←「洞口日和」Home                  「Hot Club Of Paititi Airlines」Home→


「依子がROCK!」特別企画
喜劇・駅前レコード店

 Paititi Recordsへいらっしゃいませ!

テーマソングは、"Mister Jung Stuffed" by MAN MANです!




第3回 「ドアをノックしているのは誰?」

Paititi Recordsのお昼休みは12時から。 1時間の昼食を1人ずつ交替でとります。
この日も休憩中の画伯の笑い声がオフィスから聞こえています。

ヨーリー 「(オフィスのドアを開けて)ちょっとぉ!カレーのにおいだけならともかく、馬鹿笑いがお店にまで聞こえてるんだけど!」

画伯 「ムフフ〜!ごめんごめん、ついウケちゃって〜」

酒屋さん 「ヨーリーさん、どもです!」

ヨーリー 「あんたねぇ、酒屋の格好で人んちのオフィスに上がりこまないでくれる? レコード屋は酒屋出入り禁止よ」

 酒屋さん 「い、いや、こないだ貸した店の車のキーを返してもらいに」

ヨーリー 「(ポケットからキーを取り出しながら)酒屋のクセにこの辺の地理、ぜんぜん知らないじゃないの」

酒屋さん 「わはは」

画伯 「ムフフ〜」

ヨーリー 「よくそれで配達ができるわよねぇ」

(薫さん登場)

薫さん 「おっ、酒屋さん、来てたの? ちょうどよかった。 こないだ君が提案したコーナーさぁ」

酒屋さん 「おっ! アニソンに特撮のサントラコーナーを作ったら、ってやつですね! どうですか、売れ行きは!」

薫さん 「だめ〜」

ヨーリー 「どうしてくれるのよぉ、責任とんなさいよ〜」

画伯 「意見を鵜呑みにしてね、大量に仕入れたの。ムフフフフ〜!」

酒屋さん 「ダメですか? ハハハ」

薫さん 「ハハハじゃないよ! あれ、返品するためにさ、バーターで新譜をいっぱい取んなきゃなんないんだよ」

酒屋さん 「いい新譜出るんですよ! 戦隊ものの…」

ヨーリー 「な〜にバカなこと言ってんの!あんた、あれ、買い取りなさいよ」

酒屋さん 「まぁまぁ!特撮系は今、キてるんですよ!大丈夫!」

(ファルコン、ドアを開けて登場)

ファルコン 「あ、画伯〜、なんか、お客さんの女の子が、この店の写真をブログに載せていいかって聞いてるんですけど」

画伯 「え〜とね、店内のはNG。 表のはオッケーよ」

ファルコン 「はあい。 今日は、あとでもう一回出番あるからね〜(店へ戻る)」

ヨーリー 「誰に言ってるの? さ、画伯、休憩交替! 酒屋さん、車出して」

酒屋さん 「えぇ?!」

ヨーリー 「お昼食べに行くのよ」

酒屋さん 「オレ、これから配達なんですけど」

ヨーリー 「じゃ、ついでに乗せてって」

酒屋さん 「いいですけど…あのう」

ヨーリー 「道がわからないから、運転してって?」

酒屋さん 「お願いします!」

(2人、出て行く)

--- 数十分後 ---

(オフィスでコピーをとっている画伯に)

薫さん 「たいへんだよ! 特撮コーナーが、すごいことになってるよ!」

画伯 「え?わっ!なんだこの人の群れは!」

薫さん 「ありえないよ! なんで急にお客さんが増えたの?」

ファルコン 「たいへんですよ!(ケイタイの画面を見せながら) これ見てくださいよ!」

薫さん 「なに? ブログじゃん」

ファルコン 「うちの店が、紹介されてるんですよ!」

画伯 「え〜! ホントだぁ。 店の前の写真だ。 なになに?

『パイレコで戦隊もののCD、ギガント買いまくったお━━(゜∀゜)━━!!!
パイレコ、ネ申すぎ!!!パイレコで働きたいおっお〜⊂二二(^ω^)二二つ』 

意味わかんねけど、ほめられてるっぽい」

ファルコン 「さっきの女の子ですよ!あの子、いっつもあのコーナーに来てるオタクの子です」

薫さん 「じゃあ、あの子がかの