『のら猫万華鏡』の新しい記事、「ぼくの伯父さん」がアップされています(記事はこちら)。そこに書かれてある「あれこれ深く考え過ぎてしまうタイプは病にかかりやすいらしい。」、これはまさに私に当てはまることでして、もうずっと日々のニュースに心が落ち着かず、神経性胃炎になってしまいました。
       しかし、今朝がた、”星野源エクスプロイテーション”と呼ぶほかない動画──ボブ・ディランの新曲のタイトルMurder Most Foul(もっとも卑劣な殺人)になぞらえると"もっとも卑劣な”類の動画──を目にするや、怒りで気力が呼び戻されました。あれは意図するところも最悪ですし、その表現の仕方にも「一体いつの時代のネスカフェのロドルフ殿下なんだよ!」と呆れます。
       映画『ぼくの伯父さん』で甥っ子の目を通して描かれるユロ氏。彼は”不要不急”の塊みたいな人です。世の中で生産的と認められる事は何ひとつしない極楽トンボです。パイプを咥えているのでわかりにくいかもしれませんが、現代の日本だったら、”負け組”などと陰口をたたかれることでしょう。
       ”不要不急”の楽しみや嗜みを教えてくれるユロ氏は、音楽や映画や笑いを生み出すアーティストに似ています。そして、私がこうやって銀幕の向こうにいる人のファンサイトをやっているのも、そうした存在に胸ときめかせ、支えられてきたことへの感謝を形にしたいからです。

       ところで、私は「ぼくの伯父さん」のユロ氏に憧れたものですが、ああいう大人に出会いたい気持ちと同時に、ああいう大人になれたらいいなと思っていました。しかし、言うはやすし、行うはきよし。なかなか成れないものです。いわば、人生の達人みたいなものですからね。本人は軽妙に生きているつもりであっても、あんなふうに見送ってもらえる視線は得られなかったりします。
       そういえば、洞口依子さんのエッセイにはポカポカとした陽だまりのようなスペースが必ずありますね。読んでいると、そこで猫のように丸まって横になりたくなります。「ぼくの伯父さん」のテーマ曲を聴きながら今回のエッセイを読むと、なおさらその感が強まりました。
       洞口さんが在籍するウクレレ・バンドのパイティティにはドキュメンタリー映画があるんです(『ウクレレ Paititi The Movie』)。そこで関口和之さんがインタビューに答えて、「ウクレレの音は、人生から一度降りた人に優しい」といったことを話されていました。「ぼくの伯父さん」の曲にも同じ優しさを感じます。そして、それは洞口さんの文章にとても合うと思います。
     

    2020年
    3/18

    BIRTHDAY

    TOPIC  お誕生日おめでとうございます!
    CONTENT  洞口依子さんのお誕生日
    MEMO
     本日3月18日は洞口依子さんのお誕生日です。おめでとうございます!
       お誕生日のお祝いに、洞口さんの魅力を改めて語りたおすべく、当サイトでは「洞口依子さん出演映画ベストテン」を選びました(こちら)。
       長文記事で、思い入れを爆発させました。70年代のロッキング・オンに投稿したみたいな文章になりました。
      『ドレミファ娘の血は騒ぐ』は、あえて選考の対象から外してあります。それ以外の出演作(映画)で、洞口さんの魅力を堪能できると私が個人的に思うものを10本選びました。
       結果については異論も多々あるかと思います。私もこれで固定するつもりはありません。来年には大きく変動している可能性も大。
       みなさんも、10本、5本、いや1本でもいいので、どの作品での洞口さんがどう好きかを、お誕生日のお祝いメッセージに添えて語ってみてはいかがですか?  
     

    2020年
    3/8

    WEB

    TOPIC  『のら猫万華鏡』、中国福州の旅「中編」
    CONTENT 『47 NEWS』に連載中の『洞口依子 のら猫万華鏡』、福州紀行の中編です。
    MEMO
     『のら猫万華鏡』の「のら猫中国福州をゆく〜琉球王国の交易をたどって〜」、その「中編」がアップされています(記事はこちら)。

        コロナ・ウィルスをめぐって国内外にさまざまなノイズが生まれています。じつは、私も先週の月曜日に咳と微熱をおぼえて、これは大変だと厳重警戒で自身の体調と向き合いました。暗澹たる思いでした。その不安の中にあって、世の中で軋みを立てる騒音に気持ちがヒビ割れそうになりました。
        さいわい、症状はすぐにおさまり、大事には至りませんでした。そして、あらためてこの『のら猫万華鏡』を読み返します。
        ”住民とすれ違うたびに「どこから来たの?」と聞かれる。「リューチュー(琉球)」と声をそろえて返すと彼らの顔がほころぶ。”
        ”押し問答を続ける私たちの前に、トレンチコートの襟を立てた気の強そうな女性が現れ「帰れ!」と我々を追い返す。”
        異国の旅で味わう、楽しい事と愉快ではない事が、ワン・シークエンス・ショットの中で立て続けに描かれています。私はこのくだりが好き。そして、「帰れ!」と言われても食い下がることで、予想もしなかった出来事が起きるところに、人と人が簡単に罵り合い、また国と国との関係もそのように誘導されかねない昨今とは反対の絵を見る思いがします。今だからこそ読みたい中国の旅行記です。

    2020年
    2/14

    MAGAZINE

    TOPIC  『週刊文春』のポン・ジュノ監督記事に洞口さんのコメント
    CONTENT 『週刊文春』2020年2月20日号、『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞4部門受賞を報じる記事(グラビアページ)に、洞口依子さんのコメントが掲載されています。
    MEMO
      『週刊文春』の2月20日号に『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞4部門を受賞したニュースを伝えるグラビア・ページがあります。その記事内で洞口依子さんがコメントを寄せています。
        『パラサイト』の作品賞受賞、快挙でしたね。私も胸が熱くなりました。
         翌日、知人から「どうして韓国映画が作品賞を獲れたのか」と質問されて、韓国の映画やポップ・ミュージックは、質の高いものを確かなプロモーションで海外に送り出しているから、などと請け売りの解説を披露しました。しかし、洞口さんのコメントを読んで、自分が一番重要なことをちゃんと認識できていなかったのだと痛感いたしました。

         洞口さんいわく、これは韓国映画がというよりも、「映画愛溢れる『映画人』が作った」作品。
         そうでした。なんでそこを素通りしていたんだろう。
         もちろん、アジア人としても、今回の受賞は鼻が高い。
            だけど、それがどこの国の作品であれ、いつだって心を動かされるのは「映画愛溢れる『映画人』が作った映画」なのです。

        『パラサイト』を観ているあいだ、そこに映し出される韓国は、映画の言葉で描かれる韓国であり、私たちは映画の言葉で人物や場所と結ばれていきます。これは映画でしか得られない感覚です。そこには過去の映画からの引用が散りばめられていたりします(が、それがわからなくとも当面は支障ない)。そして、この映画特有の感覚でいっぱいの作品に、私は作り手の「映画愛」を感じます。

         それは、もの作りの姿勢でもあると思います。今回の受賞スピーチで、プロデューサーのミキー・リー氏がこんなことを述べていました。「韓国の観客は率直な感想を私たちに伝えてきます。だから、私たちは自己満足(complacement)に陥っていられないのです。」
         もっとやれ、もっといいものが出来る、と観客は誰も諦めていない。そして、そんな声に感謝している、とのスピーチに満場の映画人たちが笑って拍手を送っていました。

           ほかのノミネート作品にこうした「映画愛」が足りないなんて全然思いません。とくに、今年は凄い作品が並びました。でも、『パラサイト』のクリエイティブな活力と驚きは韓国映画という物珍しさを超えて、ポン・ジュノ監督というフィルム・メイカーの作品として、アメリカの映画人を魅了したのだと思います。
        そこを見落として「韓国が文化輸出に頑張っているから」と落ち着くよりも、映画愛溢れる傑作が世界に知られてゆくことを一人の映画ファンとして喜びたい。洞口さんが『パラサイト』の受賞について『週刊文春』に寄せたコメントを読み、首がもげそうになるほど肯きました。

    2020年
    2/7

    TV

    TOPIC  『町山智浩のアメリカを知るTV』出演
    CONTENT  洞口さんと町山さんがアカデミー賞を予想!
    MEMO
      先日、町山さんご本人からお誘いを受け、『町山智浩のアメリカを知るTV』という番組を収録してきた。
        この一文を読んで、「おおっ!」とのけぞりました。
        洞口依子さんが「47NEWS」に連載されているウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」の最新記事は「『オスカー像は誰の手に?』 米アカデミー賞と映画の魅力」です(記事はこちら)。そこにもあるように、映画評論家の町山智浩さんの番組『町山智浩のアメリカを知るTV』に洞口さんが出演されるそうです(2月9日・日曜午前11時〜BS朝日)。しかも、お題は今年のアカデミー賞予想。
        同コラムには、洞口さんが注目するノミネート作品や俳優のことだけでなく、候補にのぼらなかったけれど心に強く残った映画と俳優のことも書かれてあります。これを読んで、『フェアウェル』と『ハスラーズ』への想像をかき立てられる人も多いでしょう。洞口さんと町山さんの対話だから、交わされる言葉もドライブ感もとんでもないことになっているのでしょう!洞口さんにサインを求められた時の町山さん、どんな反応だったんでしょうねぇ。   
     
    2/7

    MAGAZINE

    TOPIC  『文學界』3月号
    CONTENT  インタビュー BY 洞口依子!
    MEMO
      『文學界』の2020年3月号に、洞口依子さんによるインタビューが掲載されています。「による」ですから、洞口さんがインタビュアー。インタビュイーは、『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯へ』が今月末に日本公開を控えるビー・ガン監督。すでに識者の絶賛の声はいろいろと見聞きしております。
         さまざまな方がこの映画を推薦するコメントを寄せていて、それを読むと期待せずにはおれないのですが、そのコメントの中に我らが洞口依子さんからの言葉が!え?「3Dのワンシークエンス」??「コロスのようなミャオ族の合唱」??まったく思い描けませんが、強力にイマジネーションをかき立てられます。ムビチケを買いに行きたいけど、やっぱり3Dシステムで上映される劇場を選んだほうがいいんでしょうね・・・まずは『文學界』の記事を読んで、『ロングデイズ・ジャーニー』を観て、それからまた『文學界』を読み直そうと思います。本屋さんや映画館に足を運ぶ楽しみがまた一つ増えました。
    (以下、洞口さんのコメントを引用させていただきます)
           映画の魔法は存在するのだと、観客に憑くビー・ガン作品。
           3Dのワンシークエンスは圧巻。
           ギリシャ悲劇におけるコロスのようなミャオ族の合唱と共に、
           過去と現実と夢が交差するあの地点へトランスする。
           ●洞口依子 (女優)

    2020年
    1/26

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      タイトルは「のら猫中国福州をゆく〜 琉球王国の交易をたどって〜(上)」。記事はこちらです。
        首里城の火災については遠方に居りながら愕然としました。沖縄と縁の深い洞口さんには尚更だったことでしょう。でも、そこからこんなアドベンチャーが生まれるのだから、まったく、私はファンサイトを運営しているにもかかわらず、洞口依子という人を全然わかっていなかったのだと痛感しました。
        首里城への想いから、琉球王国時代の中国との交易へ想像を広げ、先人たちの足跡を21世紀に辿る。これがホントに無料??と申し訳なくさえなります。
        福州って、どこにあるのか私は知らなくて、どんな土地に赴いたのやらと読み進めていくと、ナイト・クラビングの様子にビックリ!バズーカから放たれる紙吹雪と、棒つきキャンディーをくわえたツインテールの女子たち!迷い込んだ旅の人は洞口依子。なんてカッコイイんだ。
        続く回を読んでから、まとめて再度読み返したいと思います。しかし、これ、脳内映画化権をおさえたいなぁ・・・

    2020年
    1/19

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      タイトルは『「フォードVSフェラーリ」 映画を見ながら心のアクセルを踏み込む』。記事はこちらです。
         ジェイムズ・マンゴールド監督の新作『フォードVSフェラーリ』ですが、私は暮れに寅さんを観に行ったときにこの作品の予告編が流れていて、もうそれだけで「フェラーリ、どついたるねん!」と期待に胸膨らませました。そうしたら洞口さんのこのコラムで取り上げられているじゃないですか。まるで「なにやってんだ、早く観に行きなさい」と言われたみたいで、ようやく時間を作って、つい1時間ほど前にIMAXで観てきました。いま、大興奮中であります。
         観に行ってよかった!いや〜、久しぶりに骨太のアメリカ映画でスカッとしました。なんとなくですけど、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも近いノリがありますね。音楽が最高なのも似てます。洞口さんの文章を読んで、私もサントラをLPで入手することにしました。ポチろうかと思いましたが、てやんでぇ、そんなAmazonとかしゃらくさい、自分の足でレコード屋まで探しに行く!と思い直しました。ホント、そういう気分にさせてくれる映画です。 

    2019年
    12/22

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    タイトルは『家族を想うとき』。記事はこちらです。
        ケン・ローチ監督の話題の新作をきっかけに、家族について綴られたエッセイです。読んでいると、どうしても我が身と照らし合わせてしまいますね。
        若い頃には、たとえば母が「死んだお爺ちゃんにソックリな人を見かけたよ!もうドキッとした〜!」と話していると、「死んだとわかっているのだから、そんなに驚くわけないじゃん。大げさな・・・」と思ったりしたのですが、いざ自分が同じ立場になると、ホントにホントにドキッとするんですよね。
        ドキッというより、不思議、かな。「あれ?」という驚きが大きいんですが、「今はいないけれど、生きている時は、ああやって歩いてたんだよなぁ」とか「家の外では、よその人からこんなふうに見えてたのかもなぁ」とか、そういう当たり前の事がなぜかとても不思議に思えるんです。で、これまたなぜか、フッと笑っちゃいますね。あの笑いも不思議。感情があっちの方向へ連れて行かれないよう、「あれ?」の後の笑いで自分を自分につなぎ止めているのかもしれません。いいんだよ、それもこれも生きていくということなのだから、と。
        洞口さんのこの文章を読みながら、ここ数年、無意識のうちにでも心をよぎっていたのと近いことを文字で追って、むしょうに昔に戻りたくなったり、後悔の念に苛まれそうになったり、そんなマーブル模様の気持ちに襲われかけたところ、最後のくだりでスッと解放されました。
        そういえば、「あれ?」の後にこみ上げてくる不思議な笑いって、この蝶々に似ています。


          アンナ・カリーナが2019年12月14日に亡くなりました。79歳。
          当サイトでは訃報は取り上げない方針なのですが、さすがに今回は。
          でも、まだ信じられないし、信じたくありません。
          『女は女である』のリバイバル上映(1997年)の際に、パンフレットに掲載されていた洞口依子さんのインタビューを読み返しました。赤いセーター、チェックのスカート、赤いタイツを着てアンナの魅力を語る洞口さんの言葉を。
          それを読んでいるとますます、アンナのことだから、「パリでかくれんぼ」でもしているんじゃないか。どうしてもそう思ってしまうし、そう願ってしまいます。

    12/18

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    タイトルは『看板猫のいるお店 〜新橋「家庭料理 手まり」〜』。記事はこちらです。
        猫のいるお店ってよく見かけるんですが、お座敷に駆り出されている格好が多くて、それもそれでいいのだけど、猫が気ままに過ごしている空間には出くわしません。洞口さんは理想的な場を見つけたようです。
        「皆、猫の一挙一動にうっとり。そして何かを放念している。」、これほど猫の魔力を言い表した言葉を知りません。そうなんだよな、猫って「放念」させるよなぁ、うんうん。
        映画にも猫が出てくる名場面ってありますよね。ここで洞口さんが紹介する『アタラント号』もそうだし、近年では『ボヘミアン・ラプソディ』も。
        「カウンターで煮崩れた餅のようになっている猫」!猫はリラックスがきわまると液状化しますもんね。手塚治虫の『火の鳥』の中に、どんな形にも変われるムーピーという生物が登場しますが、あれも本来の姿はスライム状でした。そして、人間の見たい夢を想像で体験させてくれるんですよね。猫はムーピーなのか・・・。
        なんてことを、ほっこり気分で想像しました。    

    2019年
    11/24

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    タイトルは「『ドルフィン・マン』ジャック・マイヨールに逢えた日」。記事はこちらです。
        1994年に映画『イルカに逢える日』の撮影で訪れた父島で、「洞口依子がジャック・マイヨールに出会った〜〜」ときのお話です。
        私たち観客は基本的には映画を作品の中の世界として見ていますから、その撮影のオフの時間なんてのは通常は知らないんですよね。でも、スタッフやキャストの方にはそれも含めた思い出があるんですね。とくにここで紹介されるエピソードは、それ自体が映画のワンシーンのよう。読んでいる私も「え?え?」と、まるで本のページをめくるもどかしさにも似た気持ちで文字を追いました。
        洞口さんの視線の動きや温度までもが静かにじっくりと伝わってきます。『ドルフィン・マン』という映画もすごく良さそう。
        海女の素潜りとジャック・マイヨールに関わりがあったとは。そして、洞口さんもパール・ダイバー姿をスクリーンに鮮烈に焼き付けた女優さんです。こういう偶然って意味があるのだと思います。
        ううむ、それにしても『イルカに逢える日』で演じた薄幸の女性のオフの日に、こんなことがあったとは。ファンサイト的にも貴重な情報を素敵な文章で読ませていただきました。

    2019年
    11/10

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    タイトルは「私の「てぃーんずぶるーす」 1979年夏の終わり」。記事はこちらです。
        洞口さんのファンの私たちはデビュー前の事をあまり知らなかったじゃないですか。雑誌のインタビューなどで、断片的に、子供の頃どんなところに住んでいたとかは読んだことがあるし、『子宮会議』でもっと詳しく知ることができたけれど、具体的に写真で見たりする機会も少なかった。スクリーンやテレビの画面の中での洞口さんがすべてだった、とあえて言ってしまってもいいと思います。
        しかし、そういう時間が長かっただけに、こうやって少女時代のお話にふれると嬉しさもひとしおですね。で、また、その文章から昔の姿が伝わるだけでなく、今の洞口さんの目線が零れるてくる。ここですよ、ここが一番うれしい。
        1970年代の終盤は、いま振り返ると、来る80年代の足音をどこかで聞いていたような気もします。マンガでも、『すすめ!パイレーツ』や『マカロニほうれん荘』には次の時代のビート感があったりしました。ゴダイゴ、ツイスト、サザン、原田真二などの音楽もそうでしたし、ウォークマンの登場も。今回のエッセイを読んで、長く忘れていたあの80年代の足音を自分なりに思い出しました。
        なお、本文でもふれられている『週刊文春』とBEAMSがコラボした「FASHION IS SCANDAL!」には洞口さんが寄稿されています。読むと小さな虹がかかります。
     

    2019年
    10/22

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    待ってました、この更新。「憧れの米軍ハウス〜狭山アメリカ村〜(後編)」です(記事はこちら)。前回に引き続き米軍ハウスの面影を訪ねるお話で、今回は洞口さんも短い間ですが住んでいたという狭山へ。とにかく驚きの遭遇の連続が洞口さんの詩的なつぶやきのような筆致で綴られています。
        私がこれらの米軍ハウスについて知っていることは音楽や本を通してのものです。そして、そこに想像した世界は、日常からかけ離れたクリエイティヴなアトリエだったり、サイケデリックな宴だったりしました。それらを包む空気には、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』にも細野晴臣の『HOSONO HOUSE』にもRCサクセションの『シングルマン』にも、必ずと言っていいほど孤高と虚無感と創造の力がせめぎ合っていました。その空気に地方の郊外の住宅街では得られない刺激とスリルを感じていました。
        この記事で、猫に導かれて辿り着いた洞口さんが描く現在のその聖地の様子からは、そこが人の生活が刻まれる場所、HOMEでもあったという、当たり前ではあるのですが若い頃には想像がつきにくかった事実が伝わってきます。この文章に50歳を過ぎて出会えてよかった。細野さんの「恋は桃色」に色がひとつ加わって、あの歌の桃色に近づけた気分です。私も近年なにかと夕焼けが目に入る頃。ああ、夕焼けを完全に把握してみたい。

    10/22

    MOVIE

    TOPIC  『ミセス・ノイズィ』
    CONTENT  2020年公開予定の映画『ミセス・ノイズィ』に出演。
    MEMO
      来年公開される天野千尋監督の新作『ミセス・ノイズィ』に洞口依子さんが出演されているようです。「その戦いは、一枚の布団から始まった」とのキャッチ・コピーの『ミセス・ノイズィ』。怖い内容の作品が期待できそうですね。10月28日開催の『東京国際映画祭』の「日本映画スプラッシュ部門」に選ばれているようですよ。

    2019年
    10/16

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    台風一過、しかし被害に見舞われたかたも多かったかと思います。私も数年前に(小規模の)水害を経験しており、当日の不安もさることながら復旧作業の大変さはいかばかりかとお察し心をいためております。
        さて、洞口依子さんの「のら猫万華鏡」、今回のトピックは米軍ハウスです。「憧れの米軍ハウス〜代々木・武蔵野・福生・入間〜(前編)」(記事はこちら)。個人的にも、細野晴臣さんの『HOSONO HOUSE』(このタイトルが、もう!)や大瀧詠一さんの一連の作品が作られたのはどんなところなのだろう?と昔から興味を持っていた事柄です。なので、とても面白く読ませていただきました。
        とくにハウスに対する日本人、中でも実際にその近隣に住む人たちの眼差しの温度に興味があるんですね。だから、占領下のBABY SANの話はすごく面白いですね。それと、ジャニーズ少年野球団!その話題がサラリと出てくるのに、心地よいドキッを味わいました。
        ロックを含めた戦後日本の芸能の一つの出発点なんですねぇ。で、そこでジャニーさんが子供たちを集めて野球チームを作ったという事実をこの記事であらためて読んで、うわぁ、そうなんだよなぁと思いました。
        私は福生のハウスという存在を強烈に印象づけられたのは『限りなく透明に近いブルー』でしたけどね。そういえば、村上龍さんは佐世保から福生へと青春時代を過ごされたんですね・・・。
        後編が楽しみです! 

    2019年
    9/23

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    今回のタイトルは「「墓マイラー」体験記」(記事はこちら)。お墓参りというのも地方によって風習が異なるようです。たとえば長崎県では先祖の墓前でゴザを広げて弁当やお酒をたのしみ、日が暮れると子供たちは爆竹やロケット花火で遊びます。
        大人になって年齢を重ねると、とにかく周りの親戚からお墓の話ばかり聞かされるようになります。そこに自分の親が亡くなったりすると、もうお墓も遠い他人事ではありません。
        でも、それは最初っから誰にとっても他人事ではないのだということを、このコラムを読んで思いました。むしろ、生きてる間のほうが長い寄り道なのかも、とか。
        お墓に語りかけるって、実際にやったことはないけれど、これを読むとそろそろ出来そうな気がしてきました。
        墓地でのデートの話が印象に残りますね。そういえば、ザ・スミスにCemetary Gatesという曲があって、あれはまさに墓地でデートしながら墓石に刻まれた人の名前を読んでいく歌でした。「ほら、きみの近くにあるのはキーツとイエイツだ。あ、ぼくのそばにはワイルドがいるよ」。青臭い思い出とともに封印していたCemetary Gatesを脳内再生しながらこのコラムを読みたいです。洞口依子さんの姿を思い浮かべるんだろうなぁ。 

    2019年
    9/11

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    今回のタイトルは「私の1969年『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・トーキョー』」(記事はこちら)。現在公開中の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観た洞口さんが、作品で描かれている1969年からご自身の幼少期の記憶をたどっています。
         まだこの作品を見ていないので何とも言えないのですが、タランティーノ監督作だけあって、音がいろんな思いや想像力を刺激するみたいですね。洞口さんが時をかけるきっかけとなった一つにも、作中に使われるラジオ局のジングルがあったようです。
        個人的なハナシで恐縮ですが、私は80年代の若者だった頃に1960年代の音楽や映画ばかり追いかけておりました。あのヌクヌクと平和だった80年代になぜ?と思うのですが、そこに自分の生きる時代に欠けていたものを見つけて激しく憧れたのでしょう。そして、憧れが強いぶん、それはコンプレックスでもありました。団塊の世代の人たちと話をしたいのに、なにかしら引け目を感じて卑屈になってしまっていたんです。
        そんなとき、あるテレビ番組で「ゴダールの映画は暗くありませんよ。ゴダールはファッションです!」と啖呵をきった若者がいました。私より3つだけ年上のその女の子は、デビューして間もなかった洞口依子という名の女優さんでした。光がさすというのは、ああいうことを言うのでしょう。ノミと槌で掘っているところを向こう側からパワー・ショベルで突破されたような、そういうのってアリなんだ!というか、そのアングルをあの世代の人たちにぶつけてもいいんだ!と爽快な驚きをおぼえました。自分が経験できなかった時代でも、もしくはよその国の出来事であっても、感性とイマジネーションの強度でそこに手をのばせるんだ、いや、むしろ芸術ってそういうものなんだ、と。
        今回の「のら猫万華鏡」にも、洞口さんの60年代への憧れだけでなく、自分の人生とを繋ぐイマジネーションの爽快な強さがグイグイとブーツで地面を踏んづけています。

    2019年
    9/7

    MAGAZINE

    TOPIC  「わが人生最高の10冊」
    CONTENT  週刊現代8/24・8/31号に洞口依子さん選ぶ「わが人生最高の10冊」が掲載されています(ました・・・)。
    MEMO
      
    すみません、私がまったく見落としていた掲載情報です。「週刊現代」誌の8/24・8/31合併号の「わが人生最高の10冊」のコーナーに洞口依子さんが登場。
        You are what you eatという言い回しがありまして、これを榊原郁恵ふうに式にすると「あなたが普段食べてるもの=あなた」ということになりますが、本も映画も音楽も、そこから生涯の10作品を選んで公表するのは気の労力を要します。
        とくに本です。映画や音楽だとまだカジュアルに語れそうなんですが、本となるとそうもいきません。自分の人生をプレイバックし、しかも他人の前でその包みを広げるような意識が働きます。
        洞口さんが読んだ本について書かれた文章は今までにもありましたが、こういう形でオールタイム・ベストの10冊を挙げるのは、おそらく初めてでしょうね。
        選ばれた本は、次のとおりです。

    1位『香港市民生活見聞』島尾伸三

    2位『チャーリーとの旅 アメリカを求めて』ジョン・スタインベック

    3位『わが悲しき娼婦たちの思い出』ガブリエル・ガルシア=マルケス

    4位『沖縄文化論 忘れられた日本』岡本太郎




    5位『幻想の画廊から 澁澤龍彦コレクション』澁澤龍彦

    6位『花火 九つの冒瀆的な物語』アンジェラ・カーター

    7位『はじめの穴 終わりの口』井坂洋子

    8位『楽園考古学 ポリネシアを掘る』篠遠喜彦 荒俣宏

    9位『直射日光』沖山秀子

    10位『どうぶつ会議』エーリヒ・ケストナー
     
       うわあ、大半が読んだことのない本です。それぞれについて何かコメントを記すことなど私には出来ません。旅、異国、ヒア&ゼアといった言葉が漠然と思い浮かびますが、あくまでタイトルの醸し出す匂いにかぎった話です。
       この中から、今この瞬間に私が探そうとしているのは、1位の『香港市民生活見聞』と4位の『沖縄文化論 忘れられた日本』と9位の『直射日光』です。この夏は内外の出来事に気のふさぐことが多く、香港で起きている事態はこのままだと対岸の火事に終わらないとの危機感を持たせました。洞口さんの文章や出演番組で見聞きすることの多い香港。この一冊がここに挙げられていることをメッセージのように受け止めました。

       それぞれの本に対する洞口さんのコメントにも惹かれます。
       『わが悲しき娼婦たちの思い出』は「90歳を迎えた主人公が誕生日に若い処女を抱いて祝おうとするが・・・・・・。『77歳とは思えない圧倒的な筆力!』」。
                『花火 九つの冒瀆的な物語』は「数年間の日本滞在をもとに書かれた小説。『物語が多面的でまるで万華鏡を見るよう』」。
                『直射日光』は「女優本の中でも出色の一冊。彼女が残したバトンを継承するためにも復刊を希望します」。
        どれも寸鉄光るコメントです。読みたくさせます。沖山秀子さんは『神々の深き欲望』で強烈な印象を与えた女優(そして歌手)ですが、私は『十九歳の地図』での「かさぶただらけのマリアさま」役も忘れられません。

        なぜ人生最高の10冊を選んで公表しづらいかというと、その最たる理由は、その本を選ぶだけの人生を自分が生きているのか、との自問の重みに負けてしまうからだと思います。その点で洞口さんのこの10冊は──こんなことを書くのは非常におこがましいのですが──選んだ人の在りようがその重みに全然負けていないように映るんです。洞口依子は本を10冊選んでも洞口依子的にカッコいい。大海原をス〜ッと切って走っていくヨットを眺めているみたい。そこがファンとして嬉しく眩しい。
        私たちも、もっと本の話をしましょう。映画のことを、音楽のことを話題にしましょう。アミューズメントだけではなく、エンタテインメントやアートのことを。

    2019年
    8/14

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT  洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    タイトルは「居酒屋礼賛〜神田「みますや」の巻〜」です(記事はこちら)。ああもう、こういう世界は下戸にはホントに夢のまた夢です。少年時代に池波正太郎のエッセイで憧れたりしましたが、ついぞ自分には無縁でした。
        でも、このエッセイはノン・アルコールでの神田探訪記です。なのに読み終えた頃には、馥郁たる文章に心地よく酔っぱらってしまいます。江戸味噌などの言葉を店先を冷やかすように読み進めていくと、なんと銭形平次親分の顔出しパネルで遊ぶ洞口さんの写真!こども心と大人の情趣の合わせ技にクラクラしてしまいます。
        その界隈にかつてあった映画館の残像。そこに緩く結わえられて引き出される、お父様との思い出、デビュー時のあれこれ。想像の中で舐めるように味わうお酒。どぜうと女の情念。
        はぁ〜、素敵。今回も文字を追っているだけで匂いが味が夏の夕暮れをほんのりと染める「のら猫万華鏡」です!  

    8/14

    BOOK

    TOPIC  古本まつりでの収穫
    CONTENT  京都の下鴨神社恒例の古本まつりに行ってきました。そこで入手したのは・・・
    MEMO
      
    『夜は短し歩けよ乙女』の舞台にもなった下鴨神社の古本まつり。今回手に入れたブツの中に、関西の情報誌『プレイガイド・ジャーナル』(以下、”ぷがじゃ”)の古い号があります。

         1985年の12月号と1986の1月号。この2冊に、関西公開を控えていた『ドレミファ娘の血は騒ぐ』に関する記事や特集が掲載されていたのです。85年12月号には黒沢清監督が寄稿された「ドレミファ娘のあいまいな欲望」というエッセイ。86年1月号のぶんは3ページの特集で、黒沢監督のインタビューと山根貞男氏による評、そして洞口さんを演出中の黒沢監督の写真が3点!
         この”ぷがじゃ”誌は、『シティロード』を売っていなかった関西で、音楽・映画・演劇・寄席などの発信地の役割を担っていました(廃刊)。中島らも氏を一躍有名にした雑誌でもあります。
         私はこの2つの号を古本屋でずっと探しておりましたが、なかなか手に入らなかったんです。ある時など、どこかの古本市で”ぷがじゃ”のバックナンバーが大量に出たと聞いて駆けつけたら、すでに売り切れたあと(どうやら、ある映画評論家の方がまとめて買われたようです)。
         もう出会うことはないのかなと諦めていたその2つの号が、当サイトの立ち上げから13年めにしてようやく入手できましたので、「『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の資料本」のコーナー(こちら)に追記の形で紹介いたします。

    2019年
    7/27

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT  洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    タイトルは「東京見つけた! のら散歩・佃島〜月島」です(記事はこちら)。映画で街をめぐる、今回は東京の佃島と月島編です。
        痛ましい放火事件や参院選の投票率など心を曇らせたり落胆させられるニュースが多いこの頃。香港では市民が想像を絶する組織的な暴力に見舞われています。私は「のら猫万華鏡」の過去記事「世界で一番ゴッホを描いた男」に会いたくて 深センのら散歩〜前編〜」(記事はこちら)で読んだ香港の西九龍駅の様子、とくに「一国二制度の香港が中国化されていくことに対しては、香港市民の中に反発する声もある。」の一文が引っ掛かっていました。それから大規模なデモがあって、今度の暴虐。       
        このコラム「東京見つけた! のら散歩・佃島〜月島」の記事はそうした殺伐の対極にあるようでいて、今とても大切なものを楽しく伝えてくれます。読むと佃島に行ってみたくなるし、なによりも自分の住んでいる街を歩きたくなります。台風が去ったら、早速やってみよう。  

    2019年
    7/16

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT  洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    『47 NEWS』連載の洞口依子さんのエッセイ「のら猫万華鏡」、今回の「愛を歌う映画〜『旅のおわり世界のはじまり』〜」は、読む前にでも読まれてからでも、文中で取り上げられている黒沢清監督の新作『旅のおわり世界のはじまり』をぜひご覧になってください。洞口さんが書かれた前田敦子さんの表情はもちろん、作品外で起きた洞口さんと暉峻創三さんや加藤賢崇さんや勝野宏さんとのエピソードが、作品の内と外のボーダーが消えるかのようなマジックをもって心に染み込んできます。
         また今回の「のら猫万華鏡」は、三十数年前に『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を見た人には特に、歳月の重みと驚きを感じさせます。もちろん、『ドレミファ娘〜』に携わった方々でなければ分かち合えない重みと驚きでしょうが、パルコ劇場や地方での様々な上映機会であの作品に出会った人も噛みしめるものがあるはずです。 
        (暉峻創三さんに『ドレミファ娘の血は騒ぐ』についてお話をうかがった十年前のインタビューはこちらです。本当に拙いインタビューで恐縮ですが……) 

    7/16

    WEB

    TOPIC   YouTubeで「木曜キネマ探偵団Vol.64<女優・洞口依子と振り返る「のら猫街歩き&トークライブ」>」
    CONTENT  洞口依子さんが主催された「のら猫街歩き&トークライヴ」。そのイベントを振り返るトークが、企画実行されたシネマラボ突貫小僧のウェブ番組「木曜キネマ探偵団」(Vol.64, 7月4日)で配信されましたが、そちらの回を同番組のYouTubeアーカイヴでも視聴できます。リンクはこちらです。

    MEMO   洞口依子さんがゲスト出演!・・・なんてもんじゃなかったですね。2時間たっぷりと中継で出演されています!

    2019年
    7/6

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT  洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    今年は冷夏になるのでしょうか。朝夕の気温が落ちることもあるようで、私事ながら夏風邪をひきずっております。皆さんもお体にはくれぐれもお気をつけください。
        さて、洞口依子さんが主催された「のら猫街歩き&トークライヴ」のことが、「のら猫万華鏡」に書かれてあります(こちら)。大盛況だったようで、参加された方の感想として、「知的好奇心は人を前進させる」の言葉が紹介されてあります。笑顔でいっぱいの写真もたのしく、猫ちゃんが美しい!
        それにしても、『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』で寅さんが市場で啖呵売をする場面は記憶にあるのですが、『ロボット刑事』にも沖縄の回があったとは(え?もしかして、”マザー”出現シーンも???)。 
        企画実行されたシネマラボ突貫小僧の配信番組でも7/4にとりあげられたようです。番組はYouTubeにアーカイヴされていくようなので、楽しみですね。  

    2019年
    6/16

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT  洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。
    MEMO
      
    洞口依子さんが「47 NEWS」に連載中のウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」、今回の記事は「『エリカ38』〜樹木希林さんから浅田美代子さんへの最後の贈り物〜」(記事はこちら)です。公開中の映画『エリカ38』に出演されている浅田美代子さんと樹木希林さんのことが綴られています。
        まず、記事の冒頭に掲載された写真を見て、私は『エリカ38』のパンフレットかフライヤーが猫をあしらったこういうレイアウトなのかと、一瞬ですが思いこんでしまいました。面白い構図のデザインだなぁ、なんて。よく見ると洞口さんの愛猫ニャーリーさんじゃないですか(前髪の分け目で気づけよ、って話ですが)!
        それはさておき、映画は自分の年齢を38歳と詐称していた60歳の詐欺師の女性をモデルにしたものだそうです。ああ、そういう事件があったなと思いだしながら、浅田美代子さんがあの女性を演じていると知って、やけにストンと腑に落ちました。それは面白そう。しかもこの映画は樹木希林さんが持ち込まれた企画なのだそうです。
        洞口さんの言葉が描く浅田さんは、私たちに広く親しまれているミヨちゃんと、洞口さんだけが知る浅田さんと、洞口さんが『エリカ38』という作品を通して出会った女優・浅田美代子とに分かれながら、それらがグルグルと攪拌されて、新鮮な、でもやっぱりどこかで私たちにも見覚えのある浅田美代子さんで、それを遠くから見守っている樹木希林さんの視線の温度までがじんわりと伝わってきます。そして、このエッセイを書かれた洞口依子さんの思いもまた伝わってくるのです。
        はあ・・・こんなふうに誰かを語ることが出来たらどんなにいいだろうと、ため息をついてしまいました。読み終わって、ふと「赤い風船」を、今まで一度も味わったことのない気持ちで口ずさみました。

    2019年
    5/29

    EVENT

    TOPIC  「のら猫街歩き&トークライブ」
    CONTENT  洞口依子さんが那覇で映画と街をめぐるイベントを企画されています。

    (上記画像をクリックで告知ページへ)

    MEMO
      
    「映画には、物語を伝えるだけでなく、風景や街並みを記録するという一面もあります。この街歩きとトークライブを通して、変わりゆく沖縄の断片が映画のシーンとともに心に刻まれることを願っています。」(女優 洞口依子)
        な、な、なんと!洞口依子さんが沖縄・那覇の街で、牧志第一公設市場移転にまつわるイベントを開催されるそうです!さまざまな映画のロケ地にもなったこの界隈を、洞口さんと散策しトークライブまであるという夢のような企画(秘密のゲストの登場も)。文章などで、近年とみに「アーカイヴすること」や「継承すること」の大切さについて触れている洞口さんらしいイベントですね。しかも、「洞口依子」「映画」「牧志」「歩く」「トーク」と並ぶと、楽しい夕べしか想像できません!これはまさに、魅惑のアーカイヴ・ウォークや!!!

        日時は2019年6月14日(金曜日)18:00に、てんぶす那覇1Fにて受付18:00スタート 18:30に街歩き開始(所要時間 約40分)
           
        コース(仮)は、てんぶす那覇〜むつみ橋〜市場本通り〜平和通り〜第一牧志公設市場内〜浮島ブルーイング
        街歩きはシネマラボ突貫小僧の方々がガイド!その後、散歩が終わり次第(19:30ごろの見込み)、浮島ブルーイング3階にてトークライブ開始(21:00頃までの予定)
        トークライブは、當間早志さん、真喜屋力さんの洞口さんとも縁の深い映画人とシネマラボ突貫小僧の方々が参加されます。
                 
        前売り券は1800円、当日券は2000円。お申込みはnorasampo@gmail.comまで。 

    2019年
    5/26

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT 
    洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。

    MEMO
      
    洞口依子さんが「47 NEWS」に連載中のウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」、今回の記事は「元気の出る映画とシド・ミード展」(記事はこちら)です。洞口さんの文章を読むと、静かな水面に石を落としたように、思いが多重に広がって模様を描いていきます。今回、その模様の中心に浮かび上がるのは”記憶”でした。過去の記憶や、記憶と知の集積としての図書館、そして未来に向ける想像が残した記憶。
        二度と会えなくなった肉親にまつわる記憶を、不意に眼前するかのように思い出すことがあります。悔やんだり、言うも詮無い思いにつまされたり。でも、不思議と穏やかになれたりもします。このエッセイを読んで、穏やかさに洗われて立ち止まるようでもあり、同時に記憶の営みがもたらす鼓動を感じながら一歩でも前に進んでいけそうな、小さな加速がついた気がしました。
        今回の記事で、「洞口さんは『野性の証明』のヒロインの名前にどう反応したんだろう?」という長年のミーハーな興味・好奇心に、こんなにも鮮やかな記憶のスケッチで答えを得られました。お父様のご冥福を心からお祈り申し上げます。  
    2019年
    5/12

    WEB

    TOPIC  「のら猫万華鏡」
    CONTENT 
    洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。

    MEMO
      
    洞口依子さんが「47 NEWS」に連載中のウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」、「のら猫カンボジアをゆく〜従軍記者カメラマンの足跡をたどって〜(下)」を読みました(記事はこちら)。そして今、Spotifyでシン・シサモット(Sin Sisamouth)を聴きながらこれを書いています。
        洞口さんの旅行エッセイを楽しみにしているというファンの方は多いでしょう。私もその一人です。そして、このカンボジア編は洞口さんの旅の随筆の中でも特別に味わい深いものだと思います。全3回にわたって、(上)(中)とそれぞれに惹きこまれましたが、こういう結びが待っているとは!
        アーカイヴ、そうか、アーカイヴなんだな・・・最後に深く肯きました。「アーカイヴされたものは、やがて映画として蘇生する」。この一文に延髄斬りをくらったような思いがしました。いつ、どこの、どんな人のためになるか本人にもわからなくても、残して継承していくことで報われる積み重ねもある。
        もうひとつ、これは今回の記事とシン・シサモットを聴いての個人的な感想なのですが、アーカイヴされた記録には画像や録音に過去のノイズが入っているんです。おもいっきりやりきった物ほど、おもいっきりノイズの痕があったりします。進歩した側からすれば、笑っちゃうくらいに古びた乱調だったりもします。でも、よくよく考えると、私はそうしたノイズとの出会いに魅せられて古い音楽や映画に触れてきたのかもしれません。そんなふうに、想像や考えを広げさせてくれるエッセイでした。シン・シサモットではPhneit Oun Mean Evey (What Your Eyes Has?)が気に入りました。五木ひろしの名曲「夜空」に似たメロディーとガレージ・ロック・ギターの相性が最高。
           
        あ、そうそう。洞口さんも紹介されていたアルフォンソ・キュアロン監督の映画『ローマ ROMA』をやっと映画館で観ることができました!いやもう、素ん晴らしい作品でしたね。Netflix発ということで、家でも手軽に見ることはできるようですが、これは映画館の暗闇で”体験”すべきですね。サントラもいいです。洞口さんのおかげでこの映画に出会えたようなものです。見て良かった!!!
    2019年
    4/21

    WEB

    TOPIC  
    「のら猫万華鏡」
    CONTENT 
    洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています

    MEMO
      
    今日の洞口依子さんは沖縄国際映画祭に参加されていて、そこで上映された映画『君の笑顔に会いたくて』とともにご本人を見かけた方も多いでしょう。きっと素敵な洞口さんの姿がそこにあったのでしょう。
        行けなかった方は、ぜひこの「のら猫万華鏡」、「のら猫カンボジアをゆく〜従軍記者カメラマンの足跡をたどって〜(中)」をお読みいただければと思います。なぜなら、ここでも、やっぱり素敵な洞口さんに出会えるからです。前回に続くカンボジア旅行記で、いよいよアンコール遺跡に足を踏み入れます。その日の出を洞口さんの言葉で浴びてください。そして、トゥクトゥクに揺られて険しい道を「TAIZO、トモダチ、味の素!」と叫びながら行きましょう。私にはその文句が「アロンジ、アロンゾ」とダブってしょうがないです。このエッセイを書かれた洞口依子さんにはもちろん、掲載してくださる「47 NEWS」にも感謝いたします。記事はこちらです。
    2019年
    4/14

    WEB

    TOPIC  
    「のら猫万華鏡」
    CONTENT 
    洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています

    MEMO
      
    「のら猫カンボジアをゆく〜従軍記者カメラマンの足跡をたどって〜(上)」。記事はこちらです。
        もう、なんにも言いません。言えません。ホントにカッコいい洞口さんが読めます。”洞口さんが読めます”ってヘンな言い回しなんですが、洞口さんが読めるんです!
        ファンまるだしの駄文ですみません。でも、洞口依子がカッコいいって、こんなにカッコいいことなんだと、最初はマリアンヌ・フェイスフルみたいな写真にドキッとしていたのが、だんだんと文章と文章の間の空白にまでもシビレてきます。洞口さんが旅の扉をひとつ開けると、その向こう側の空気が読者にも風になって流れ込んでくるかのようですね。ああ、これ、続きが読みたいけど、読んだらオレどうなっちゃうんだろう??
    4/14

    WEB

    TOPIC  
    ちょっとご紹介
    CONTENT 
    『その出版社、凶暴につき』

    MEMO
      
    洞口依子さんと直接繋がらないウェブ記事にはあまり紹介しないのですが、80年代の情報センター出版局について書かれた『その出版社、凶暴につき』のこちらの記事で、デビュー時の洞口さんのことに触れられています。1986年の回で、洞口さんの像が時代の空気を表す存在として描かれています(神宮前の喫茶店のことも)。『時にはいっしょに』を最近見た方は、これも併せて読まれると楽しいと思います。なんと、この記事のエントリ日付は今年の3月18日、奇しくも洞口さんのお誕生日だったのです。(勝手ながらリンクさせていただきました)
    2019年
    3/31

    WEB

    TOPIC  
    「のら猫万華鏡」
    CONTENT 
    洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています

    MEMO
      
    当ファンサイト、新URLに引っ越したはいいのですが、更新しようとすると不測の事態が生じたりして、手こずっております。う〜ん、難しいです。
        気を取り直して、すでに2週間前の話題になって申し訳ないのですが、「のら猫万華鏡」の新しいエントリーは「沖縄上映大作戦 〜コザとライカムの巻〜」。記事はこちらです。
        
    この”ライカム”という言葉を私は聞いたことがなくて、この記事ではじめて知りました。で、洞口さんが撮影されたホテルの写真を見るに、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスがフロント係をつとめていそうな映画的な空気!當間早志監督によるShaolong To The Skyの「ライカム少年」MVもすごく良くて(YouTubeではこちら)、それを見てから洞口さんの文章をまた読むと、前述の写真がちがって見えたりしました!ぜひ、この二つを往復して味わってください(とっくに読んだし、往復したよ!という方ばかりでしょうが・・・)。
    TOPIC   サイト移転しました 
    CONTENT  
    2007年の3月よりyorikofan.comで続けておりました本サイト『洞口日和』ですが、ジオシティーズのサービス終了にともない、現在ご覧のこのyorikofan.sub.jpに移転しました。本来であれば旧URLにその旨告知すべきところを、私の不手際で間に合わせることができなかったことをお詫びいたします。
         今回の移転に際して、ブログに移行しようかとも考えたのですが、ブログはブログでサービスを終了することもあるようで、そうなると12年ぶんの資料が失われることになります。それならばと、個人のホームページという今や古くなった形式ではありますが、従来どおりのやり方でファンサイトを続けることにしました。またここからどう変化していくかの予想はつきませんが、当面はこのyorikofan.subu.jpにてお付き合いいただければ光栄です。よろしくお願いいたします。
    3/17

    BIRTHDAY

    TOPIC   
    お誕生日
    CONTENT 
    3月18日は洞口依子さんのお誕生日です!

    MEMO
      
    今年は少し肌寒いといった感じですが、春の到来に先駆けるような、洞口依子さんのお誕生日です。
        昨年は主演映画の『君の笑顔に会いたくて』の上映が広がり、「こんな洞口さんを初めて見た」との声も伝え聞きました。クールで魔性のある女性を演じることが多いので、今回の役どころはイメージとしては意外かもしれませんね。昨年の春に神戸で上映とトークがあった際にも、「洞口さんって、意外と朗らかな方なんですね」と感想をもらす人もいました。

        ちょうどこのサイトを立ち上げた2007年は、洞口依子さんが『子宮会議』という本を書かれて、ドラマや映画だけではなくライヴやイベントを主催するようになった頃でした。いわば、”会いに行ける洞口依子”の元年。そんな気軽なノリが全てではないんですけど、それまでに考えられなかったことなので、ついそう言ってしまいたくもなります。

        しかし、そうした機会に接することのできる洞口さんは、たしかにスクリーンに映るイメージとは異なる部分があるとしても、不思議とギャップを感じさせなかったりもします。満面の笑みを浮かべてウルトラ警備隊のことを語る洞口さんの姿は、放心した表情で男の顔の皮を剥ぐ女性の像からはもちろん遠いものですが(ご本人があのシーンは直視できないそうです!)、どこか納得もできるんです。
        ファンはその二つを往復しながら、いつも同じものを受け取っているのかもしれません。「イエスタデイ」も「レヴォリューションNo.9」もビートルズの音楽であるように。

        だから私はクールな洞口さんも笑顔の洞口さんも、もっと見たいと思います。魔性の女も肝っ玉母さんみたいな保護司も、出演場面が1分に満たなくとも出ずっぱりでも、そこに映っている洞口依子を見たい。ジーナ・ローランズばりに拳銃をぶっ放す洞口さんなんか、見たい見たい、すごく見たい。
        そうやって想像していくと、まだ見たことのない洞口依子さんがたくさんいるのだなぁと思います。それを見たとき、今度は私が「洞口依子さんって、意外と〜なんですね」と驚く番なのでしょう。

        春先はどうも空想過多になっていけません。でも、ドリームズ・アー・マイ・リアリティでもあるし、現に『君の笑顔に会いたくて』には、かつて想像もつかなかった洞口さんがいるじゃないですか。
        そんなファンの想いに年輪をひとつ刻む喜びもこめて。お誕生日おめでとうございます。
    3/17

    MAGAZINE

    TOPIC   
    週刊文春「おいしい私のお取り寄せ便」
    CONTENT 週刊文春の3/14号の「おいしい私のお取り寄せ便」で洞口依子さんが沖縄県のブエノチキン浦添を紹介されています。

    MEMO
      
    これまでにもコラムで書かれていたブエノチキンです。おトリ寄せしたいんですが、只今なんと4か月待ちとのこと!!!これは文春砲ならぬ洞口砲の効果なんでしょうね?
    3/17

    EVENT

    TOPIC   
    沖縄国際映画祭
    CONTENT 
    『島ぜんぶでおーきな祭・第11回沖縄国際映画祭』で洞口依子さん主演の『君の笑顔に会いたくて』が上映される予定です。

    MEMO
      
    こんなふうに一つの上映の機会が次の舞台へと結びつくんですね!同映画祭HP内での作品の紹介ページはこちらです。まだスケジュールの詳細はわかりませんが、映画祭は4/18(木)から4/21(日)まで。
    <サイト引っ越しのお知らせ>
    ジオシティーズのサービス終了にともない、当サイト『洞口日和』も引っ越しをすることになりました。現在、その準備の真っ最中です。
    なにせ膨大な量のファイル(ページ)を移すことになりますので、引っ越し先でリンクの失効や画像などの虫食いその他、不具合が生じるおそれもあります。単純に、不慣れな作業で手こずっているというのもあります。
    現サイトは3月末まで閲覧可能なので、それまでに引っ越しをすませて、新しいURLをご案内できるようにいたします。
    次の元号も自分の目が黒いうちは続けたいと、虚仮の一念で思っておりますので、13年めに入ります当サイトをよろしくお願いいたします。
    3/6

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。タイトルは「のら猫沖縄上映大作戦 『君の笑顔に会いたくて』の巻」。記事はこちらです。

    MEMO
      
    洞口依子さんの沖縄での”突撃舞台挨拶”のことが綴られています。本文中にも書かれてあるように、全国の公民館などの施設を中心に上映の輪が広がっている『君の笑顔に会いたくて』。主演女優から直々に舞台挨拶の打診があったら、たしかに上映会場の人はまず「いたずらでは?」と訝しむのかもしれませんね。神戸の映画館で上映された際に私も少しだけお手伝いしたのですが、劇場の方でも驚かれていたくらいなので、まあ異例の出来事として迎えることになるでしょう。そのあたりの空気というかサプライズ感を読んでいて味わえるうえ、それがまた洞口さんらしくて楽しい!
    3/6

    TV

    TOPIC   『時にはいっしょに』、オンエア中です。
    CONTENT 『
    時にはいっしょに』が「日本映画専門チャンネル」の「山田太一劇場」で放送されています。

    MEMO
      
    私も録画して見ているんですが、もう、いろんな感慨がわいて来てエモいことになりますね。もちろん、ドラマがすごく良い作品だというのもありますし、86年当時の自分がいろいろとフラッシュバックしてきて、イタ気持ちよかったり。とくに第一回目の終盤、レンタル・ビデオ屋での洞口さんの笑顔を改めて見るに、「あぁ、この子は危険だ・・・」とか「この子にハマるのは、もうしょうがない。神の掟みたいなもの!」とか、角田英介さん演じる茂くんに声をかけてるつもりで、なんのことはない、当時の自分に言い聞かせているんです。私はこの子に殺されたんだなぁ、オレ殺人事件が発生したんだなぁ、とシミジミ思います。ケータイもSMSもなかった時代に人はどんなことに葛藤をかかえて生活していたのか、なんて考えたりもしますね。意外と、あんまり変わってなかったりして・・・。スケジュールなどはこちらから。
    2019年
    2/17

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。タイトルは「レコードでサントラを満喫」。記事はこちらです。

    MEMO
      
    洞口依子さんのサントラ好きはファンのあいだでも有名ですね。みうらじゅんさんのラジオ番組『サントラくん』にも出演されたことがありますし(ニコニコ動画でご確認を!)、エッセイでもよく取り上げられています。
        今回の「のら猫万華鏡」では、洞口さんのサントラ遍歴を追いながら、読者それぞれのサントラの思い出を刺激され語りたくなります。
        サントラはレコードで、というこだわりもわかるなぁ。パンフレット感覚でもあるんですよね。そういえば、1981年でしたか、『スクリーン』誌の増刊号で「サントラ オールカタログ」というムックが出まして、私も買ってむさぼり読んだことがあります。音なんか聞こえてこないんですけど、ジャケットをながめているだけで、じつは想像のサントラが流れてくるんだなぁ。たしか柳生すみまろさんなどが寄稿されていたと思います。
        今回のコラムも写真が満載で、サミュエル・ホイのジャケと洞口さんとのツーショットなどという夢の共演も!なお、掲載された盤の数々の中に、女の子がお店でレコードを万引きするエピソードがある映画のサントラが写っていますね。『ディーバ』です。あの女の子は洞口さんに似ていたと思います。
    2/17

    TV

    TOPIC   『時にはいっしょに』、「日本映画専門チャンネル」の「山田太一劇場」でオンエア
    CONTENT 
    いよいよ『時にはいっしょに』が「山田太一劇場」で2/19(火)の22時から放送されます。全11話。
    MEMO
      
    1986年のドラマで、デビューして間もない洞口さんが出演されています。80年代半ばの風景やファッションなどをニヤニヤしながら楽しめることでしょう。そして洞口さん演じるレンタル・ビデオで働く比呂子ちゃんにあらためて翻弄されましょう。スケジュールなどはこちらから。
    2019年
    2/3

    MOVIE

    TOPIC   沖縄県での舞台挨拶
    CONTENT 
    洞口依子さんの主演映画『君の笑顔に会いたくて』が沖縄県中頭郡西原町のさわふじ未来ホールで上映されるにあたり、洞口さんの舞台挨拶が予定されています。
    MEMO
      
    今年もますます上映の場が全国津々浦々にまで広がっていきそうな同作ですが、2月11日(月・祝日)にさわふじ未来ホール(こちら)での上映には洞口さんが舞台挨拶に駆けつけるようです。上映は同日の10:30と13:30の二回。
        なお、同じ日には盛岡市の都南文化会館でも上映されます。また、現在ほかの地方で決定している上映会のスケジュールは以下のとおり。まさにフィルムは旅をする、であります。

    滋賀・甲賀市
    2月9日(土) あいこうか市民ホール
    問合せ先:075-202-2211 シネマソラ

    岩手・盛岡市
    2月11日(月祝) 都南文化会館 大ホール
    問合せ先:022-225-0986 シネマとうほく

    滋賀・湖南市
    2月16日(土) 甲西文化ホール
    問合せ先:075-202-2211 シネマソラ

    群馬・安中市
    2月16日(土) 安中市松井田文化会館
    問合せ先:027-252-2261 群馬共同映画社

    岡山・岡山市
    2月20日(水) 岡山ふれあいセンター
    問合せ先:088-855-9481 シネマ四国

    兵庫・丹波市
    3月2日(土) ポップアップホール
    問合せ先:0745-77-8236 グループ未来

    秋田・鹿角市
    7月5日(金) コモッセ
    問合せ先:018-862-9978 秋田県映画センター
    2019年
    1/27

    WEB

    TOPIC   『日刊ゲンダイ』の記事、ウェブ掲載
    CONTENT 
    当サイトでも前に紹介しました『日刊ゲンダイ』での洞口依子さんのインタビュー記事「愉快な病人たち」は、ウェブ版が閲覧可能です。こちら 
    MEMO
      
    同記事の有料ダウンロードについて書いたのですが、その後すぐにウェブで公開されたみたいです。もうちょっと待っていればよかった・・・との気持ちもあるにはあるんですけど、昨今はお金を払って文章を読む機会のほうが貴重かもしれませんし(?)、大目に見てください。いずれにせよ、シリアスな内容にもかかわらず、堅苦しくなく、そして誰にでも関わる事柄として読める記事なので、ぜひご一読を! 
    1/27

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。こちらも当サイトのフォローが追いつきませんでした!タイトルは「スキヤキとロッキー・バルボア」。記事はこちらです。
    MEMO  
    映画『クリード 炎の宿敵』、素晴らしい作品でしたね。前作も良かったけれど、ちょっとビックリするくらいの出来です。あのぅ、ロッキーが好きだからクリードには食指が動かない、という人もいるんですよね。ロッキーもシリーズは見事に完結しましたし、わざわざ後日談を作ってほしくないという気持ちも、わからなくもない。でも、クリードは別もので、なおかつロッキーの一番大事なものが受け継がれていると思います。それはつまり、”受け継ぐ”ということなんだなと、このエッセイを読んで感じ入りました。
        以前、キース・リチャーズがインタビューに答えて、自分の墓碑銘には「受け取って、手渡していった(He passed it on)」と刻んでほしい、というようなことを語っていました。まあ、なかなかそこまでカッコよくはなれないものですが、べつに音楽とか芸術にかぎらずとも、たとえば割下の味もそうだし、日々の労働も年中行事も、しっかりと受け取ってしっかりと手渡すことがどれほど重要であるか、歳を重ねるごとに痛感します。このエッセイを読めてよかった、と思います。
    2019年
    1/14

    WEB

    TOPIC   『日刊ゲンダイ』2019年1月9日号に記事掲載
    CONTENT 
    たいへん遅くなって申し訳ありません。『日刊ゲンダイ』関東版の1月9日(水)売の紙面に洞口依子さんのインタビュー記事が掲載されています。第14面の「愉快な病人たち」です。後述しますように電子版がダウンロード販売で入手可能です。 
    MEMO
      
    リンパ浮腫について身近な生活で感じたことが語られていて、”弾性ストッキング”ってそんなに高いのか!とか、私は男なのでこういう発言がないと日頃は気がつきません。また、こういう記事のおかげで知ることもできます。今から読みたい方は「『日刊ゲンダイ』電子版」のページに行くと、右側にカレンダーがありますので、そこで2019年1月9日をクリックすれば、関東版が140円で手に入りますよ(私もそうやって入手しました)! 
    1/14

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。タイトルは「『兼高かおる世界の旅』に魅せられて」。記事はこちらです。
    MEMO  洞口さんのこのコラムは旅のお話がとても多くて、これは「洞口依子世界の旅」だな、と嬉しくなります。今回の記事はまさにそのものです。
        洞口さんはもともと旅がお好きなんだろうな、と想像していましたが、かつて所属されていた事務所のマネージャーの方のこんな発案があったとは。興味深いですね。いや、「興味深い」なんて書くとファンサイトっぽくてオタクっぽくてアレですけども、このコラムでも触れられている同行カメラマンの方の存在もしかり、いろんな人たちが関わって、”洞口依子”を私たちは知っていったんだなぁと、記事の内容から離れたところでも感慨にふけってしまいました。

    1/14

    TV

    TOPIC   『女の人差し指』、BS12でオンエア
    CONTENT 
    BS12(トゥエルビ)の「向田邦子ドラマ傑作選」で、1月15日の19時から、『女の人差し指』(1986年)が放送されます。
     
    MEMO
      
    洞口さんが久世光彦さん演出の作品に初めて出演されたドラマですね。厳しい演出を受けて「わたしは絶対に嫌われています」と『朝日ジャーナル』誌の対談で答えていました。でも、百人一首をおぼえるシーンなんか良かったですし、その後も洞口さんは久世さんのドラマに続けてキャスティングされました。さらに、久世さんはこんな内容の言葉を残されたそうです。”洞口依子のファンは洞口依子を好きだと言わない。本当は好きなのに、絶対に言わない”。久世さんのドラマでの洞口さんを今見ると、「見破られていたのか・・・」とつぶやいてしまいます。
    1/14

    TV

    TOPIC   『弁護士高見沢響子9』、TBSチャンネル2でオンエア 
    CONTENT 
    TBSチャンネル2では、亡くなられた市原悦子さんと洞口依子さんが共演された『弁護士高見沢響子9』が、1月28日の8時40分から放送されます。 
    MEMO
      
    2008年のドラマなので十年前になるのですが、比較的最近のような印象もあります。拘置所内の接見室で、ガラスを隔てて市原さんと洞口さんが向き合うシーンが心に残っています。同じく共演された『となりの窓』(1989年)もまた見たいですね。市原さんのご冥福をお祈りいたします。
    2018年
    12/24

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。タイトルは「おはよう世の中、トーキョーは夜の七時」。記事はこちらです。 
    MEMO
      
    東京タワーをめぐって、さまざまな思いがクルンクルンと模様を変えて広がってゆく、これぞ「のら猫万華鏡」!日本人なら誰もが知っている建造物も、角度を変えるとこんなふうに見えるものなんですね。ピチカート・ファイヴからハナ肇さんのユーモアあふれるエピソードや星野源さんの紅白まで、洞口さんがイマジネーションで数珠をつないでゆきます。読み終わって、なぜか東京タワーに昭和の大人たちの逞しさや頼もしさを重ねてみたり・・・。あと、個人的には東京タワーというとデビルマンがアニメで腰かけてたイメージも。
    2018年
    12/16

    TV

    TOPIC   『時にはいっしょに』@「山田太一劇場」@日本映画専門チャンネル
    CONTENT 
    まだ細かい日程が発表されていないのですが、日本映画専門チャンネルの「山田太一劇場」(火曜日22時。現在、『高原へいらっしゃい』を放送中!)で来年の2月に『時にはいっしょに』が予定されているようです。
    MEMO
      
    1986年のドラマです。洞口依子さんの初の連ドラで、レンタル・ビデオの店員・比呂子の役で鮮烈な印象を残しましたね。もう一度見たいというファンのかたも多いでしょう。ぜひこの機会に!      
    12/16

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。その名も「美食忘年会」!!!記事はこちらです。 
    MEMO
      
    読むとお腹が空くだけでなく、なぜかお腹いっぱいになっているという不思議なエッセイです。スッポンと名古屋コーチンのダブル鍋ですとか、登場するメニューを思い浮かべるのも楽しいし、時間をかけておしゃべりをしながら召し上がる、というのがイイですね〜。最後は「愛」というのも、創造性と食への関心と愛情の量は比例する、と誰かが言ってたのを思い出します!
    2018年
    11/21

    TV

    TOPIC   WOWOWドラマ『コールドケース2〜真実の扉〜』
    CONTENT 
     
    WOWOWで放送中の連続ドラマ『コールドケース2〜真実の扉〜』に洞口依子さんがゲスト出演された第6話「バブル」、ご覧になりましたか?

    MEMO
      
    非常に見ごたえがありました。作品自体も味わい深かったんですけど、われわれ洞口依子ファンにはいろいろと見逃せないポイントがいっぱいありましたね!そのことについて、感想を書きましたので、よろしければこちらをお読みください。それにしても、「ラヴ・イズ・オーヴァー」がしみたなぁ・・・
       なお、再放送日は11月24日の午前8時と12月3日の深夜3時より。
    11/21

    WEB

    TOPIC   「のら猫万華鏡」が今回も凄すぎる!
    CONTENT 
    「47 NEWS」に連載のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。前後編に分かれていて、タイトルは「『世界で一番ゴッホを描いた男』に会いたくて 深センのら散歩」(前編 後編) 

    MEMO
      
    私たち洞口依子ファンは洞口さんの「とうとう来ました」に慣れているはずなんですが・・・こりゃ凄い!ドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』を観て、その主人公たるシャオヨンさんに、洞口さんが中国まで行って(下條アトムさんの声で)出会った〜〜。しかも一人で、ですよ!
        超おもしろいエッセイです。ふだんから旅慣れた洞口さんが、キャッシュレス社会となっているらしい中国で戸惑ったりしながら、それを全部ワンダーとしてレポートするこの旅行記の隅々までが楽しいこと!読者も目をクルクルさせて見回すように読んでしまいます。 
       駆け巡る憧れが読者を連れて飛ぶ道中記です。 
    2018年
    11/4

    TV

    TOPIC   WOWOWドラマ『コールドケース2〜真実の扉〜』出演回は来々週土曜日!
    CONTENT 
     
    WOWOWで放送中の連続ドラマ『コールドケース2〜真実の扉〜』の第6話「バブル」に洞口依子さんがゲスト出演されます。
        オンエア日は11月17日土曜日の22時から(および11月19日月曜日の22時)。


    MEMO
      
    公式HPに紹介されているこの回のプロットには、「本木が若かりしころ初めて逮捕した暴力団の構成員・金村敦(奥田瑛二)が30年ぶりに出所し、本木のもとへあいさつに訪れる。」とあります。なるほど、それで「バブル」なのか。この設定に洞口さんがどんな役でからむのか、楽しみにしたいですね。
    2018年
    10/31

    RADIO

    TOPIC   関口和之さんのラジオ番組の感想
    CONTENT 
     
    関口和之さんのラジオ番組『NO-FO-FON TIME』(InterFM897 毎週日曜20時)の10月28日ぶんの放送に洞口依子さんがゲスト出演されました。その感想をこちらにアップいたしました。

    MEMO
      
    ホッコリとした、とても楽しい放送でしたね。私の感想には相変わらずの妄想が含まれているのでお見苦しいところもあるかと思いますが、番組の内容もできるだけ忠実に記してあります。その回で流れた曲などのデータは組HPでもご確認ください。
    2018年
    10/21

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
     
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回は「お願いDJ」。記事はこちら。 

    MEMO
      
    こういう文章を読むと、同世代なんだなぁと実感します。私たちは「MTV世代」と括られがちだし、実際にテレビで洋楽のビデオ・クリップを浴びるように見ていたのですが、それ以前にラジオの深夜放送や音楽番組を聴いて育ったんですよね。残念ながらFENが聴ける環境にはなかったのだけど、『軽音楽をあなたに』なんてタイトルを見ると、洞口さんも学校から早めに帰宅してラジオをつけていたんだなと、なぜか今頃になって嬉しくなったりします。『サウンド・ストリート』とかは、もうひとつの学校(スクール・オヴ・ロック!)みたいな存在でした。
       あの頃夢中で聴いていた番組のDJに感謝しているのは、彼らはとてもカジュアルでユーモラスな口調で語りかけて、自分たちの愛する音楽をさりげなくかけていたのに、なぜか振り返ると大きくて深いものが自分の中に残っているんですよね。宝物を受け渡してもらったのかもしれませんね。
          
       というわけで、そのエッセイ中にも書かれてあるように、関口和之さんのラジオ番組『NO-FO-FON TIME』(InterFM897 毎週日曜20時)に洞口依子さんがゲスト出演されるそうです!日付などはまだ発表されていないようですが、近々、と思っていいでしょうね。関口さんと洞口さんは古くからの繋がりで、洞口さんがウクレレを始めたのも関口さんがきっかけです。番組ではそのあたりのことも触れられるのでしょうか。洞口さんの選曲も超たのしみですね!

       洞口依子さんの参加するマジカル・ミステリーなウクレレ・ユニットPaititiのドキュメンタリー映画『ウクレレ Paititi The Movie』(2010年)は、オール・シーズン対応で心をほっこりさせてくれる素敵な作品。もちろん、関口さんのインタビューも収録されています!予告編はこちら
    2018年
    9/24

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回は「備忘録〜平成最後の夏・後編」。記事はこちら。 
    MEMO  
    洞口依子さんの”プールサイド小景”です。暑いのが苦手な私も、今頃の季節になると、「夏の後ろ姿」を見ておもわず声をかけてしまいそうになることがあります。夏の終わりと秋の始まりを告げる一編。過ぎ去ってゆくものにも、新しく出会うものにも、同じような感慨をおぼえますね。読み終わって、どこやらに虫の声を聞きながら、ガラにもなく夜空を見上げて溜息をついてしまいました。秋がせつないというより、夏がせつないんだよな・・・。
    9/24

    TV

    TOPIC   『コールドケース2』、10月放送開始です
    CONTENT 
    10月13日から毎週土曜日の22時からWOWOWでオンエアされる連続ドラマ『コールドケース2』に洞口依子さんが出演されます。
    MEMO  
    全10話のドラマで、洞口さんの出演回は第6話となるようです。その回のゲスト出演者にはほかにも石橋蓮司さんや奥田英二さんの名前があって、良い意味でクセの強い展開が期待できそうです。番組公式サイトはこちら
    2018年
    9/17

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回は「備忘録〜平成最後の夏・前編」。記事はこちら。 
         そうなんです。平成最後の夏なんですよね。未曾有の台風と地震に見舞われたりで、私の近くにも被災した人がいてけっこう大変だったんですけど、みなさんいかが過ごされましたでしょうか。
        秋の気配を感じるこの頃、洞口さんの夏の備忘録を読んで、ちょっと浮かれ足りなかったかもしれない今年の夏を振り返ってみませんか。
    MEMO  
    いつもながら、読むといろんなことが心に映るエッセイです。”干物のありがたみのわかる大人”かぁ・・・とか、おお、射的場の洞口依子、しかも浴衣が「激写」っぽい!とか(すみませんねぇ、単なるファンなもので)、三宅唱監督の新作について2018年に洞口さんがコメントしていることにおぼえる感慨(2010年のCO2映画祭!!)とか。ある若手の俳優さんの魅力を表した”彼を通じて宇宙から何か新しいメッセージが放たれるんじゃないかと、ずっと気になって仕方がない。”というのは、そのまま33年前の私たちにとっての洞口さんのことですよね。
        こうやって洞口さんの文章に新しい名前を見つけてこちらの心も騒いだり、洞口さんと何度もお仕事をご一緒された方々の訃報にショックを受けたり、ホントに単なるファンにすぎないというのに、何かをたくさんしみじみと感じた不思議な夏でした。
        それで、最後の写真に『一万年、後....。』のときの沖島勲監督の在りし日のお姿を見て、なんだかたまらない気持ちになりました。写真も映画も、すでに過去の一部となったものだけを私たちは見るしかないんですよね。でも、それと向き合うときには、時間を超えて残っていくものを共有することができる。だから、見て語るしかできないのだけど、見て語ることを続けたいな、と思います。
    2018年
    8/19

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回は「キューピーさんと夏休みの自由研究」。記事はこちら。  

    MEMO   ヨーリーとマヨネーズ工場!キューピーの研究開発施設の見学リポートでもあります。まず、こういう見学コースがあることを知らなかったので、へ〜っと感心しながら、掲載されている写真の洞口さんみたいに目をまんまるに見開いて読みました。さながら、”モンド・マヨネーズ”です。そして、洞口さんのエッセイでは毎度のことながら、知らず知らずに舌がマヨネーズを求めるという空腹状態に。
    8/19

    LIVE

    TOPIC    めまいを覚える驚異のセッション
    CONTENT 
    8月17日(金)に、京都市の深草にあるAnnie's Cafeにて、パイティティの石田英範氏と坂出雅海氏(ヒカシュー、黒やぎ白やぎ)の世にも不思議なセッションを観てきました。 

    MEMO  このイベントは静岡のチュウソツシスターズという超個性的なアヴァン・ポップのデュオをヘッドライナーとするライヴで、エレクトロニカやシアター・パフォーマンス、そして当日間近になって、なんとマジカル・パワー・マコ氏の参加も決定するという、ちょっとクラクラするような内容でした。
       石田氏と坂出氏のお二人は映像と音のジャム・セッション。そのときのリポートをこちらに載せてあります。
    2018年
    8/5

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回は「6才のアタシが、鰻好きの大人になるまで」。記事はこちら。 

    MEMO   幼少時のお写真や、こんなのがあるの?と驚かせる”魚のすり身 うなぎの稚魚風”の缶詰などの写真を挿んで、文章からは抗し難い鰻の香りが!読む人それぞれの、食とのなれそめを思い出させますね。”帽子のゴム紐についた鰻のその香りをちゅうちゅう吸っていた”に笑いながら、なぜだかタヴィアーニ監督の映画のワン・シーンでも観ている気分に。
    2018年
    7/22

    TV

    TOPIC    今秋のWOWOWドラマ『コールドケース2』に出演
    CONTENT 
    少し先のオンエアになりますが、10月13日(土)の22時からWOWOWプレミアムで放映される「連続ドラマW」の『コールドケース2〜真実の扉〜』に洞口依子さんが出演されるようです。

    MEMO   公式サイト(こちら)を見ますと、第6話のキャスト陣にお名前が!キャストはもちろん、演出、脚本にも錚々たる俊英が並ぶこのドラマ、期待大ですよ!

    7/22

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」、前回に引き続き早くも「人生二度目の沖縄 後編」が更新されています。記事はこちら。 

    MEMO   今回の記事は空腹時注意です。次から次へと紹介される初めて見る沖縄みやげの食べ物に目移りが止まりません。なんだ、この小麦菓子のせんべいは?とか、”幻の味 ブルース”ってどんな味?とか、琉球紅茶??そうか、アッサム地方と同じ経度だから紅茶もアリだったのか!とか。いや〜、取り寄せようかな、琉球紅茶。
    2018年
    7/16

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回のタイトルは「人生二度目の沖縄 前編」。

    MEMO   見て、「二度目?どういうこと???」と不思議に思ってたら、そういうことでしたか!美味しさいっぱい、猫いっぱい、笑顔もいっぱいのエッセイです。ママ、素敵! 「知りたくないの」が頭の中をループしております。

    7/16

    TV

    TOPIC    『翔ぶが如く 第25話』@スカパー
    CONTENT 
    チャンネル銀河で放映中のNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』(1990年)、洞口依子さん演ずるおりょうが登場する第25話「薩長同盟」が8月8日6時からオンエアされます。

    MEMO   さまざまな女優さんたちに演じられてきた役ですが、佐藤浩市さんの龍馬に「ふくれっ面が可愛い」と言わしめた洞口=おりょうは必見ですよ!
    2018年
    7/1

    WEB

    TOPIC    「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回のタイトルは「休日にはブエナビスタ・ソシアルクラブを!」。

    MEMO   まずは、『ブエナビスタ・ソシアルクラブ』から20年近い時間が流れていたことにビックリ。若い音楽ファンには、あの作品を知らない人がいてもおかしくないんですね…。
            あの映画について、音楽について、たくさんの紹介や分析を読んだことはありますが、あの音楽に溢れているのと同じ色気を持つ文章はこのエッセイ以外にないと思います。洞口依子さんの音楽について書かれたエッセイ本を読んでみたい!そう思いませんか?
    2018年
    6/16

    LIVE

    TOPIC    ライヴ出演の告知・”坂出雅海還暦ライブシリーズ「まるごと坂出!」”
    CONTENT 
    ウクレレ・ユニット、パイティティをはじめ、洞口依子さんの音楽活動やライヴ・パフォーマンスなどで縁の深い坂出雅海さん(ヒカシュー/黒やぎ白やぎ/曖昧中毒、etc.)の還暦を祝う坂出雅海還暦ライブシリーズ「まるごと坂出!」”が、6/26(火)から6/29(金)まで、アトリエ第Q藝術(成城学園前)でおこなわれます。
          このイベントの初日(6/26)にはパイティティから石田英範さんと洞口依子さんが出演されるそうです。


    MEMO   洞口さんと石田さんは「黒やぎ白やぎ」の日に出演。しかも、ダンスと、エアリアルのパフォーマンスもあるということで、どういう事が行われるのか、まったく予測がつきませんね!
          全スケジュールはこちらのGoogleカレンダーでご確認ください。
          場所:アトリエ第Q藝術(成城学園前)
          open 19:00 start 19:30
          前売:予約 ¥3500 当日¥4000(共に1Drink付)
          高校生以下 ¥2000(予約・当日共)
          4日間通し券¥10000(特典付)

          連日アフターパーティーあり

          お問合せ/ご予約
          アトリエ第Q藝術
          東京都世田谷区成城2-38-16 
          Tel.03-6874-7739
          https://www.seijoatelierq.com/
          メール
          pyokoman@ybb.ne.jp

          6/27のチケットは曖昧中毒での一括予約のみとなります
         【ご予約は曖昧中毒サイト内のメールフォームから受け付けています】
          http://aimai.link/ambiguous/contact/
          必須事項をご入力のうえご予約枚数を送信してください。


    6/16

    WEB

    TOPIC    「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    洞口依子さんが『47 NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回のタイトルは「映画妄想族『フロリダ・プロジェクト』」。  

    MEMO  洞口さんの最近いちばんのお気に入りという映画『フロリダ・プロジェクト』について、ご自身のフロリダでの思い出をからめながら綴られたエッセイです。
        今月は家族をテーマにした作品がいろいろと話題になっていますが、これも見たい!この記事で「母性を孕んだ古尾谷雅人のような」と表現されているウィリアム・デフォー(ちょっと想像つかないですけど…)をこの目で確かめたいです。フロリダでの洞口さんの写真にも、おもわず口元がゆるみますね。
    2018年
    6/10

    TV

    TOPIC    スカパーでの旧作オンエア情報
    CONTENT 
    スカパーの1か月ぶんの番組表から、洞口依子さんの出演作をピックアップしました。

    6/18(月) 19:45〜21:30 CS305 チャンネル銀河「日向夢子調停委員事件簿1 殺意」

    6/20(水) 00:45〜01:40 CS293 ファミリー劇場「トリハダ2 “ネック”」

    6/21(木) 17:55〜19:40 CS297 TBSチャンネル2「弁護士高見沢響子9」

    6/26(火) 10:40〜12:35 BS255 日本映画専門チャンネル「臨床心理士」

    6/28(木) 02:00〜03:50 CS292 時代劇専門チャンネル「大岡政談 魔像」

    6/29(金) 04:00〜05:45 CS297 TBSチャンネル2「弁護士高見沢響子9」

    7/06(金) 23:00〜00:40 CS296 TBSチャンネル1「飛騨高山に消えた女」 


    MEMO  この中で特におすすめは「日向夢子調停委員事件簿1 殺意」と「トリハダ2 ”ネック”」です。とりわけ「殺意」は遊びごころ満載の作品。「トリハダ2」はラストの洞口さんの表情にやられます。「飛騨高山に消えた女」では、伊東四朗さんとの共演がみごろ!たべごろ!
    2018年
    5/27

    WEB

    TOPIC    「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    洞口依子さんが『47 NEWS』に掲載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。題して「海街のら猫ドライブ」。 

    MEMO  新緑の海街に車を走らせるリズムに、読みながら心もウキウキ。途中で登場する意外な人物名に驚いたり、サラリと挿まれる”日影茶屋”の地名にサザンを思い出したり、もう最高に楽しいエッセイです。風を感じます。もっと読みたい!
    2018年
    5/19

    BOOK

    TOPIC    「シネマチャート」が新書に!

    CONTENT 
    洞口依子さんが2013年5月23日号から参加されている『週刊文春』誌の映画クロス・レヴュー「シネマチャート」。このたび、40年の歴史を誇るその名物コーナーが一冊の本にダイジェストされ、『週刊文春「シネマチャート」全記録』(文春新書)として刊行されました。2010年代の作品では洞口さんによる評も掲載されています。なんの映画かは、読んでのお楽しみ。 

    MEMO  54字というあと少しで短歌にも届く文字数で、独自の審美眼と切り口から寸鉄人をさす…ここでも洞口依子がきらめく!(54文字)
    2018年
    5/12

    WEB

    TOPIC    「のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    洞口依子さんが『47 NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。タイトルは「のら猫警備隊、神戸へ!」(こちら)。
        洞口さんが主演映画『君の笑顔に会いたくて』の舞台挨拶とトーク・イベントのために神戸の元町映画館を訪問されたことは下欄でも紹介ずみですが、このタイトルにある「警備隊」とは?ある年代のかた、もしくは特撮好きのかたでしたら、「警備隊」で「神戸」と言えば…とピンと来るでしょうね。さらに、これもまた洞口さんらしいチョイスの”神戸映画”の話が加わって、今回の”洞口座”はちょっとした2本立て上映! 


    MEMO  トーク・イベントの模様は、元町映画館のHP(こちら)の4/24記事、ならびに当サイトのこちらの記事をご参照ください。
    5/6  

    Blu-ray

    TOPIC    『CURE』のイギリス版ブルーレイ
    CONTENT 
    黒沢清監督の『CURE』が4月23日にイギリスのEureka Entertainmentからブルーレイでリリースされました。
        もちろん英語字幕つき。黒沢監督のインタビューやアジア映画に詳しいトム・メス氏などのインタビューも入っています。
        パッケージはハード・ケース入り(限定)。
        そして、当サイト的に、この版のポイントはパッケージを飾る洞口依子さん!

        Eureka Entertainmentのホームページでも、ヘッダーに我らが洞口さんのお姿が使われています! 


    MEMO   洞口依子さんの出演作の映像ソフト(国内外)のパッケージ写真を比較したページを設けてあります(こちら)。
    2018年
    4/29

    MOVIE

    TOPIC    『タンポポ』のアトランティック・クロッシング
    CONTENT 
    『タンポポ』がこの5月に大西洋を隔てたアメリカとイギリスで上映されます。
         この作品は海外でも頻繁に観られていて、つい4/28にもイタリアでのFar East Film Festivalでもスクリーニングされたところ。

         今回は、まず5/2にワシントンD.C.のスミソニアン博物館のフリーア美術館内にあるメイヤー・オーディトリアムにて(こちら)、
         ついで、5/16にロンドンのプリンス・チャールズ・シネマ(こちら)で上映されます。
         スミソニアンのほうは、"Japanese Classics"と銘打って『酔いどれ天使』ともラインナップをともにしているようです。 


    MEMO   食と性は万国共通の人類の関心事でありますが、『タンポポ』がこうやって海外でクラシックとして上映され続けているのは感慨深いですね。いったい、どれだけの人があの鮮烈な「牡蠣の少女」のシーンを心に焼きつけるのかと思うと。
        それにしても、のスミソニアン博物館…夜中に恐竜がラーメンを求めて暴れださないといいのですが。
    2018年
    4/28

    WEB

    TOPIC    元町映画館HPにイベント・リポート
    CONTENT 先
    ごろおこなわれました洞口依子さんの舞台挨拶とトーク・イベントのリポートが、会場の元町映画館のHPに掲載されています。http://www.motoei.com/event/event.htmlを下スクロールして、4/24更新の記事をご覧ください。 

    MEMO  当サイトでもすでにリポートをあげましたが(こちら)、その内容とあわせてお読みいただくと、当日の様子がよりわかりやすく把握できるかと思います。洞口さん、ホントに素敵でした。
    2018年
    4/21

    REPORT


    CONTENT 
    4月21日(土)に神戸の元町映画館でおこなわれた洞口依子さんの舞台挨拶&トーク・イベントのリポートをアップしました。(こちら

    また、その際に劇場で配布をお願いしました両面のチラシ『ヨーリー・ザ・ベスト!』を、当サイトでも片面ずつアップしました。
    これは洞口依子さんの入門編的な代表作を私が10本選んだものです。
    100部コピーしてイベント当日にお配りしました。残りは劇場で引き続き配布していただきますが、神戸は遠すぎて行けないけど読んでみたいかたは、各面の下記画像をクリックしてください。JPEGで読めます。

    4/19

    TV

    TOPIC   『特捜9』第3話にゲスト出演
    CONTENT 
    4月からスタートしたドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)の第3話(4月25日21:00〜21:54)に洞口依子さんが出演されます。

    MEMO  下段でお知らせしました「47NEWS」の「洞口依子 のら猫万華鏡」で、このドラマ収録中の井ノ原快彦さんとのやりとりについて触れられています。また、今回の『特捜9』公式サイト第3話のページ(http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/story/0003/)には、洞口さんの写真もアップされています。シャーロット・ランプリングか洞口依子か、と言いたくなる謎と憂いに満ちた表情!
    2018年
    4/14

    WEB

    TOPIC 「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 
    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。今回のタイトルは「春はハラホロヒレハレ」(記事はhttps://this.kiji.is/356643654766773345?c=39546741839462401)。お花見と新橋とクレイジーキャッツが水切り遊びの石みたいにピョンピョンと繋がっていく、楽しい読み物です。

    MEMO  今回の「のら猫万華鏡」のツボは、洞口さんが共演されたハナ肇さんに耳うちされたひとこと。あの映画の撮影の裏でそんなやりとりがあったのか!と笑ってしまいました。

    洞口依子さんの主演映画『君の笑顔に会いたくて』、元町映画館(神戸市)での上映にあたって、4月21日(土)の上映後に洞口さんの舞台挨拶とトークが予定されています。

          4/21(土) 14:30の回上映終了後、元町映画館2Fロビーにて。当日映画を観られた方が対象で、参加無料です。<元町映画館HPの該当記事は、http://www.motoei.com/topics.html#id032803>です。
    4月21日(土)の朝、ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう 元映・宮本の『シネマこの1本!』」に出演されます。
         ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう 元映・宮本の『シネマこの1本!』」
         4/21(土)9:30過ぎからおよそ15分間
         
         詳細は元町映画館のhttp://www.motoei.com/topics.html#id011702を。

    2018年
    4/7

    RADIO

    TOPIC 洞口依子さん、ラジオ関西出演
    CONTENT 4月21日(土)の朝、ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう 元映・宮本の『シネマこの1本!』」に出演されます。神戸・元町映画館で主演映画『君の笑顔に会いたくて』が上映され(下段参照)、おなじ4月21日(土)の上映後に洞口さんの舞台挨拶とトークが催されるのにあわせての出演。
         ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう 元映・宮本の『シネマこの1本!』」
         4/21(土)9:30過ぎからおよそ15分間
         
         詳細は元町映画館のhttp://www.motoei.com/topics.html#id011702を。

    MEMO  声も魅力的な洞口依子さんはラジオ・ドラマやトーク番組など、ラジオにも多く出演されていますが、今回の神戸のように地方へ赴いてのゲスト出演は珍しい例。港の朝の風を浴びるように、楽しみに待ちましょう。
         洞口さんとラジオというと、TVドラマ『盲人探偵・松永礼太郎5 逆恨み』(1995年)が思い出されます。洞口さんは人生相談番組のラジオ・パーソナリティーの役で、生放送中に爆破予告の電話を受けたことから彼女の意外な過去が明らかにされる、というストーリーでした。みなさん、くれぐれも「NO MORE 爆破予告」で…。
    2018年
    4/1

    EVENT

    TOPIC 洞口依子さん舞台挨拶&トーク@元町映画館元町映画館(神戸)
    CONTENT 洞口依子さんの主演映画『君の笑顔に会いたくて』、元町映画館(神戸市)での上映にあたって、4月21日(土)の上映後に洞口さんの舞台挨拶とトークが予定されています。

          4/21(土) 14:30の回上映終了後、元町映画館2Fロビーにて。当日映画を観られた方が対象で、参加無料です。<元町映画館HPの該当記事は、http://www.motoei.com/topics.html#id032803>です。

    MEMO  エッセイなどでたびたび横浜の魅力を綴られる洞口さん。神戸も似合いそうですし、中華街なども満喫されるのでしょうか。*黒沢清監督の出身地でもありますね。

    『君の笑顔に会いたくて』、さらに上映の輪が広がっています。このぶんだと、夏を超えても広がりそうですね。

    長崎・松浦市 5/19(土)松浦市文化会館 ゆめホール
    大阪・大阪市 5/22(火)ドーンセンター
    愛媛県・西条市 6/3(日)西条市中央公民館
    宮城県・富谷市 6/16(土)成田公民会館大ホール  
    北海道・釧路市 6/16日(土)まなぽっと大ホール
    兵庫・朝来市 7/31(火)ジュピターホール 
    2018年
    3/25

    WEB

    TOPIC 「洞口依子 のら猫万華鏡」更新
    CONTENT 『47NEWS』に連載中の洞口依子さんのウェブ・コラム「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
          題して、「『素敵なダイナマイトスキャンダル』と80年代」。
          公開中の映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(冨永昌敬監督)と、洞口さん自身の80年代のことが綴られています。
          クルクルと猫の目のように思いが転じていって、最後の一文に深く納得。そして、この映画を観たくなりますね。

    MEMO  冨永昌敬監督は、洞口依子さん出演の映画『パンドラの匣』を手掛けられています。また、相対性理論の「地獄先生」のMVを監督されており、そこにも洞口さんがメインで登場しています。2009年の『洞口依子映画祭』では、この2つの作品を繋げるとても楽しいイベントが持たれました。そのときのレポはhttp://www.yorikofan.com/yorikofes_1108.htmlです。

          
    3/18

    BIRTHDAY

    本日3月18日は洞口依子さんのお誕生日です。おめでとうございます。
    ちょうど季節が春へと変わってゆく時期でもあり、毎年、この日は朝の明るい陽ざしを感じながら迎えます。


    昨日、洞口さんが2007年に発表された著書『子宮会議』(小学館/小学館文庫)を読み返しました。

    単行本での出版から十一年の月日が流れ、そのあいだに私にもいろいろな人生の変化がありました。このサイトを読まれている洞口さんのファンのみなさんも、きっとそうでしょう。
    自分が年輪を刻むたびに、この本は違った角度から違った感慨をもたらします。昨日も、十一年前には思いもよらなかった感を得ました。
    最後に描かれる春の光景は、いつも同じ穏やかさでそれを受け止めてくれます。そして、時間とともにその穏やかさの深みが増してゆくかのようです。
    主演映画『君の笑顔に会いたくて』の上映の輪が広がってゆくなか、この日を迎えられて嬉しく思います。

    その『君の笑顔に会いたくて』の上映がさらに夏にかけて各県へ拡大するようです。
    上映時間がわかっているものは以下のとおり。さらなる詳細は、追って掲載していきます!


    茨城・水戸市 3/22(木)10:00/14:00/19:00 茨城県民文化センター小ホール
    茨城・結城市 3/28(水)アクロス小ホール
    兵庫・神戸市 4/21(土)〜4/27(金)14;30 元町映画館
    長崎・松浦市 5/19(土)松浦市文化会館 ゆめホール
    大阪・大阪市 5/22(火)ドーンセンター
    兵庫・朝来市 7/31(火)ジュピターホール 

     

    3/4

    MOVIE

     春に向かって、洞口さんの主演映画『君の笑顔に会いたくて』の上映の輪が広がっています。

    <宮城>
    大崎市  2018年3月10日(土)・11日(日)大崎生涯学習センター「パレットおおさき」多目的ホール
             @10:30  A13:30  B16:00  C18:30
         2018年4月1日(日)大崎市岩出山文化会館「スコーレハウス」大ホール
             @10:30  A13:30  B16:00  C18:30
    大和町
    2018年3月17日(土) 大和町文化創造センターまほろばホール
    @14:30  A18:00
    角田市
    2018年3月22日(木) かくだ田園ホール
    @13:00  A18:30  
    名取市
    2018年3月23日(金) 名取市文化会館 中ホール
    @10:30  A16:00  B18:30 
    遠田地区
    2018年3月28日(水) 美里町文化会館
    @14:30  A18:30

    <長崎>五島市
    2018年3月10日(土) 福江文化会館

    <茨城>那珂市
    2018年3月11日(日) らぽーるホール

    <茨城>水戸市
    2018年3月22日(木) 県民文化センター
    <茨城>結城市
    2018年3月28日(水) アクロス小ホール

    <長崎>松浦市
    2018年5月19日(土) 松浦市文化会館 ゆめホール

    ほかにも、日程の詳細は発表されていませんが、兵庫県神戸市の元町映画館でも上映予定。

     

    2017
    12/2

    MOVIE

     引き続き、洞口さんの主演映画『君の笑顔に会いたくて』の上映スケジュール。公式サイトはhttp://www.kiminoegao.com

    東京 渋谷 11月25日(土)〜 12月8日(金)ユーロスペース
             @10:00
    愛知 名古屋 11月25日(土)〜 12月8日(金)名演小劇場
             @15:20
    亘理町  12月16日(土)亘理町中央公民館大ホール
             @13:30  A18:30
    栗原市  2018年1月20日(土)この花さくや姫プラザ
             @10:30  A13:30  B16:00
    東松島市 2018年1月27日(土)東松島コミュニティセンター
             @13:00  A15:30
    白石市  2018年3月3日(土)延命寺 発心堂
             @13:00  A15:30  B18:30
           2018年3月4日(日)
             @10:30  A13:00  B15:30
    大崎市  2018年3月10日(土)・11日(日)大崎生涯学習センター「パレットおおさき」多目的ホール
             @10:30  A13:30  B16:00  C18:30
           2018年4月1日(日)大崎市岩出山文化会館「スコーレハウス」大ホール
             @10:30  A13:30  B16:00  C18:30

    兵庫 神戸  3月  元町映画館

    この映画のロケにまつわるエピソードを『47NEWS』連載の「洞口依子 のら猫万華鏡」で読むことができます。(https://www.47news.jp/culture/entertainment/douguchi/761945.html

    2017
    8/27

    MOVIE

     洞口さんの主演映画『君の笑顔に会いたくて』が、9月3日に宮城県で先行上映されます。スケジュールを見たところ、11月までに6市で公開されるようですね。撮影スナップなどが閲覧できる公式サイトはhttp://cinema-tohoku.co.jp/movie/kimino/です。


    ○ 仙台市 9月3日(日)〜9月8日(金) 仙台メディアテーク
             @10:30  A12:30  B14:30  C16:30  D18:30
         10月10日(火) 東京エレクトロンホール宮城
             @10:30  A13:30  B18:30

    ○ 七ヶ浜町 9月9日(土) 七ヶ浜国際村ホール
             @10:00  

    ○ 名取市 9月17日(日)・18日(祝)・20日(水) 名取市文化会館
             @10:30  A12:30  B14:30  C16:30  D18:30 (各日とも)

    ○ 岩沼市 9月22日(金) 岩沼市民会館 大ホール
             @10:30  A13:30  B19:00
         9月24日(日) 岩沼市民会館 中ホール
             @10:30  A13:30  B18:30

    ○ 川崎町 9月30日(土) 川崎町山村開発センター
             @10:00  A14:00  B18:00

    ○ 多賀城市 11月25日(土) 多賀城市文化会館小ホール
             @10:00  A13:00  B15:30

    8/27

    WEB

    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。「夏といえばカレー(前編)」(http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/293798.html)。

    洞口さんのエッセイには食に関するお話が多く、お腹のすいているときに読むとタイヘンなことになります。今回も、文章の隅々からたちこめるカレーの香りに勝てず、ココナッツミルクと海老を買ってきてハワイ風カレーを作ってしまいました(めっちゃうまかったです)。

    8/27

    BOOK

    これは5月に刊行されていたようなのですが、『映画秘宝』のムック「映画秘宝EX 究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10 」に洞口依子さんも参加されています。人生で影響を受けた映画を選ぶという難題にどう応えているか。未読のかたはぜひどうぞ。

    2017年
    7/2

    WEB

    『47NEWS』に連載中のウェブ・エッセイ『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。「イスラミックの世界を覗いてみたら」(http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/291511.html)。

    2001年に中東をひとり旅した経験と2017年に東京でふれたイスラム文化について。

    イスラム圏を独りで旅していた時に9.11が起こったということにも驚かされますし、それから16年のちの東京でモスクを訪れた話も、洞口さんと一緒に”のら猫”探検に出かけているかのようです。写真にうつる洞口さんの姿にも注目。

    読み終わって、異文化は食で味わうものなんだなぁと、わかったようなことをつぶやきながら、とにかく”デーツ”ってどんな味なんだろう?ということが頭から離れなくなりました。

    2017年
    4/9

    WEB

    「47NEWS」に連載中の洞口依子さんのウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」が更新されています。
    「桜色の記憶 〜母と岸辺のアルバム〜」(http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/288797.html)と題された今回の内容は、洞口さんと同じ世代だけでなく、誰しも思い当たることの多い、子供時代に見た”大人のドラマ”の記憶をよみがえらせます。

    そういえば、そうでした。子供には理解の届かないドラマを、わからないままに、なぜか惹きつけられて見ていたことがありました。そして、一緒に見ていた母親の醸し出す、ふだんは見せない何かの空気も。
    もしかして、どこかでわかる部分があったのか。読み終わって、「大人の中に子供は生きてるんだ」というジャックスの歌詞を思い出しました。
    洞口さんのファンには、「時にはいっしょに」「ふぞろいの林檎たちV」にふれた箇所もうれしいです。


    次段に、洞口依子さんのお誕生日への長文を寄せたのですが、最初に書いた暑苦しい文章をボツにして、ポンピング・ブレーキをかけながら書き直したはずなのに、やっぱり暑苦しいものになってしまいました。
    まるで、『愛と誠』の岩清水弘です。
    すみません。でも、どうしても、こうなってしまうみたいです。

    当サイトも10年目を迎えました。
    これまで激励やご心配、お叱りやご批判をいただいた全ての皆様に感謝いたします。
    そして、洞口依子さんと関係者の方々には、このような形で続けていくことをお許しいただき、心よりお礼申し上げます。
    2017年
    3/18

    BIRTH DAY

      洞口依子さんのお誕生日に向けて文章を書きあげ、いざ、それをウェブに上げようとした矢先のこと。ページが風にめくれるようにして、『47NEWS』連載の『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されているのが目に入りました(http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/287786.html)。

     それを何度か読みかえすうち、なんだか脇腹を小突かれたみたいに、くすぐったいような、甘酸っぱいような気持ちになってきて、今さっき書いたばかりの暑苦しい文章は、「これはこれで、ま、いいか」とボツにして、書き直すことにしました。

     今回の『のら猫万華鏡』で、洞口さんは『GORO』誌の「激写」ではじめてヌード撮影の被写体となった熊本でのことを綴られています。
     撮影だけではなく、その後の写真選びからページ構成なども含め、当時の思い出をいつくしむように辿ったこの記事には、ひとりの女の子が普通の男の子たちのヴィーナスとなり、やがて銀幕への足掛かりを手にする直前の空気が描かれており、先ごろ亡くなられたグラフィック・デザイナーの長友啓典さんへの追悼の念もこめられています。

     

     もう10年も前の話になるのですが、当サイトで洞口依子さんに直接お話をうかがい、それを掲載するという、今にして思えば大胆というか不敵というか、無謀なシロウトの見本のようなことを企画しました。
     当たり前ですが、洞口さんにそんな話を引き受ける義理はありません。私にもそんな資格はない。ファンのかたの中にも、なんという出しゃばったことをするんだと、顔をしかめられるかたもいたでしょう。

     ですが、私にはそれを止められなかった。それまでに、洞口さんの演技や文章や音楽の表現について、どうしてちゃんとしたインタビューがないのだろう?と疑問に思い、いくぶんは腹立たしくも感じていたので、だったら自分でやる!と息巻いて臨みました。本当に、思い上がりも甚だしい、出過ぎた行為だったと思うのですが、あのときは「誰もインタビューする俺を止められない」という心境だったのです。

     暑い暑い、真夏の渋谷の昼下がり。私は極度の緊張と高揚がごちゃまぜになった状態で、次々に用意してきた質問を浴びせました。その後、洞口さんには何度か同様の企画を受けていただいたのですが、そのなかでも極めつけにハイテンション。もちろん、インタビューなんて人生ではじめての経験ですから、空回りも脱輪もハンパじゃありません。
     そんな「走る凶器」ならぬ「訊く凶器」と化したファンを相手に、洞口さんも手こずられただろうとお察しします。それでも、ひとつひとつの質問を、私のトンチンカンな思い込みにそれとなく輪郭づけを手伝いながら、丁寧に、ユーモアをまじえて答えてくださったのです(http://www.geocities.jp/yorikofans/interview.html)。

     「激写」の頃のことも話題にのぼりました。
     私の思春期のベッドの下に『GORO』という雑誌は隠してなかったのだけど、それでも洞口さんの「激写」が文庫化されたときは買いましたし、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』公開前に出た号もバックナンバーを手に入れました(すごく売れた雑誌だったので、簡単に集まりました)。
     タヒチが正真正銘の「楽園」であることを知っている、かつて男の子だったファンの一人として、ご本人に「激写」のことを質問するのは、なんとも照れくさいものがありました。できることなら、18歳の頃の自分を連れてきて、平身低頭させたくもなりました。

     男というのは犬みたいに単純なもので、自分に後ろ暗いところがあると、それに関わる人も出来事もみんな同じ空気をまとって映ったりします。洞口さんに「激写」の話をふって、いいのかなぁ、怒られたりしないかなぁ、と内心ではビクビクしていました。
     けれど、洞口さんの答えは、こうでした。
     「私は、GOROという雑誌の激写で回を重ねて、グラビアを飾れたことは、すごく嬉しかった。あの時代に勢いのあった雑誌だし。」
     これを聞いて、ヴィーナスは最初からすべてをお見通しだったんだなと、39歳の私は頭を垂れました。参った。そして、うれしかった。自分の好きな女優さんは、やっぱり、こんなに素敵な人だったんだ、と。

     今回の『のら猫万華鏡』、「伝説のグラビア、『激写』」は、あのときの感激をよみがえらせます。これを読んで、同じように「参った」と思われるかたも多いでしょう。

     

     私は、洞口依子さんが見せる、物憂げな、そして人を見透かすような、強いまなざしが大好きです。あれに串刺しにされたから、今こうしてこの文を書いている自分がいるのは間違いありません。
     ですが、それとはべつに、いや、同じところで、洞口さんの佇まいには、いつも衒いのない爽やかな風が吹いていて、ケラケラと無邪気な笑い声を立てながら胸の奥に届いていたのだと、今日、私ははじめて気がつきました。

     それは『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の冒頭で彼女の髪をなびかせる風でもあり、『勝手にしやがれ!英雄計画』のラストでテーブルに突っ伏した彼女から起こる風でもあり、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の撮影現場で、彼女が「風が吹いていた」と感じた、その風でもあり、『テクニカラー』の冒頭で歩く彼女の横を流れていた風でもあり、『沈黙-サイレンス-』で業火に苦しむ彼女に吹きつける無情の風でもあり、どんな風の中にもあって。
     彼女は、ずっと風に愛されてきた女優なのかもしれない。そして、その風の生まれた場所は、「激写」の阿蘇の草原だったのです。

     

     洞口依子さん、お誕生日おめでとうございます。
     『子宮会議』を出版されてから、10年。この10年は、あなたがそれまでになくファンのほうを向いてくれた10年でもあります。古くからのファンも、今月早稲田松竹での上映であなたを知ったばかりという若いファンも、洞口さんのその風に魅せられていることに変わりはありません。
     どうか、これからも、風いっぱいに進んでいかれることを、ファンの一人として願ってやみません。

     

    2017
    3/15

    WEB

    洞口依子さんのウェブ・エッセイ『のら猫万華鏡』が更新されています。(http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/287511.html
    『2017春 那覇のマチグヮー放浪記』と題された今回の記事は、洞口さんのアンテナがとらえた、ある街並みの変化。

    綴られているのは那覇の風景ですが、自然と私たちそれぞれの周りの景色にも重なるところがありますね。

    グルグルまわる「のら猫アンテナ」の動きにあわせて、考えたり感じたり、そして最後の一文がズシンと響きます。

    2017
    3/4

    Blu-ray/DVD

     『沈黙 -サイレンス-』のアメリカ版Blu-ray/DVDがリリースされます。
     まず、3月14日にAmazon VideoやiTunesで配信(デジタルHD)。
     ついで、3月28日にBlu-ray/DVDが同日発売となるようです。
     日本版の発売が待ちきれない!というかたはどうぞ。ボーナス映像”Martin Scorsese’s Journey into Silence”も入っています。パッケージも迫力ありますね。
     ただ、日本では地方でこれから公開される劇場もありますので、まずは劇場で体験を!(劇場情報はこちら

    2017年
    2/15

    WEB

     洞口依子さんのウェブ・エッセイ『のら猫万華鏡』が更新され、待ちに待った「私の『沈黙』」の後編が掲載されています(こちら)。
     
     ついに、撮影本番へ。
     スコセッシ組の緊張感みなぎる現場が、洞口さんの言葉で活写されています。『沈黙-サイレンス-』のサントラを流しながら読むと、目の前にあの海辺があらわれるかのようです。
     こんなふうにスタンバイして、こんなふうにテストがあって、こんなふうに本番が始まって・・・同業者のかたには想像のつくことではあるのでしょうが、それでもこの文章の臨場感から得る、特別な「場」の空気はただ事ではありません。しかも、この人はこの後、火刑にあってるんだから。
     
     洞口さんのアイデアで現場に持ち込んだ、ある”セリフ”とは何か。監督の対応は。このくだり、私は”イノウエ様”の前に引き出された気分で固唾を飲んで読みました。また、共演者のかたの描写も、洞口さんにしか書けないものです。
     あと、「私の『沈黙』=後編」のページには、同作品での”キチジローの母”のメイクをほどこした洞口さんのオフ・ショットも掲載されています。こういう、シリアスな役柄と好対照なオフでの表情も、ファンにはたまらないうえ、この作品においては非常にレアです(マニアックな物言いになって、すみません)。

     いや、しかし、それにしても。
     私たちは、洞口依子さんのファンになって、よかったですね!
     この「私の『沈黙』」前・中・後編は、洞口史上に残る名編。日本盤のDVD/Blu-rayのブックレットに付けてほしいなぁ。
     なかには、今回の「私の『沈黙』」で、はじめて洞口依子さんの文章にふれたというかたもいるでしょう。そういうかたは、洞口さんの著書『子宮会議』(小学館文庫)をぜひお読みください。

    2017
    2/15

    MOVIE

     早稲田松竹で、3/4、3/5、3/6に、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』が上映されるようです(詳細はこちら)。
     早稲田大学で是枝裕和監督が教鞭をとられている「映像制作実習」で学生のかたが作られた中編2本にあわせて、この『ドレミファ娘の血は騒ぐ』が”参考上映”の形で上映されます。
     
     この話を聞いたときに、なるほどなぁと思いました。『ドレミファ娘〜』は30年以上も前の作品ですが、こうやって21世紀の「映像制作実習」の参考として取り上げられるのか、と。今をときめく黒沢清監督の数ある作品でも、やっぱりそこは『ドレミファ娘〜』。
     
     若い人に見てほしい作品ですよね。どんな時代で、なにが主流でも。というか、あの作品自体が、永遠に若い。いま、映像に向かう若者がどういう傾向を好むのかわかりませんが、『ドレミファ娘〜』の若さ、そして、あの当時からすでに成り立っている映画としての美しさが、どう見られるのか、大いに興味があります。
     以前、『洞口依子映画祭』(2009年)で上映した際に、映画評論家で同作の出演者でもあった暉峻創三さんにインタビューさせていただいたところ、こんなお話を得ることができました(元の記事はこちら)。

    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』という映画は、上映すると若い人たちが来るんですよね。

    暉峻さん 「うん、驚きましたねぇ」


     で、いまだに賛否両論なんですよ。それって25年前のぼくたちの反応とほとんど変わっていない。なにがこんなに若い人たちを惹きつけるんでしょうか?

    暉峻さん 「ひとつには黒沢清監督作品であることでしょうね。 世界的な監督となった黒沢さんの初期の作品に対する興味。
           それと洞口さんが、いわゆる芸能界的な世界だけでなく、独自の立ち位置でここまで来られたじゃないですか。それが若い人たちに興味を持たせるんじゃないでしょうか。
           彼女は芸能人として消費されてきたわけではないので、洞口依子という存在がより独自のものになったこともありますし、若い頃の作品はそうそう簡単に上映されませんしね。
           でも、ここまでお客さんが来るとは思っていませんでした」

     逆に、25年たって『ドレミファ娘』という映画が古く感じられるところはありますか?

    暉峻さん 「それはないですね。 あれは完璧な映画で、現在いろいろな映画を観て評論を書いたりするうえでも、あの映画の体験がベースになっているところがあります。
           もし自分に数少ない自慢できることがあるとすれば、それはあの映画の現場を体験しているということですね」

     それは、直接的なものだけでなく、ですか。


    暉峻さん 「直接的にも、間接的にもあります。ひとつのショットを撮るのにどれだけ大変な思いをしているのかがわかる、ということも含めてです。
           アジア映画を評論していくうえでも、それがあらゆる点でいまも生きていると思います」

    2017年
    2/12

    WEB

     映画『沈黙-サイレンス-』の編集を担当されたセルマ・スクーンメイカーさんのインタビューがWNYCのサイトでストリーミング公開されています。
     彼女は、『ドアをノックするのは誰?』(1967年)以降、とくに『レイジング・ブル』(1980年)以降、『キング・オヴ・コメディ』(1983年)、『最後の誘惑』(1988年)、『グッド・フェローズ』(1990年)、『クンドゥン』(1997年)、『ギャング・オヴ・ニューヨーク』(2002年)、『ディパーテッド』(2006年)、『ウルフ・オヴ・ウォール・ストリート』(2013年)など、マーティン・スコセッシ監督作品の多くに参加しています。

     このインタビューでは、スコセッシ作品での編集テクニックについて、簡潔に例をあげながらわかりやすく解説しています。
     まず、『沈黙』のテーマであるキリスト教について、「60年代には、禅などのエキゾチックな宗教はべつにして、キリスト教を信じることはクールではなかった」と語っています。このことは、スコセッシが現在になって信仰をめぐる物語をストレートに描くようになった、その熱を想像させます。

      『グッド・フェローズ』での、ジョー・ペシが「オレのどこがファニーだって言うんだ?」とからむ酒の席のシーンを例にとって、人物間の気まずさと場の殺気を、ユーモアとサスペンスを同居させながら観客をじらして惹きこむ話術など、なるほど!と膝を打つし、そのシーンをもう一度見たくなります(じっさいに見直しました!)。

     洞口依子さんのファンとしては、セルマさんがその例に続いて挙げる『沈黙』のあるシーンの話題を紹介したいと思います。

     ここでピックアップされるのは、キチジローの過去、つまり家族を見殺しにすることになった踏み絵の回想場面。
     彼が絵に足を下ろそうとする、母が必死に叫んで止めようとする、ついに足を置く。そこでカメラがサッとパンして母の姿をとらえるとき、彼女の絶叫をスコセッシは「消して」と指示したのだそうです。

     もうおわかりかと思いますが、このキチジローの母を演じているのが洞口さんです。

     私は洞口さんの出演作を見に行くとき、映画の世界に浸りながら、どこで洞口さんが出てくるだろう、どんな印象を残すだろう、ということにも注意を向けています。
     『一万年、後・・・・。』や『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』のように、不意打ちに近いショックを受けて頭がボ〜ッとなる、巨大なクエスチョン・マークがスクリーンいっぱいに広がる、そんな体験を求めているのかもしれません。
     でも、『沈黙』では、映画の冒頭から、その心づもりがどこかに消えてしまいました。完全に映画に入り込んで、キチジローのトラウマを目の当たりにしました。
     母親役が洞口さんだと認める瞬間は訪れましたが、私の目には、キチジローの母の、人間としての、悲痛な叫びだけが映っていました。

     洞口依子さんが『47NEWS』のエッセイ『のら猫万華鏡』で綴られている文章を読むに、『沈黙』の撮影は、洞口さんにして、緊張感のあるハードな現場だったようです。それはあの短い回想シーンひとつとっても伝わりますし、その空気はキチジローと家族に起きた悲痛な出来事を包んで、ダイレクトに観客席を覆ってきました。

     セルマ・スクーンメイカーさんは、このシーンでの効果を『レイジング・ブル』のあるシーンと並べて語っています。
     主人公ジェイク・ラモッタがシュガー・レイ・ロビンソンに打たれまくる凄惨な名場面です。そこでも数秒間、音声がカットされ、沈黙(!)が緊張感をもたらし、ラモッタの吐く血がリングサイドの人々にブシャッとかかる次のショットの効果を高めます(見たくなったでしょう?・・・見直しました!)。

     「編集とは、タイミングとリズムです」とセルマさんは語っています。
     あの洞口さんの場面が、その言葉を証明して余りあるということが、私は震えるくらい嬉しい。
     キチジローが何度も告解を求め続ける心情の背景としても、あの場面は、その後の凄まじい刑罰の描写とあわせて苛烈な印象を残します。

     『沈黙-サイレンス-』、絶賛公開中です。
     そして、その現場を洞口依子さんのカメラ・アイで綴る『のら猫万華鏡』の「私の『沈黙』」は、後編も楽しみです!

    2017年
    2/3

    MOVIE

     洞口依子さんが「47 NEWS」サイトに寄稿されているウェブ・エッセイ「洞口依子 のら猫万華鏡」が更新されています。
     題して、「私の『沈黙』=中編」です(こちら)。
     
     マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』に出演された経緯が綴られていて、あの映画から受けた感銘を、洞口さんならではの文章と独自の角度からもう一度味わえます。
     一本の映画に臨む洞口依子さんの心の動きに、読んでるこちらまで胸が騒ぎます。
     書き出しはエスピオナージュ映画さながら。『裏切りのサーカス』になぞらえて言うなら、ティンカー、テイラー、ソルジャー、アクトレス!
     日程などがこうやって関係者に伝えられ、クランクインへと進むものなのか、とか、こうやって撮影を待つものなのか、とか。
     ほかの俳優さんたちやスタッフのかたたちにも、それぞれに、こうしたドラマがあったんだろうなぁと想像させます。
     これは出演者である洞口さんのカメラ・アイで見た『沈黙』。
     こんなふうに、『沈黙』という映画を「読む」ことができるのは、とても嬉しいことです。あぁ、このエッセイの続き、後編を読みたい!

     iTunesで購入した『沈黙 -サイレンス-』のサントラ盤がほんとうに素晴らしく、ここ数日はこればかりリピートしています。
     全25曲、1つだけ11分の曲があるほかは、ほとんどが1分か2分くらいの短いスケッチ的な曲です。また、口ずさみやすい旋律がなく、自然音を取り入れたアンビエントな要素も大きいです。
     でも、『沈黙』を観て感銘を受けた人には、積極的にお薦めしたい。というか、ぜひ聴いてほしい!なぜなら、あの映画での風や海や雨や虫の声による音の表現が、厳かな残響をともなってここにそのままあるからです。

     キャスリン&キム・アレン・クルージ、フランチェスコ・ルピカによる見事な『沈黙』。
     ウェブ上では発売日データが統一されておらず、輸入盤がAmazonでは2月10日になっていますが、タワーレコードではすでに販売されているようです(こちら)。
     洞口さんのエッセイを読み、このサントラを聴いて、私はもう一度『沈黙』を観に行く・聴きに行くことに決めました。

    2017年
    2/1

    MOVIE


    『沈黙 -サイレンス-』のオリジナル・サウンドトラックが1月27日にiTunesでリリースされました(CDは2月10日)。
    できれば、CDで買って、部屋中に蝉の声を降らせたいのですが、待ちきれずに先にダウンロード購入しました。

    虫の声、雨の音…映画を見ていない人にはなかなかお薦めしづらいところもあるけれど、見た人にはたまらない、スコセッシの『沈黙』をいつでも呼び戻すサントラです。
    映画館でこそ見てほしいですね。この無常のアンビエント・サウンドスケープは、まちがいなく『沈黙』のエッセンス。
    この映画は、スコセッシの作品群では、「格調の高さ」に襟を正して語られるタイプでしょうが、サントラひとつとっても、大胆で冒険的な試みが配されていると言えますね。
    CDではブックレットの形になると思われる写真や音楽関係のクレジットが、iTunesでもデジタル・ブックレットが付いてきます。
    それによると、作曲は音楽家のキム・アレン・クルージとキャスリン・クルージの夫妻で、数曲にフランチェスコ・ルピカ(Francesco Lupica)という演奏家が”コズミック・ビーム”なる音響システムで加わっています。

    『沈黙 -サイレンス-』のiTunes購入はこちらから。

    2017年
    1/25

    Blu-ray


    先ごろ各国で上映された4K版『タンポポ』のBlu-rayがアメリカでリリースされるようです。発売日は4月25日。
    特典としてフィーチャーされるのは、「伊丹十三の『タンポポ』撮影日記」(メイキング)や伊丹監督のデビュー短編映画「ゴムデッポウ」など。
    これでまた、”牡蠣の少女”に魅せられる人が増えるわけですね。
    詳細はクライテリオンのHPにて。

    1/25

    MOVIE


    尾関玄監督の『ハルをさがして』が大阪・十三のシアターセブンで上映されます。3月25日から。
    福島から東京へ避難してきた家の女の子が、故郷に置いてきた愛犬の行方を追って仲間と旅に出るお話。道中で出会う大人の女性を洞口依子さんが演じています。
    シアターセブンのページはこちら

    1/25

    MOVIE


    第89回アカデミー賞には撮影賞にノミネートされるにとどまった『沈黙 -サイレンス-』。
    日本封切りから1週間ではやくも絶賛の声が湧き上がっています。
    遠藤周作の原作もこのタイミングで再び読まれているようで、また、江戸時代のキリシタン関連の書籍も店頭でよく見るようになりました。
    この作品、2時間40分を一気に鑑賞できるほどおもしろく、惹きこまれて退屈をおぼえさせません。ストーリーもさることながら、海や空の色、自然の音が効果的に配されていて、映像体験として飽きさせない作品です。

    ところで、私はこのページで、マイケル・チミノの『天国の門』(を観たあとの手ごたえ)を彷彿とさせる、といったことを書きました。
    しかし、洞口依子さんのファンとして、もっと身近な最近の作品にも言及せずにはおれません。
    あるコミュニティに、よそものがやって来て、その社会との軋轢に巻き込まれる…といえば、『飛べ!ダコタ』もそうでしたね。もっとも、ダコタの外国人はコミュニティの人たちと良好な関係を築いて去っていきましたが…。
    2017年
    1/22

    MOVIE


    (プログラムは内容が充実していて読みごたえあり。おすすめです。)

    マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』を観に行きました。
    すぐにあれはこうだと言うよりも、観終わって、しばらくは感想を漬け置いていたい映画。

    でも、そんな言い方だと、難解な作品なのかと誤解を与えるかもしれません。
    とんでもない。
    見ているあいだ、自分がもしこの人物だったらどうするだろう?とか、自分はこの中の誰に近いだろう?とか、自分だったらこの人を信用できるだろうか?とか、絶え間なく自問しながら参加できる。そして、選択に次ぐ選択。
    そういう意味では広義のエンタテインメント性に富んだ作品だと思います。

    宗教がテーマだから、関係ないや、という人もいるかもしれません。
    たしかに、キリスト教について、ユダとピラトくらいを知っていれば、通じるポイントは増えるでしょう。
    でも、たとえ知らなくとも、なにか(だれか)を強く切実に求めたり、裏切られたり、あるいは裏切った経験のある人(誰でもそうだと思います)なら、これは心を深くえぐられる。それだけではないし、それ以外の部分が重要ではあるけれど、そこを通らずに生きてこれる人など存在しない、その通り道のことを思い返して、はげしく揺さぶられる。

    漠然と、ですが、マイケル・チミノの『天国の門』を観たときのことを思い出しました。
    もしかすると、あの映画を見たアメリカ人の気持ちは、この『沈黙 -サイレンス-』を見る日本人の気持ちと、どこか重なるのかもしれない。なんとなく、ですが。
    いや、でも、”日本人”とか、そういうことではないですね。支離滅裂ですみません。

    いつもなら、洞口さんが出てくると一気にファン目線になってしまう私が、今回はキチジローを見ているお母さんの目線と一つなって、一緒に叫びたくなりました。これは、私のファン歴でも珍しいことです。この映画に出演されたことを、心からお祝いしたいです。

    日曜日の午前の回で、客席はほぼ満員でした。普段なかなか映画館に足を運ばないだろう年輩の人も多く(日本髪に和装の女性も!)、それはうれしかったです。
    でも、もっと若い人にも見てほしい。というか、感性のアンテナが人生でいちばんとんがっている十代にこそ見てほしいです。2時間40分、くらうから。そして、くらってほしい。この海と、人間の顔と、虫の声を。
    2017年
    1/20

    WEB


    「47NEWS」に連載中のウェブ・コラム「洞口依子のら猫万華鏡」が更新されています。今回は「私の『沈黙』前編」(1月20日更新)。
    いよいよ明日公開される映画『沈黙 -サイレンス-』への洞口さんの思いが溢れる内容です。ぜひお読みください。そして、マーティン・スコセッシ監督のこの作品を観に行きましょう。

    今回の記事でバーバラ・ハーシーについてふれてあるのを読み、あぁ、そうか!と思い当たりました。『君は裸足の神をみたか』での洞口さんは、86年の私にとってのバーバラ・ハーシーだったのかもしれません。
    あのとき、自分はヌーヴェル・ヴァーグにもアメリカン・ニュー・シネマにも間に合わなかったけれど、洞口依子を銀幕で見ることができるんだ、と誇らしくなったあの気持ちを、今回の記事を読んでふと思い出しました。
    あの女の子が、いま、スコセッシの『沈黙』に出演しているのですね。

    『沈黙 -サイレンス-』の公開劇場は公式サイトのこのページで!
    2017
    1/14

    MOVIE


    映画『沈黙』が全米公開され、アメリカのテレビでマーティン・スコセッシ監督の最新インタビューが公開されました。
    「信仰と懐疑の葛藤の日々だった」と述懐し、「この映画は私の個人的な経験に基づいている。だからこそ、決められなかったりした。自分はその真っ只中にいたから。それが作品にも反映されていると思う」と答えています。(動画はこちら

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    WEB


    日本でも普及しつつあるストリーミング映像サービス「Netflix」では、洞口依子さんの出演作品も視聴できます。
    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』
    『カリスマ』
    『パンドラの匣』
    『劇場版 猫侍』
    『飛べ!ダコタ』
    の5本で、合わせて見ると、洞口さんの多面的な魅力を楽しめます。今後、いろんな作品が追加されていくといいですね。


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    MOVIE

    昨秋、映画『タンポポ』がアメリカで30年ぶりに4Kリマスターされて公開され、1月13日には東京でも1日かぎりの”凱旋上映”がおこなわれたようです。

    さらに、パリのForum des Imagesでは1月17日に
    バークリーのThe UC Berkeley Art Museum and Pacific Film Archiveでは1月20日、21日、27日に、
    シアトルでのSeattle International Film Festivalでは1月20日から1月22日まで、
    ヴァンクーヴァーのCinemathequeでは1月26日から2月2日まで、
    それぞれこの作品が上映されます(1月12日にはノルウェーのベルゲンでも上映されたようです!)。
    伊丹作品にスポットが当たり、洞口依子さんの名場面でもある「牡蠣の少女」のシーンが多くの人に見られるのは嬉しいですね。

    あと、やはり最近、カリフォルニアのパームスプリングスで『タンポポ』を上映した際に、地元のベトナム料理店よる食事がふるまわれたそうです(元記事)。
    そのメニューは、天ぷら、春巻き、ラーメン(東京風)、そして抹茶チーズケーキ。一本の映画をこんなふうに楽しむ洒落と余裕!シェフのインタビューでは、「食べ物とエロティシズムは手に手を取り合うもの」と語っています。あの映画を見た人たちが、あの映画とつながっている、そんなことを感じさせます。

    1/14

    WEB


    『47NEWS』に連載のウェブ・コラム「洞口依子のら猫万華鏡」が更新されました。
    今回のタイトルは「平成生まれの成人式と向田ドラマ」(記事はこちら)。成人式をめぐる思いのなかにさまざまな人々や風景が。
    そういえば、映画やドラマの中での女性の話しかたも、時代によって変化がありますね。
    フィクションで表される若い女性の口調にしても、洞口さんがデビューされた80年代中盤とその後ではずいぶん変わりました。『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を今見るとそう思います。

    2017年
    1/8

    MOVIE


    洞口依子さんが出演されている映画『沈黙-サイレンス-』がロサンジェルスでのプレミアを終え、いよいよ日本でも21日(土)にロードショー公開されます。
    プレミアの様子などはナタリーのこのページをご覧ください。

    アメリカやイギリスのネット・メディアにも批評が掲載されています。
    そのひとつを抜粋しますと、
    「信心というものは他者に伝えることができるのだろうか?それとも、それは人間と、人間が崇める神々との間にしか起こりえないものなのか?
    スコセッシはおよそ50年にわたって、自身の信ずるさまざまな思いをセルロイドに刻みつけてきた。それらの思いが意味するところは、これまでと同様に、はかなく、謎めいている。
    『沈黙 -サイレンス-』は、解決や結論を出せる映画ではない。じっくりと考えさせる映画だ。これは寓話ではない。禅の”公案”である。」(BBC.com

    まだ作品を見ていないので明言できないのですが、この『沈黙』は、日本を舞台にした欧米の映画としては異例なほど、欧米の人たちに訴えかけるものが大きいようですね。
    そして、洞口さんが2015年5月20日にウェブ・エッセイ「のら猫万華鏡」で発表されたこんな文章を読み返すと、私たち日本人にもズシンと響くものがあるのでしょうね。
    「光にかざすと壁にキリスト像が映し出される仕掛けの魔鏡。
     なんなんだ! この遺物たちが放つ、疲弊した問わず語りの美しさは!」
    隠れキリシタンの遺物、そして『沈黙』より

    出演者のアンドリュー・ガーフィールドがこんなことを言っています。
    「スコセッシは役者のいちばん知られていない部分を望むんだ。もっとも自然に生まれるものが求められる。もっとも大胆で、自分が人としても役者としてもわかっている自分自身から、ずっと遠く、手が届かないところにいる自分を。」(The Hollywood Reporter) 

    2016年
    12/22

    WEB


     『47 NEWS』連載のエッセイ『洞口依子・のら猫万華鏡』が更新されています。
    タイトルは「クリスマスとチャーリー・ブラウン」(2016年12月20日更新)。
    洞口さんが子供の頃にどんなクリスマスを過ごしていたのかが書かれてあって、自分のクリスマスの思い出が呼び覚まされました。
    そして『チャーリー・ブラウンのクリスマス』。
    このエッセイを読んでいると、チャーリーやルーシーに会いたくなりますね(チャーリー=谷啓、ルーシー=うつみ宮土理の吹き替えって、本当に懐かしいですね)。
    洞口さんが「クリスマスにしか聴くことが許されなかった」レコード、なんだと思いますか?答えは『のら猫万華鏡』の「クリスマスとチャーリー・ブラウン」をどうぞ。

    そして、映画『沈黙-サイレンス-』の本予告編(2分51秒)が公開されています(こちら)。すごい。画面から目が離せません。
    各方面からも絶賛の声があがっています。
    Newsweekでは、「この作品は、見終わってもなお、観客を離してはくれない」、「スコセッシの初期の作品を駆り立てていたものと同じ切迫感がここにはある」という意味の批評。
    日本公開は来年の1月21日です。
    日本での公開劇場は公式サイトのこちらのページ

    2016年
    12/14

    MOVIE



    マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-サイレンス-』が、2017年の1月21日(土)から全国ロードショー公開されます。
    原作は遠藤周作の『沈黙』。篠田正浩監督の71年作品から45年の歳月をおいてこれが二度目の映画化となります。17世紀の日本を舞台にしたこの作品に、洞口依子さんが出演されています。
    アメリカでの公開はクリスマス前の23日ですが、先月末にはバチカン市国でお披露目され、監督はローマ法王と謁見したそうです。

    スコセッシとの共同脚本は『ギャング・オヴ・ニューヨーク』のジェイ・コックス。撮影は『ウルフ・オヴ・ウォールストリート』やイニャリトゥの初期作品を担当したロドリゴ・プリエト。美術は『エイジ・オヴ・イノセンス』『ギャング・オヴ・ニューヨーク』や、フェリーニ晩年の作品も手掛けたダンテ・フェレッティ。
    この布陣で人間と信仰を主題とする文学の映画化するとあって、重厚な作品が期待できます。洞口さんの出演作としても、内容の面でも、世界的な公開規模の点でも、今までにないものになりそうです。

    年明けには種々のサイトで取り上げられるでしょうが、現時点ではciatrのサイトの特集ページでわかりやすく解説されています。
    映画の公式サイトはこちらです。日本での公開劇場は公式サイトのこちらのページ
    劇場窓口では「オリジナルしおり4枚セット」が付いたムビチケが1400円で購入できる、とのことなので、原作(新潮文庫)を読む際に便利ですね。





    2015年
    9/20

    MAGAZINE

    『キネマ旬報』2015年10月上旬号に洞口依子さんと中原昌也さんの対談が掲載されています。
    黒沢清監督の新作『岸辺の旅』を語るもの。映画は10/1から公開されるので、まさに絶好のタイミングですね。
    先にこの特集を読んでいいものか迷いましたが、読むとますます観たくなりました!


    9/9

    MOVIE


    カンヌ映画祭凱旋 黒沢清レトロスペクティヴ@シネマヴェーラ渋谷

    2015年9月12日から10月9日まで、シネマヴェーラ渋谷で黒沢清監督の特集上映があります。(HPは、http://www.cinemavera.com/preview.php
    カンヌ映画祭で「ある視点」部門の監督賞を『岸辺の旅』で受賞された黒沢監督の業績を一望できる機会で、今回はTV作品『学校の怪談』などもラインナップに含まれています。
    洞口依子さんの出演作は下記のとおり。

    9/19(土)『地獄の警備員』11:00 14:45 18:30

         『CURE キュア』12:45 16:30 20:15


    9/21(月)『ニンゲン合格』11:00 14:55 18:50

         『カリスマ』  13:00 16:55 20:50


    9/22(火)『CURE キュア』11:00 14:45 18:30
         『地獄の警備員』13:00 16:45 20:30

    9/24(木)『カリスマ』  11:00 14:55 18:50
         『ニンゲン合格』12:55 16:50 20:45

    9/25(金)『地獄の警備員』11:00 14:55 18:50  

    9/26(土)『勝手にしやがれ!!強奪計画』11:00 14:00 17:00 20:00

          『勝手にしやがれ!!黄金計画』12:30 15:30 18:30 21:30

     

    9/27(日)『勝手にしやがれ!!成金計画』11:00 14:05 17:10 20:15

          『勝手にしやがれ!!英雄計画』12:30 15:35 18:40


    9/29(火)『勝手にしやがれ!!強奪計画』11:00 14:00 17:00 20:00
         『勝手にしやがれ!!黄金計画』12:30 15:30 18:30 21:30

    9/30(水)『勝手にしやがれ!!成金計画』11:00 14:05 17:10 20:15
          『勝手にしやがれ!!英雄計画』12:30 15:35 18:40

    10/2(金)『勝手にしやがれ!!黄金計画』11:00 14:00 17:00 20:00
          『勝手にしやがれ!!成金計画』12:30 15:30 18:30 21:30

    10/4(日)『ドレミファ娘の血は騒ぐ』12:35 15:45 18:55
    10/7(水)『ドレミファ娘の血は騒ぐ』11:00 14:10 17:20 20:30
    10/9(金)『ドレミファ娘の血は騒ぐ』12:35 15:45 18:55

     

    2015年
    6/13

    WEB



    『日刊ゲンダイ』のインタビュー記事と「47 NEWS」のウエブ・エッセイ『洞口依子 のら猫万華鏡』がアップされています。
    どちらも、食べることと飲むことについて。

    『日刊ゲンダイ』のほうは「お酒はTPOが大事…洞口依子さんが語る”嗜み”へのこだわり」。(サイトはこちら
    私は「お酒を飲めないこと」で人生を存していると引け目に感じてきたんですが、この記事を読むと、それはもっと根本的にちがう事なんだなぁと思いました。

    『のら猫万華鏡』は、食べる冒険旅行みたいで楽しいです。写真の笑顔がまた内容にピッタリ!
    夜中に読むと、お腹が鳴ってしょうがなくなるのと、太陽の光をいっぱいに浴びて歩きたくなります。

    2015年
    6/5

    MOVIE



    沖島勲監督作品で洞口依子さんが出演された『一万年、後・・・・。』(2007年)がラピュタ阿佐ヶ谷での沖島監督特集で上映されます!
    特集は、2015年6月6日(土)〜7月24日(金)連日20:40より。

    一万年後の世界に突如あらわれて阿藤海さん演ずる男が、そこで暮らす兄妹たちと会話をする映画・・・こう書いても、なんのこっちゃまったく伝わらないと思います。
    しかし、本当にこれだけのストーリー。
    そして、これがもう、見ている者の想像をかきたて、笑わせたり怖がらせたり懐かしくさせたり。観終わって、「なんだったんだ、今の映画は!!!」「なんだったんだ、今の映画を観ている間の自分は!!!」と驚かせ震え上がらせる、世界中どこをさがしても他に類を見ない作品です。
    舞台劇のようでもあり、けれど、純粋映画と言っていいくらいに映画でしか味わえない感覚の77分。

    阿藤さんのお母さん役の洞口さんの登場シーンは、短いながら、全体のぶっとんだ展開をさらに歪ませる強烈なインパクトを与えます。いわば、一万年後の壁に映し出される巨大なクエスチョンマーク。それがこの映画の洞口依子さんです。

    上映作品は、

    6.6(土)〜12(金)
    ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ モダン夫婦生活讀本

    6.13(土)〜19(金)
    出張

    6.20(土)〜26(金)
    したくて、したくて、たまらない、女。

    6.27(土)〜7.3(金)
    YYK論争 永遠の“誤解”

    7.4(土)〜10(金)
    一万年、後・・・・。

    7.11(土)〜17(金)
    怒る西行 これでいーのかしら。(井の頭)

    7.18(土)〜24(金)
    WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?

    『したくて、したくて、たまらない、女』には黒沢清監督が出演されています。これもいい映画。
    沖島監督の作品は『怒る西行 これでいーのかしら。』『WHO IS THAT MAN?』などの近作も凄いです。6月6日(土)には、20:40の『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ モダン夫婦生活讀本』上映後に高橋洋さん(映画監督・脚本家)、西山洋市さん(映画監督)のトークイベントもあるそうです!

    一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 
    ※水曜サービスデー…1,000円均一

    詳細は阿佐ヶ谷ラピュタのHP(http://www.laputa-jp.com/laputa/program/okishimaisao/)を。

    2015年
    5/23

    WEB



    「47 NEWS」のウエブ・エッセイ『洞口依子 のら猫万華鏡』、その5/11のぶんに洞口さんが台湾での映画撮影を終えられたことが書かれてあって、それを読んで「…ということは…」と思いめぐらせたのですが。
    同エッセイの最新記事「隠れキリシタンの遺物、そして『沈黙』」で、あきらかになりました。その映画とは遠藤周作・原作の『沈黙』だったようです。
    この小説のタイトルを書くだけでも強力なうえ、今回の映画化は、なんとマーティン・スコセッシ監督作品。

    「隠れキリシタンの遺物、そして『沈黙』」はその撮影のようすについては触れられていません。
    しかし、この文章を読めば、そこからのびたイマジネーションの蔓をつたってなにかを感じることができると思います。

    それにしても、自分が学生だったころに映画の魔力を教えてくれた監督さんと女優さんが、海を越えてひとつの作品で出会うのは夢のようです。
    日本公開がいつなのかはわかりませんが、この映画を観に行くということが、このエッセイを読んで、もう始まったように思います。


     
    2015年
    4/19

    WEB



    「47 NEWS」に連載中の洞口依子さんのウエブ・エッセイ『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。

    3/18のお誕生日を記念して沖縄で「急遽」開催された、洞口さん発案による「生前葬」のおはなし。
    読んでいるだけでもビックリ仰天のイベントだったようで、洞口さんの驚く様子、それをあたたかく見つめるお仲間の様子に加わっているような錯覚をおこす、素敵な文章ですね。

    私はできるだけ洞口さんの表現(作品、パフォーマンス)のことをフォローする姿勢でいるのですが、これを読むと、その向こうにさまざまな人たちの喜怒哀楽が積み重なっているのだなぁと思います。
    こういう出来事があったお誕生日をあらためてお祝いしたくなりますし、それを洞口さんの言葉で読める「現在」でよかった、とヒシヒシ感じるのであります。
    まるで洞口依子さんの映画を見ているような気持ちになりました。

    「傘」のくだり、なぜかそっと胸にこみあげてくるものがあります。
    洞口さんはよく「フィルムは旅をする」と書かれるのですが、1本の映画が終わっても人生は続くんだなぁ…。
    2015年
    3/29

    TV



    『マジすか学園3』が、4/1の深夜から再放送されます。
    最近も「4」が作られたばかりのシリーズ中でも異色の、「プリズン」を舞台にした集団抗争劇。その所長役を演じているのが洞口依子さんです。
    冷酷非情にして狂気のキャラクターを圧倒的な存在感と凄みで見せる洞口さんがカッコいい!
    4/1 (水)27:20〜27:55 テレビ東京にて
    2015年
    3/25

    WEB



    『朝日新聞デジタル&M』に洞口依子さんの記事が掲載されています(こちら)。
    「私の一枚」というページで、洞口さんが『子宮会議』を執筆していた頃のプライベートな写真が選ばれています。
    洞口さんが自分を追い詰めるようにしてあの本を執筆されたということは、これまでにも聞いたことがあります。たしか机の周囲がバリケードのようで家族も近寄りがたかった、とか…。
    今回選ばれているのは、原稿の目処がついた時期のものだそうです。どんな表情で誰と写っているのか、見てください(一緒に写っているかたの独特の表情にも注目!)。
    そして、その写真についての言葉に、洞口さんの(カテゴリーを問わず)表現に向かう姿勢が伝わるので、ファンは必見です。

    『子宮会議』は小学館文庫から(電子書籍でも)入手できます!
    詳しくは小学館のこちらのページを。
    2015年
    3/18


    今日、3月18日は洞口依子さんのお誕生日です。

    洞口さんのデビュー作、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』が公開されてから、今年で30年です。
    あの映画は、現在も映画好きの若者たちに、劇場で、TVモニターで、パソコンの画面で、見られ続けています。
    そして、いまだに、「これはなんて映画なんだ???」と驚きの疑問符をつけて語られる、語りたくさせる、そんな作品でもあります。

    30年前、私もそんな若者の一人でした。
    クラクラするような「出来事」でした。私には「語る」どころか、目の前に映っているものがあまりに不思議で、誰をつかまえてどう説明するばいいのかさえわかりませんでした。
    そこで主役を演じている女の子が、本当にこの国のどこかにちゃんといるのだということ、こんな女の子が同じ時代の空気を吸って生きているということに、「信じられない」とドキドキしました。
    何度見返しても、説明できないのに、あの映画を繰り返し見たくなったのは、なによりも彼女がそこにいたからです。
    それが、当時、「洞口依子と出会う」ということでありました。

    おもえば、私は、洞口依子さんという女優と、作品を見るたびに、何度も何度も「出会う」ことを続けてきたのかもしれません。
    彼女はいつのまにか心にすっと入り込んできて、だけど向き合うと、つかまえられなくなってしまう。
    昨日ドラマで見た洞口さんを今日スクリーンで見ても、初めて見たかのような錯覚をおぼえたりします。

    洞口さんの魅力は、人のとてもパーソナルなところに訴えかけてくるものだと思います。
    ふだんは他人から隠しておきたい、ヒリヒリするような自分の内側。
    スクリーンの上で洞口さんが動く、いや、なにもせずに映るだけで、そんな秘めておきたい自分が露わにされてしまう。
    とても怖いことです。
    そしてそれは、後ろ手に暗号を渡されるような、心がシュワーッと泡立ってはじけるスリルでもあり、自分の中の深海にまで届く光を見つけた喜びでもあります。
    かつて久世光彦さんが、「洞口依子のファンは洞口依子を好きだと言えない。本当は好きなくせに、言えない」と語られたそうです。
    この言葉にすべてを言い当てられた気がします。洞口依子さんと「出会う」ということは、私にとって、そういうことだからです。

    2013年。『飛べ!ダコタ』という映画が公開されました。
    洞口さんは、ひとり息子を戦地に送り出した母親の役を演じていました。
    化粧もせず、質素な出で立ちで、息子の戦死を知らされたときには涙も鼻水も拭わずに、真っ暗な家のなかで慟哭する、小さな背中の女性がそこにいました。
    それは、ありのままに悲しい人間の姿でした。
    私はそこで初めて、洞口さんの30年は、自分にとっての30年でもあったのだと実感しました。
    洞口さんのこういう演技を見る日が来るとは、『ドレミファ娘』に翻弄された17才のときには想像もしていませんでしたし、洞口さんを通して自分の人生を想う日が来るなんてことも、考えてもみませんでした。それはとても嬉しい驚きでした。

    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』でデビューした洞口依子さんは、『飛べ!ダコタ』にも『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』にも『マジすか学園3』にもいます。
    エッセイの「紅珊瑚のブレスレット」やウェブ・コラムの「のら猫万華鏡」にもいます。泡にまみれて歌う「ウクレレ・ランデヴー」にもいます。
    『子宮会議』の中にもいます。
    なんと多面的なこと。でも、ファンはそこに一人の洞口依子が確かにいることを知っています。それが嬉しいのです。

    それらはどれも、30年という時間の中で私たちファンが受け取ることのできた、洞口依子さんの現在でした。
    そして、そうやって洞口さんに何度も「出会う」ことは、今この瞬間にも続いています。
    ともに歳月を重ねながら、「出会い」に驚き続ける、そういうアーティストがいてくれるのはどれほど幸せなことなのでしょう。

    感謝の気持ちと、むかし本当は好きなくせに言えなかったぶんの思いをこめて、
    洞口依子さん、お誕生日おめでとうございます。
     

    2015年
    3/11

    MOVIE



    2013年に公開された映画『飛べ!ダコタ』。

    2月に、物語の舞台となった高千区の保育園の作品展では、園児たちが作ったダコタの機体が展示されたそうです。
    そこにはおもに紙でできた町のジオラマ、そしてその海岸には映画で重要な役割をはたした、石を並べた滑走路までもが、新聞紙で再現されたもよう。
    詳しくは、こちらのサイトに写真が掲載されています。

    3月10日にはインドのニューデリーでも上映会があったそうなので、『飛べ!ダコタ』は現在も内外の空を飛び続けているんですね!
    2015年
    2/14

    TV



    洞口依子さん出演の土曜ワイド劇場『スペシャリスト3』のHPにいろいろと情報があがっております。
    公式サイトはこちら
    ストーリーはなるべく前もって読まないようにしているのですが、キャスト紹介で洞口さんの役柄を見ますと、
    「マッチ棒で有名な建造物をつくるサークル」のメンバー。
    今までにもさまざまな技能をドラマで演じてこられた洞口さん、ここに来て新たな分野に挑戦?
    『スペシャリスト3』は2/28(土)21:00から テレビ朝日系にてオンエアされます。もう少しです。楽しみに待ちましょう!

    そして、洞口さんのWEBエッセイ『洞口依子ののら猫万華鏡』、今回も読み出したら最後まで惹きつけられてしまいます。
    この「私は一人自警団?」の回は、とにかく、読んで、言葉の流れに身を任せて、ゆらゆら揺られている時間が心地よくって素敵。
    めったにしないことですけど、私は音読しました。音読なんて何十年ぶりです。
    また、こういうものがあったのか!と嬉しくなるクールな写真も添えられています。

    WEBエッセイ 『洞口依子 のら猫万華鏡』
    (共同通信 47NEWS)

     

     
    2015年
    1/16

    TV



    昨年の秋から告知が出ていた、洞口依子さん出演の土曜ワイド劇場『スペシャリスト3』のオンエア日が発表されましたのでお知らせします。
    『スペシャリスト3』2/28(土)21:00から テレビ朝日系にて。
    公式サイトはこちら

    今回の洞口さんの役どころは?
    『ジュテーム わたしはけもの』以来の芦名星さんとの共演場面はあるのでしょうか?
    演出は『日向夢子調停委員事件簿 殺意』の七高剛さんですし、とても期待しています。
    少し先のオンエアなので、また後日告知しますね。

    そして、1/18(日)のテレビ朝日『科捜研の女 新春スペシャル』(21:00〜23:10)もお見逃しなく。
    このドラマのロケについて、洞口さんがWEBエッセイ『洞口依子ののら猫万華鏡』で書かれていますよ!
    1/11

    TV



    1/18(日)のテレビ朝日、『科捜研の女 新春スペシャル』に洞口依子さんが出演されます。
    21:00〜23:10 テレビ朝日系
     『科捜研の女 新春スペシャル』
    こちらの公式サイトにフォト・ギャラリーがあります。東尋坊が出てきますね。
    というか、他の出演者のみなさんの防寒態勢にくらべると、洞口さんが薄着じゃないですか?
    地元の人の役だからでしょうか。それとも、なにかの手がかり????
    2015年
    1/7

    TV



    1/4のNHKスペシャル、見ましたか?いやぁ、驚きましたね。68歳の老けメイク。
    私は、先月洞口依子さんにお話をうかがった際、「早く老けを演じたい」とおっしゃる洞口さんに、「う〜ん・・・でも、ちょっとまだ早いんではないですか?」なんて愚かなことを言ってしまったものですから、この正月にいきなり背中からバッサリ斬られた気分になりました。いや、みごとにやられました!私はまだまだ修行が足りませんね。

    あの番組で洞口さんが出演されたミニドラマは、メイクはもちろんインパクトありましたけれど、ほかにも当サイト的にツボをくすぐられるものがありました。
    そのへんの事を出演作解説のページに書きました。こちら

    さて、今年も頭にドラマのオンエアが控えていますし(まだ日程はわかりませんが)、そちらも楽しみしたいですが、今週も『週刊文春』で大好評の洞口さんの映画レビューが読めます。

    昨年もたくさんの映画を見て「ひと味ちがう」レビューを毎週寄せていた洞口依子さん、どんな映画が特にお薦めだったのか、興味ありますよね。
    あの「Cinema Chart」が映画館に行くきっかけになると、いいですね。
    2014年
    12/29

    WEB


    洞口依子さんにお会いし、お話をうかがうことができましたので、掲載いたします。
    これが6回目となる当サイトでのインタビュー、今回はこの5年間に出演された作品から5本を選び、それぞれに語っていただきました。

    「洞口依子さんインタビュー vol.6」へ

    選んだ作品は、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『百合子、ダスヴィダーニヤ』『マジすか学園3』『So long!』『飛べ!ダコタ』です。
    いずれも洞口さんが素晴らしく、みなさんにもこのセレクトにはご納得いただけるかと思います。

    緊張もありますが、回を重ねても私の質問は要領を得ず拙いものです。にもかかわらず、丁寧にお話をしていただいた洞口依子さんには感謝してもしきれません。

    なお、昨年のぶんですが、『映画秘宝』2013年12月号にはモルモット吉田さんによる洞口さんのインタビューが掲載されて、狂喜しましたよね!このバックナンバーはぜひとも探してお読みください。『秘宝』さんにも吉田さんにもホントに感謝です。

    (「2013年の」12月号です。お間違えなきよう…)
     
    2014年
    12/29

    TV


    1月4日(日)の『NHKスペシャル』「ネクスト・ワールド 私たちの未来 「第2回」」に洞口依子さんが出演されるようです。
    NHK総合 21;15〜22:05
    こちらに洞口さんのお名前があります。
    全5回の番組の第2回。ぜんぶ、興味深い内容ですね。
     
    2014年
    12/28

    MOVIE


    『飛べ!ダコタ』がトロント日系文化会館で上映されます。来年1月29日です。
    http://jccc.on.ca/event/january-movie-fly-dakota-fly-2/

    この映画は「国際交流」という面でも、今後こうして海外で上映される機会が増えるでしょう。まさに、フィルムが旅をしています。
    てらいのない、骨太の作品です。テレビ界で活躍されていた油谷誠至監督がはじめて撮られた映画作品でもあります。
    出演の俳優さんたちはみなさん素晴らしく、息子を戦地に送り出した洞口依子さんの演技はとくに心に残るものです。
    これを多くの国の人たちに見てもらえるのは、ファンとして誇らしいことですよね!
    DVDも発売されているので、未見のかたはこの休みのあいだにでも絶対に見てくださいね。
     
    2014年
    12/3

    MAGAZINE


    『週刊現代』12/13号の「また楽しからずや」のページに洞口依子さんが寄稿されています。
    ロケで訪れた京都の街の話。洞口さん独特のアンテナがとらえて指した先は…
    とっても楽しい一編です。まるで洞口さんのスケッチした旅の絵葉書を手にしているかのよう。
    ファンはこういうところに惹かれるんですよねぇ。
    京都に行きたくなります(あれ?)。
    そんな「また楽しからずや」を読みながら、その京都ロケがおこなわれたドラマ『スペシャリスト3』のオンエアを待ちましょう!
    2014年
    11/30

    TV


    12/5(金)のフジテレビ『赤と黒のゲキジョー』、『浅見光彦シリーズ51 中央構造帯』に洞口依子さんが出演されます。
    21:00〜22:54です。
    TBSの浅見シリーズは2008年に『津和野殺人事件』に出演されていますが、フジの中村俊介さん版浅見シリーズに出演されるのは、2003年の『金沢殺人事件』以来。
    星野真里さんと共演ということで、なんとなく怪しい匂いがしますね。
    6月にオンエアされた『佐々木丈太郎』での洞口さんも良かったですし、今回も楽しみに待ちましょう!
    番組公式HPは、こちら
    草g剛さんの『スペシャリスト3』は、まだ「この冬放映」となっています。
    2014年
    11/24

    TV


    まずは、放送日まで日がないのですが・・・TBSチャンネル2にて、プロデューサー・市川哲夫さんの特集で『埋葬された愛』(1998年)がオンエアされます。
    エミール・ゾラの原作を鬼才・宮田吉雄さんが演出されたサスペンス・ドラマです。
    洞口さんは宮田さんの『芸術家の食卓』『陰翳礼讃』に出演されたことがあり、異色の作風と洞口さんの個性が溶け合う作品に仕上がっていました。
    『埋葬された愛』もオンエアの機会が少ないドラマなので、視聴環境にあるかたはぜひ。
    11/26(水)午後8:40〜午後10:20 です。
    公式HPはこちら

    11/24

    MOVIE


    来年の予定になるのですが、『飛べ!ダコタ』が広島パイロットクラブのチャリティー上映会で上映されます。
    2015年2月12日(木)
    上映時間は、14:00〜と18:30〜
    場所はアステールプラザ 中ホール
    入場料は999円だそうです。
    詳細はこちらの公式HPまで。


    また、山口情報センターでは瀬田なつき監督の『とどまるか、なくなるか』が上映されます。
    2014年12月19日と2015年1月23日の2回。
    同じく瀬田監督の『あとのまつり』と同時に上映されるようです。
    山口情報芸術センターのHPはこちら

    この冬にオンエア予定の土曜ワイド劇場特別企画『スペシャリスト3』は、まだ放送日が未定ですね。
    ほかにもドラマのオンエア情報があるようですが、正式に発表されてからフォローしますね。

    *「Cinema Chart」コーナーに洞口依子さんも毎回2本の映画評に寄稿されている『週刊文春』は現在11/27号が発売中。
    2014年
    10/30

    TV


    この冬にオンエアされる土曜ワイド劇場特別企画『スペシャリスト3』に洞口依子さんが出演されるようです。
    まだ放送日は未定ですが、公式HPは
    http://www.tv-asahi.co.jp/specialist3/です。
    草g剛さん主演のサスペンスのようで、私はこの作品、とても楽しみにしております。
    演出が、『日向夢子調停委員事件簿 殺意』(2003年)の七高剛さんだからです。
    以前、このサイトでも何度か扱った作品で、詳しくは
    こちらをご覧いただきたいのですが、ひねったセンスのドライなユーモアで「メタ2時間サスペンス」的なドラマに仕上がっており、『ダイヤルMを廻せ!』のグレース・ケリーばりにのたうちまわる洞口依子さんに大喜びしたものです。
    今回の『スペシャリスト3』も『1』『2』同様に七高監督と戸田山雅司さん(『つばさ』!)の脚本。今からワクワクしています。

    2014年
    10/5

    WEB


    小林よしのりさんのブログに「『飛べ!ダコタ』が素晴らしい」という記事がありましたのでご紹介します。
    記事はこちら
    洞口依子さんの演技に感動されたことが書かれてあります。
    現在はAKB論客としても知られる小林さんのことですから、洞口さんが出演されたAKB48の「So long!」PV、それに『マジすか学園3』はご覧になっているはず。
    それを踏まえたうえであらためて「感動した」と書かれているのでしょうね。
    『飛べ!ダコタ』は現在ソフト化されています。小林さんのおっしゃるように、銃後の母を演じる洞口さんが素晴らしいので、ぜひご覧くださいね!
    (ちなみに、ワタシは『東大一直線』世代なのです…)

    10/5

    MAGAZINE


    10/9号が発売中の『週刊文春』、「Cinema Chart」コーナーでは洞口依子さんも毎回2本の映画評に寄稿されています。
    いよいよ秋の映画ラインナップが出そろいましたね!時間の許すかぎり映画館に観に行きたいものですが、とりあえず『ガーディアンズ・オヴギャラクシー』は観たいですねぇ。
    9/22

    WEB


    下のアイコンに見覚えのあるかた、いらっしゃるでしょうか。
    2009年の11月にシネマヴェーラ渋谷で2週間にわたって開催された『洞口依子映画祭』の際に作ったものです。

                          公式サイト

    映画祭ブログ








    (2009年の11月です。念のため)

    洞口さんの女優デビュー25周年をお祝いして企画されたこの特集、連日貴重な作品が上映されるだけでなく、篠山紀信さんや黒沢清監督、冨永昌敬監督にやくしまるえつこさんなどなど多彩なゲストの方々が出演されたイベントでした。
    この映画祭の実行委員であり、パイティティのメンバーの武富良實さんが作成・管理されていた同映画祭の公式サイトが、URLを引越ししてアップロードされました。
    あの映画祭のアーカイヴ・サイトです。パンフレットに寄せられたたくさんの方々からのお祝いのコメントも読むことができます。
    洞口依子映画祭、行ったよというかたはもちろん、通ったというかた、行けなかったかた、知らなかったかたにも、どんなイベントだったのかを文字で追体験できます。
    ぜひ、
    http://yoriko25ans.web.fc2.com/まで!

    9/22

    MAGAZINE


    すっかりおなじみになりました『週刊文春』誌連載の「Cinema Chart」コーナー。洞口依子さんがレビュワーの一人として毎回2本の映画を評されています。9/25号がただいま発売中です。

    また、すでに読まれたかたも多いでしょうが、『文藝春秋』10月号には芝山幹郎さんの連載「スターは楽し」の100回記念として洞口依子さんとの対談が掲載されています。映画スターについてのとっても楽しいお話を読めるのでこちらも必読です。

    さらに、ウェブ連載では共同通信47NEWSのコラム『洞口依子 のら猫万華鏡』が、今回は先ごろなくなられた山口淑子さんのことを綴られていて、何度も読み返してしまう素敵な文章です。

    洞口依子 のら猫万華鏡
    〜@共同通信47NEWS〜

    2014年
    9/11

    MAGAZINE


    9/10発売の『文藝春秋』10月号、芝山幹郎さんの連載「スターは楽し」の100回記念として洞口依子さんとの対談が掲載されています。
    8ページにわたって、おふたりの愛する映画スタアのお話。
    こういう会話って私たちも日常的にかわすものですけど、このおふたりから飛び出す映画愛たっぷりの言葉を読んでいると、スタアたちのちょっとしたしぐさが浮かんで、実際に作品を追いかけたくなります。誰かを語ることはその語り手を語ることでもあるんですね。でも、ここまで素敵に語るなんてできません。いいなァ・・・。

    その芝山さん、洞口さんがレビュワーとして参加されている『Cinema Chart』連載の『週刊文春』、9/18号
    が発売されています。
    上記の対談とあわせて、こちらも!
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    2014年
    8/31

    MAGAZINE

    9/10発売の『文藝春秋』10月号に洞口依子さんが登場されるようですね。
    芝山幹郎さんの連載「スターは楽し」の100回記念ゲストとして対談なさるのだそうです。
    おふたかたのことですから、きっと映画などをめぐってのたのしいページになっていることでしょう!

    その芝山さん、洞口さんがレビュワーとして参加されている『Cinema Chart』連載の『週刊文春』、9/4号
    が発売されています。
    そろそろ秋の映画シーズン。とにかく公開数が多いので、洞口さんのコメントを読んで気になる作品をチェックしておくのもいいですね。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。


    8/31

    TV


    1995年のドラマ『蔵』が8/24(日)からBSプレミアムでオンエア中です。9月の終わりまで、じっくりと堪能できますね。1週間余韻をかみしめて次の回を見る、というのもいいものです。
    朝10時から。HPは
    こちら


    8/31

    MOVIE

    先月もご案内しました『第7回したまちコメディ映画祭 in 台東』、今月開催されます。
    短篇映画コンペティション「したまちコメディ大賞2014」の審査員として、洞口依子さんが参加されるようです。
    総合プロデューサーのいとうせいこうさん。
    映画祭は9/12(金)から9/16(火)まで。「したまちコメディ大賞2014」の開催は9/14(日)。
    参加作品などの詳細は
    公式HPまで。

    2014年
    8/16

    MOVIE

    「モントリオール国際映画祭2014」のスケジュールが公表され、「フォーカス・オン・ワールド・シネマ」部門に『飛べ!ダコタ』(英語タイトル FLY, DAKOTA, FLY!)がリスティングされちたのでご報告します。

    Schedule: Sat 8/30 13:00 QL15; Sat 8/30 21:30 QL15;
            Sun 8/31 17:00 QL15.
    QL15は映画館の名前、シネマ・カルチェ・ラタンですね。
    私は、この映画とこの作品での洞口依子さんを少しでも多くの人に見てもらえることがとても嬉しいです。
    そう思われているかた、多いでしょう?
    伊丹十三監督、黒沢清監督、園子温監督の作品などで洞口さんを知る海外の映画ファンはたくさんいます。
    いま現在、洞口依子さんがこんなにも胸を打つ演技をされていることを、目で見てまっさらな心で感じとってもらえる機会であると思います。
    この映画での洞口さんの素晴らしさは、言葉がちがい文化が異なっても、かならず伝わると信じています。

    モントリオール国際映画祭2014のHPは
    こちら

    8/16

    MAGAZINE

    『週刊文春』8/14、21号が発売されています。お盆合併号です。
    洞口依子さんも参加の、映画レビュー『Cinema Chart』コーナーが連載中。いまかかっている映画より少し先を行くセレクションです。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    2014年
    8/3

    TV


    1995年のドラマ『蔵』が8/24(日)からBSプレミアムでオンエアされます。もともと6夜連続ドラマだったので今回の放送もそれに準じるのでしょうか。
    今回は日曜の朝10時からスタートです。
    宮尾登美子・原作、中島丈博・脚本、大山勝美・演出の名編です。洞口さんは芸者から地主の後妻に入るせきという女性を鮮烈に演じています。
    洞口さんのファンのあいだでも非常に人気が高いものです。今回のオンエアでもまた多くの人の心を揺さぶることでしょう。
    まだ詳細は出ていませんが、HPは
    こちら

    8/3

    MAGAZINE

    洞口依子さんも参加の、映画レビュー『Cinema Chart』コーナーが連載中の『週刊文春』8/7号が発売されています。
    そろそろ、お盆休みの2週合併号の時期ですね。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    2014年
    7/27

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の、映画レビュー『Cinema Chart』コーナーが連載中の『週刊文春』7/31号が発売されています。
    毎回2本の映画を星取表の形式で採点、簡潔なコメントが寄せられます。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    7/27

    MOVIE

    『第7回したまちコメディ映画祭 in 台東』、その短篇映画コンペティション「したまちコメディ大賞2014」の審査員として、洞口依子さんが参加されるようです。
    総合プロデューサーのいとうせいこうさん、辛酸なめ子さん、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督、そして洞口さんの4人が審査員をつとめられます。
    映画祭は9/12(金)から9/16(火)まで。「したまちコメディ大賞2014」の開催は9/14(日)。
    参加作品などの詳細は
    公式HPまで。

    7/27

    DVD

    『猫侍』劇場版のBlu-rayとDVDが8/6に発売されます。

    この劇場版には洞口依子さんが出演されています。「猫に優しくない洞口さん」をご覧あれ!
    装丁や特典も豪華です。詳細は
    公式HPまで。

    2014年
    7/13

    MAGAZINE


    『週刊文春』7/17号が発売中です。
    洞口さんがレギュラー陣の一人として話題の映画をレビューされている『Cinema Chart』コーナーが連載中。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    7/13

    MOVIE

    こちらはアメリカのアジア映画ファンのかたに教えていただいた情報です。
    とある映画ファンサイトの「見るべき日本のカルト・シネマ20」というページで、『タンポポ』と『CURE』が挙げられていました。
     
    20作品をページにわたって紹介しており、『けんかえれじい』『拳銃(コルト)は俺のパスポート』『吸血鬼ゴケミドロ』・・・いやはや濃い顔ぶれです。
    興味のあるかたは
    http://www.tasteofcinema.com/2014/20-great-japanese-cult-films-that-are-worth-watching/をどうぞ。


    『警部補・佐々木丈太郎7』をようやく見ることができました。洞口依子さんの2時間サスペンスとしては昨年の『南原幹司の鑑定3』以来ですね。
    冒頭から洞口さんの堂々たる存在感!そこから一気に見ました。楽しかったですね。やっぱり洞口さんが出演されると引き締まります!
    感想を書きましたので、よろしければ
    こちらを。今回、どうしてもあのラストについて触れたかったのでネタバレすれすれです。ご了承ください。
    『永遠の時効』は私の住む地域でオンエアしなかったので見れませんでした…

    6/29

    MAGAZINE


    『週刊文春』7/3号が発売中です。
    毎週2本の映画を(なにがしかのお題をもとに?)取り上げて、複数の意見で簡潔に評する『Cinema Chart』コーナー。洞口依子さんがレギュラーで参加されています!
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    2014年
    6/15

    TV


    6/25(水)のTV東京『水曜ミステリー9』の横山秀夫特別企画『永遠の時効』に洞口依子さんが出演されます。
    21:00より。
    番組HPは
    こちらです。
    中村俊介さんと共演されるのは久しぶりではないでしょうか。

    以前にお知らせした情報ですが、
    6/20(金)のフジテレビ『金曜プレステージ』枠で洞口依子さん出演のドラマ『西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎7』がオンエアされます。
    21:00〜22:52。
    番組HPは
    こちらです。

    また、『時代劇専門チャンネル』で6/23(月)22:00から『さむらい探偵事件簿』が放映されます。
    同チャンネルを視聴できるかたは、絶対お見逃しないよう!
    スケジュールは
    こちら

    6/15

    MAGAZINE


    『週刊文春』6/19号が発売中です。
    洞口さんがレギュラー陣の一人として話題の映画をレビューされている『Cinema Chart』コーナーが連載中。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。

    6/15

    WEB


    洞口依子 のら猫万華鏡
    〜@共同通信47NEWS〜

    共同通信47NEWSでの洞口依子さんがコラム『洞口依子 のら猫万華鏡』が更新されています。
    http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/
     

    2014年
    6/5

    TV


    6/20(金)のフジテレビ『金曜プレステージ』枠で洞口依子さん出演のドラマ『西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎7』がオンエアされます。
    21:00〜22:52。
    番組HPは
    こちらです。寺脇康文さんと「対決」しているのでしょうか、洞口依子さんの写真がドーンと載っています。
    日が近づきましたら、再度告知しますね。

    6/5

    MAGAZINE


    『週刊文春』6/12号が発売中です。
    洞口さんがレギュラー陣の一人として話題の映画をレビューされている『Cinema Chart』コーナーが連載中。
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。
     

    2014年
    5/25

    TV


    『カリスマ』が今夜5/25の19:00から、TOKYO MX2の『シアター092』でオンエアされます。
    公式HPは
    http://s.mxtv.jp/cinema_test/info.php?j=0
    洞口依子さんの代表作のひとつと言っていいでしょう。この時間帯にTVで『カリスマ』というのもなかなか面白いですね。

    5/25

    MAGAZINE


    『週刊文春』5/29号が発売中です。
    『Cinema Chart』コーナーで洞口さんがレギュラー陣の一人として話題の映画をレビュー!
    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。
      
    5/25

    WEB


    洞口依子 のら猫万華鏡
    〜@共同通信47NEWS〜

    共同通信47NEWSでの洞口依子さんがコラム『洞口依子 のら猫万華鏡』の第4回が更新されています。「ベランダーの密かな愉しみ」の後編です。
    http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/

    2014年
    5/18

    MOVIE


    目黒シネマで5/17から5/23まで、岩井俊二監督の『スワロウテイル』と『リリイ・シュシュのすべて』が上映されています。
    『スワロウテイル』には洞口依子さんが出演。 音楽事務所ポップランド・ミュージックの星野さん役ですね。
    1996年公開で、当時若い世代を中心に話題をよんだ作品です。 18年の時間を経て再見すると、あの頃感じなかったようなことを感じたり、発見もいろいろ。
    目黒シネマの該当ページは
    こちらです。 お近くのかたは足を運ばれてはいかがでしょう?

    5/18

    MAGAZINE


    『週刊文春』5/22号が発売中です。
    ゴールデンウィークが終わり、6月はちょっと異色の面白い映画などが公開される時期でもあります。 
    文春の『Cinema Chart』コーナーでは洞口さんをはじめ複数のレギュラー陣がズバリ、話題の作品についてレビューしてますよ!

    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。
      

    2014年
    5/10

    BOOK



    鉄人社から出版されたばかりの本、『観ずに死ねるか!青春傑作シネマ 邦画編 1970's→2010's』。
    各界の著名人・見巧者が1本の「青春」映画について熱い思いを綴ってゆく一冊で、
    洞口依子さん出演作では『ドレミファ娘の血は騒ぐ』と『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』が選ばれています。
    そして、『ドレミファ娘』について書かれているのは、あの映画にテルオカくん役で出演された、映画評論家の暉峻創三さんです。
    出演された経緯や、黒沢作品における『ドレミファ娘』の独特の位置などに触れられています。
    (5年前に当サイトでお話をうかがったときの記事も、どうぞ!→
    こちら

    ほかにも、染谷将太さんが語る『青春の殺人者』だとか、読み応え満点の本です。
    Amazonのページは
    こちら

    5/10

    WEB


    洞口依子 のら猫万華鏡
    〜@共同通信47NEWS〜

    共同通信47NEWSでの洞口依子さんがコラム『洞口依子 のら猫万華鏡』の第3回が更新されています。
    http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/
    洞口さんの日常が垣間見え、なおかつそこから秘密の階段でほかの世界に降りていくような、ファンにはたまらないエッセイです。
    この中に出てくる喫茶店って、『朝日ジャーナル』の「若者たちの神々」のときのあのお店ですよね?
    2014年
    5/2

    TV



    少し先の話ですが、『時代劇専門チャンネル』で『さむらい探偵事件簿』が放映されます。
    高橋英樹さんの特集プログラムのひとつで、6/23(月)22:00に第1話「幻の春画を探せ!」が放映、翌日が第2話なので順次このペースで全14話が放映されると期待していいでしょう。
    1996年に『探偵物語』(工藤ちゃ〜ん、のほう)の時代劇版をコンセプトに作られた傑作ドラマで、現在ソフト化されていない貴重な作品でもあります。
    洞口依子さんが、文字通り飛んで跳ねてはじけています!
    スケジュールは
    こちら

    5/2

    WEB


    パソコンやKindle Fireでレンタルや購入ができるAmazonの動画配信サーピス「インスタント・ビデオ」(詳細は
    こちら)のリストに、洞口依子さんの出演作が4作あります。
    『部屋 THE ROOM』『君は裸足の神を見たか』『富江』『ジュテーム わたしはけもの』。リストは
    こちら

    とりわけ耳よりなのは現在DVDでの視聴が難しい(園子温監督の初期作品集BOXでしか手に入らない)、『部屋 THE ROOM』です。 1993年作品。
    おもに麿赤兒さんと洞口依子さんだけの芝居で淡々と進む映画で、この2人が一緒に映っている画面の説得力がとんでもないです。 この作品はレンタルのみ対応しているようです。

    また、『君は裸足の神を見たか』もDVD化されておらず、今回インスタント・ビデオではレンタル・購入どちらも可能みたいなのでこれも朗報ですね。画質もHDを選べるようですよ。
    デビュー当時の洞口さんの『ドレミファ娘の血は騒ぐ』や『タンポポ』とはひと味ちがう存在感が心に焼きついて離れません。

    『富江』はいうまでもない、Jホラー映画の人気作ですね。洞口さんは『CURE』『呪怨』『富江』の3作に出演されているのですね!
    見る人の神経に爪立てるような不安感いっぱいで気怠い洞口さんを堪能しましょう。

    そして『ジュテーム わたしはけもの』。TVドラマの劇場公開版です。じつはこのドラマでの洞口さんをこそ、まだ見てない人に見てほしいくらいで・・・
    できればドラマの全話を再放送してほしいところです。

    5/2

    MAGAZINE


    『週刊文春』5/8〜5/15号が発売中です。
    映画クロスレビューの『Cinema Chart』コーナーに洞口さんが書かれています。首都圏以外では公開が後になる作品もありますが、見る映画を選ぶ際の参考になりますね。

    「Cinema Chart」のバックナンバーぶんは文春サイトの
    このページでも閲覧できます。
     

     
    2014年
    4/27

    WEB


    洞口依子 のら猫万華鏡
    〜@共同通信47NEWS〜

    共同通信47NEWSでの洞口依子さんがコラム『洞口依子 のら猫万華鏡』の第2回が更新されています。
    http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/

    『ドレミファ娘の血は騒ぐ』は謎の多い映画でもあり、私も初めて見たときから想像をふくらませてきました。
    この洞口さんのコラムを読むと、新しい別の謎が生まれてまたそっちを想像する楽しみが生まれる、そんな気持ちになります。
    今後、どういう内容のコラムになるのかわかりませんが、洞口依子さんという表現する人の魅力をたっぷり味わえそうですね。

    4/27

    MOVIE


    すでに紹介したことですが、大事なことは2度載せます。
    『飛べ!ダコタ』のDVDが発売中です。 オデッサ・エンタテインメントより、品番はOED-10056です(税込4104円)。
    まだ見ていないかたはぜひご覧ください。 映画も正攻法で胸に迫る作品で、洞口依子さんが素晴らしいです。

    そして、8月下旬に開催される「モントリオール世界映画祭」の「フォーカス・オン・ワールド・シネマ」にこの映画が出品されるのだそうです。
    この作品での洞口さんをより多くの国の人に見てもらう。 それだけでワクワクしませんか?
    あの笑顔、あの涙、希望と絶望、かならず生まれた国や言語を超えて心を動かすと思うのです。 そして、この映画が訴えているのはそういうことですよね? 

    まだ更新されていませんが、同映画祭の公式サイトは
    こちら


    4/27

    MAGAZINE


    『週刊文春』5/1号が発売中です。
    ゴールデンウィーク、今年も話題作、注目作がめじろ押しです。 
    毎週2本の映画について著名人がクロスレビューを展開する『Cinema Chart』コーナー、洞口さんが参加されているので、これを読んでから観たり、観てから読んだり・・・

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    2014年
    4/20

    MOVIE



    『百合子、ダスヴィダーニヤ』が『レインボーアクション映像祭』(東京ウィメンズプラザホールにて)で、5月6日の14時45分より。
    上映後に浜野佐知監督によるトークがあります。
    詳細は
    http://rainbowaction.blog.fc2.com/を。


    もうひとつは、なんと朝霞市立図書館の視聴覚室で『ミカドロイド』を上映するそうです。 
    5月4日の14時より。 ゴールデンウィークのお昼の図書館で『ミカドロイド』!このニッチなシチュエーションが意外と合いそうです。
    詳細は
    http://www.lib.city.asaka.saitama.jp/event/を。

    4/20

    MAGAZINE


    『週刊文春』4/24号が発売中です。
    毎週2本の映画について著名人がクロスレビューを展開する『Cinema Chart』コーナー、洞口さんがレギュラーで参加されています。

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    4/12

    WEB


    洞口依子 のら猫万華鏡
    〜@共同通信47NEWS〜

    共同通信47NEWSで洞口依子さんがコラムの連載を開始されました。
    http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/
    タイトルは『洞口依子 のら猫万華鏡』。 4月7日ぶんが第1回です。
    非常に貴重なお話を洞口さんの文章で読めるだけでなく、ページを下にスクロールしていくと、読者がコメントを投稿できるようです。
    (1回目を読みましたが、やっぱり『MISHIMA』のロケハンが来てたのですね・・・)


    4/12

    MAGAZINE


    洞口依子さんが参加する映画評のコーナー「Cinema Chart」が連載中の『週刊文春』4/17号が発売中です。

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    2014年
    4/6

    MOVIE


    昨年公開された映画『飛べ!ダコタ』が8月下旬に開催される「モントリオール世界映画祭」の「フォーカス・オン・ワールド・シネマ」に出品されるそうです!
    まだ更新されていませんが、同映画祭の公式サイトは
    こちら

    そして、この映画のDVDが4/2に発売されました!
    オデッサ・エンタテインメントより、品番はOED-10056です(税込4104円)。
    参考までに、Amazonのページは
    こちらです。
    劇場でどうしても見れなかったというかたには朗報ですね!

    4/6

    MAGAZINE


    『週刊文春』4/10号が発売中です。
    長く続く映画レヴューのページ、「Cinema Chart」には洞口依子さんが参加して、毎回2本の映画についてコメントを書かれています。

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    2014年
    3/30

    MAGAZINE


    『週刊文春』4/3号が発売中です。
    長く続く映画レヴューのページ、「Cinema Chart」には洞口依子さんが参加して、毎回2本の映画についてコメントを書かれています。

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    3/30

    TV

    KSB瀬戸内海放送の開局45周年イベントのひとつとして、4/1から4/18までに同局で放送される番組(再放送も含む)の内容に関するクイズが実施されます。
    実際にその番組を視聴しないとわからない問題ばかりで、その中に、再放送される『渡り番頭、鏡善太郎の推理V 燃える夜神楽殺人事件』の内容からも出題があります。
    詳細は
    http://www.ksb.co.jp/spquiz/indexまで。 4/3再放送です。
    洞口依子さんがあやしい女性を演じる2005年本放送のドラマで、私も見ているのですが、残念ながらもう一度見ないとこの問題には答えられません。
    2014年
    3/23

    MAGAZINE


    『週刊文春』3/27号が発売中です。
    合評形式の映画レヴュー・コーナー「Cinema Chart」に洞口依子さんが参加しています。
    この春も話題作、気になる映画が目白押しですね。 毎回、2本の映画をピックアップするこのコーナーを参考に映画館へお出かけしませんか。

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    2014年
    3/18

    本日、3月18日は洞口依子さんのお誕生日です。 お誕生日おめでとうございます。
    みなさんもご存知のように、昨年は出演作『飛べ!ダコタ』が公開され、その後も長い時間をかけて各地の映画館で上映されました。 
    観た人からの感想を読むと、息子を戦争でなくした母親を演じた洞口さんに心を打たれたという声が多かったです。
    私が劇場で観たときも、近くにいた男性が戦死の報を受けてわれを忘れて慟哭する洞口さんの姿に何度も涙をぬぐっていました。 
    私もそうでした。 今でも、あの姿を思い返すと目頭が熱くなります。

    たくさんの作品に出演されてきた洞口さんのフィルモグラフィーで、みなさんもそれぞれに好きな作品があることと思います。
    ここ数年でも、
    『パンドラの匣』、「地獄先生」MV、『テクニカラー』、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』、『百合子、ダスヴィダーニヤ』、『一万年、後・・・。』、『ジュテーム わたしはけもの』、「So long」のMV、『ウクレレ Paititi The Movie』……どの作品の洞口さんも素晴らしいです。 『飛べ!ダコタ』もまちがいなくそこに挙げられます。
    いつも私たちを心動かしてくださる感謝の意もこめてお誕生日をお祝いし、これからのご活躍を楽しみにしたいと思います。
    3/16

    MOVIE


    映画『猫侍』の洞口さんについての感想をアップしました。(こちら
    映画もヒットしているようですよ。
    上映館は
    こちらで一覧できます。

    3/16

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』3/20号が発売中です。

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    2014年
    3/9

    MOVIE


    映画『猫侍』、今日観に行ってきました!
    まず、おわびを。 私は玉之丞のことをずっとオスだと思い込んでおりましたが、メスだったんですね。
    女優さんに対して、とんだご無礼を! 馬肉を持参して謝罪にうかがいたいくらいです。

    この映画での洞口依子さんについては、後日また詳しい感想を掲載いたします。
    ただ、洞口さんのファンで(私と同様に)TV版のほうを見ていなくて迷っている人にお伝えしたいのは、
    『飛べ!ダコタ』とまったく別の洞口さんを楽しく見れますよ!
    そう、楽しいんです。 ある物を手にして文字通り場の空気を引っ掻き回したり、猫をぎこちなく運んでしずしずと三つ指をついたり、
    言葉で説明するのが難しい、微妙なおかしさを振りまきます。 
    『飛べ!ダコタ』では、洞口さんが映っただけで画面が見えなくなるくらい泣けたものですが、今作では洞口さんが出てくると笑いの華が咲きます。
    『さむらい探偵事件簿』での洞口依子さんがお好きなかたにもお薦めできる、そんな『猫侍』での洞口さんです。

    上映館は
    こちらで一覧できますよ。


    3/9

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』3/13号が発売中です。

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    2014年
    3/2

    MOVIE


    映画『猫侍』、公開中です。
    私はこの土日に行けなかったので、次の週末に見に行く予定です。
    公式HPに初日舞台あいさつの模様が載っています。 北村一輝さん、猫を抱いて幸せそうです。 きっと猫がお好きなのでしょうね。
    上映館は
    こちらで一覧できます。


    3/2

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』3/6号が発売中です。

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    2014年
    2/23

    MOVIE


    映画『猫侍』、3/1の公開をひかえていろいろとイベントが決定しています。
    下記のようなティーチインがあるそうです。 玉之丞くんも来られるとかで、猫が登壇する映画のティーチインというのもめずらしいですね。

    ★3月2日(日)名古屋、京都、大阪 ティーチインイベント

    @伏見ミリオン座 9:30の回 上映終了後
    ATジョイ京都 ※時間調整中(近日決定) 上映終了後
    Bシネマート心斎橋 ※時間調整中(近日決定) 上映終了後

    登壇者(予定):山口義高監督、渡辺武監督(ドラマ版監督)、玉之丞
    ※玉之丞の登壇に関してはアニマルトレーナー指導のもと安全には万全を期しておりますが、当日の体調を配慮し決定させて頂くため、予告なく変更になる場合がございます。


    映画版&ドラマ版監督にお客様が直接質問が出来るイベントです!!

    <チケット購入方法>
    ---------------------------------------------------------------------------
    ※近日発表
    ---------------------------------------------------------------------------


    ★3月8日(土)関東ティーチインイベント
    @イオンシネマ大宮 ※時間調整中(近日決定)
    Aシネマート新宿 ※時間調整中(近日決定)
    Bイオンシネマ幕張新都心 ※時間調整中(近日決定)

    登壇者(予定):山口義高監督、玉之丞
    ※玉之丞の登壇に関してはアニマルトレーナー指導のもと安全には万全を期しておりますが、当日の体調を配慮し決定させて頂くため、予告なく変更になる場合がございます。


    監督にお客様が直接質問が出来るイベントです!!

    <チケット購入方法>
    ---------------------------------------------------------------------------
    ※近日発表
    ---------------------------------------------------------------------------

    公式サイトより転載させていただきました)

    2/23

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』2/27号が発売中です。
    今回のお題は、魅力的な俳優、でしょうか?
    マシュー・マコノヒーの『ダラス・バイヤーズ・クラブ』、ホアキン・フェニックスの『エヴァの告白』です。

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    2/16

    MOVIE



    『飛べ!ダコタ』の上映館案内を封切り時から見てきたんですが、本当に全国各県をまわって、ようやく最終コーナーにさしかかろうとしているようです。
    私も最初に見たときは泣きっぱなしだったんで、もう一度見たいと思いますが、次はDVD/Blu-rayでしょう。
    洞口依子さんのファンで未見のかた、これはどうぞお見逃しなく。 とくに長年のファンのかたほど、いろんな思いが交錯してズシリと来ると思いますよ。

    以下、2月後半の上映情報です。

    東京   下高井戸シネマ         2014/3/1(土)〜3/7(金)
    神奈川  横浜シネマ・ジャック&ベティ 2014/2/8(土)〜21(金)
    岩手   フォーラム盛岡          2014/2/15(土)〜21(金)
    和歌山  ジストシネマ和歌山      (近日)

    残すところ4館です! これはご家族連れで見に行ってもいい映画ですね。

    2/16

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』2/20号が発売中です。

    『キック・アス』新作の評価、総じて低いですね〜。 こういう映画って、ノリで見れちゃう時はいいんですが、波長が合わない日だと惨憺たる印象になったりしませんか?

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    2014年
    2/8

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』2/13号が発売中です。

    マノエル・ド・オリヴェイラ、岩波ホールと2つ言葉が並ぶと背筋がシャキッとしてしまいます、『家族の灯り』。 
    公式HPを見るとジャンヌ・モローとクラウディア・カルディナーレ、それにマイケル・ロンズデール(『ジャッカルの日』!)と俳優名も3つ並んで、
    いやぁ、こういう映画が作られる文化ってうらやましい…などと見てもいないうちから思ってしまいます。
    前の記事で触れたことと重なりますが、洞口さんにも、これから先、年々に「いよいよ華やぐ命なりけり」な存在であっていただけたらなァ、と思います。

    これとスコセッシの最新作、どちらも洞口依子さんはかなり満足されたようですね。 

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    2014年
    2/2

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』2/6号が発売中です。

    予告編を見た段階で楽しみにしていました『RUSH』、ロン・ハワード監督!これも劇場でこそ伝わる作品なんでしょうね。
    実話、実在の人物を題材にした役柄というと、洞口依子さんでは『
    百合子、ダスヴィダーニヤ』や『美空ひばり物語』『もう一度別れのブルースを・淡谷のり子物語』がありまして、それぞれタイトルのリンク先の感想文で私も暑苦しく語っておりますように、とてもイイ!のですが、なぜかあまり洞口さんが演じる機会は少ないのです。

    女優としての個性の強さゆえか、とファンとしては漠然と考えたりしますが、それでも、(上記リンク先にも書いていますが)『百合子、〜』での野上彌生子役なんか、「洞口さんの演技で野上さんの著作を読む」ような趣きがあり、私などはその演技を通じて野上さんの愛読者になったほどです。
    月並みですが、やはりその役者さんが演じることに意味があるのでしょうし、洞口さんは特に「洞口依子の」という独自性が高く、そしてファンもそこを好きになっちゃうわけですから、これから先も機会があるといいですよねぇ。

    (それと、実話とは異なりますが、岡本かの子の「老妓抄」を20年後に洞口さんで見てみたいと願っております。 映画関係者のかた、ぜひご一考くださいませ〜)

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    2/2

    MOVIE


    3/1より公開となる劇場版『猫侍』、前売り券を買うとこんなクリアファイルが付いてくるそうです。

    これとあともう1タイプがあるようです。 詳しくは公式HPの上映劇場一覧(
    http://nekozamurai.info/movie/theater.html)を!

    2014年
    1/26

    MAGAZINE


    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』1/30号が発売中です。

    韓国映画の俊英ポン・ジュノ監督初の英語作品。 これは大いに惹かれます。 洞口さんもかなりノリノリだったようです。
    ものすごく限られた字数で過去の作品のタイトルまで引いてコメントされています! これを読むと、「おおっ、そうなのか!」とナイスな前情報が入りますね。
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    「Cinema Chart」で扱われた作品やそれ以外の作品も広く含めて、洞口依子さんが選んだ2013年のベスト、知りたくないですか?
    そんなかたは、ぜひ、『
    映画秘宝 』誌3月号をどうぞ! 洞口さんのインタビューまで掲載されていて、『秘宝』さんには頭があがりません。 2冊買った人もいるみたいですよ。

    ジプシー・デンジャー大見栄の表紙が目印です。
     

    1/21

    MAGAZINE


    空にそびえるジプシー・デンジャーが颯爽と表紙を飾る『映画秘宝 』誌3月号で、洞口依子さんの年間ベストテンが掲載されています。
    しかもひとつひとつの作品について洞口さんが語るインタビューまで!!!!
    インタビュアーは昨年12月号に続いてモルモット吉田さんです。

    『週刊文春』の「Cinema Chart」での洞口さん評を思い出しながら読むといっそう楽しめますよ。
    ご自分のベストと照らし合わせたり(ちなみに、私の苦手な作品が2本も選ばれています…ファンサイト失格?)。
    写真も素敵です。 もう最高。 
    ご同輩、これを逃すなんてありえませんよ!

    2014年
    1/19

    MAGAZINE

    洞口依子さんも参加の映画ミニ・レヴュー「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』1/23号が発売中です。

    今週ピックアップされている映画のタイトルを一瞥して、『ビフォア・サンライズ』のバッタもんか?、いやいや、ちゃんとしたシリーズだったんですね。
    この映画について洞口さんが寄せているコメントを見て思ったんですが、
    時間が経ってから「あのキャラクター、その後どうなったかなぁ」なんてぼんやり想像することってあるんですよ。
    洞口さんの演じた役だと、『君は裸足の神を見たか』の瞳ちゃん、よその町で元気に暮らせたのかなぁとかですね、
    『愛という名のもとに』の則子はその後しっかり子育てできてるのかなとか、気持ち悪いと言われるかもしれませんが、ふと思います。

    やはり古い作品ほどその傾向はあるわけですが、私が個人的に続編を観たいなと願うのは、『テクニカラー』です。
    ま、同じキャスティングは難しいかもしれませんが、洞口さんの演じたあのお母さん、ホントにちゃんと子離れできたんでしょうか?
    またべつのマジックに挑戦してるんでしょうか?
    昔のプログラム・ピクチャーみたいにシリーズ化されると嬉しい作品であり、キャラクターであります。

    俳優のかたにとっては、ひとつひとつの役はそこで完結するものなのでしょうかね?
    でも、好きな俳優さんに好きなあの役をもう一度演じてほしい!というファンのミーハーな思いってありますよね。
    それだけその人の演技がファンの生活にしみついてしまう、ということでもありますね。


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    2014年 
    1/12

    MAGAZINE

    「Cinema Chart」掲載の『週刊文春』1/16号が発売中です。
    今回のお題はなんでしょう。「非英語圏の映画」でしょうか。
    ペドロ・アルモドバル監督の『アイム・ソー・エキサイテッド』、予告編では「どうかなぁ?」という感触でしたが、洞口依子さんの配点はいかに。
    好みのハッキリ分かれる映画を撮る人だし、とくに今回はそれが強いような予感がします。 

    いや、しかし、年頭にして、なかなか公開作品に追いつけません… 今日ようやく宇宙に放り出される映画を見れたところです。

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    2014年
    1/1

    MOVIE


    新年あけましておめでとうございます。

    SNSなどの普及で、情報は誰でもより速く簡単に入手できるようになってきて、こういうファンサイトの役目ってなんだろうと、ぼんやり考えることもありました。 
    そのときに、ある人に、そうじゃない、と否定されました。 情報じゃなくて、洞口さんのことを語っている人がいつもそこにいてほしいんだ、と。 
    そう言われて反省するとともに、薪をくべられたような思いがしました。
    2007年にスタートしたこのサイトも7年になろうとしています。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。
    なんと言っても、今年は洞口さんのデビュー作『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の「前身」ともいえる『女子大生恥ずかしゼミナール』が制作されてから、30年めにあたります(公開は翌年)!


    劇場版『猫侍』の公式HP(http://nekozamurai.info/movie/index.html)が更新され、登場人物の相関図とキャストなどが新たに加わっています。
    これを見るに、洞口依子さんは「猫」側の人物みたいなんですが、先週の『週刊新潮』でのコメントを読むと……
    なるほど、洞口さんの悩みが窺えますね!

    映画は3/1からの公開です。
     

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    洞口日和 
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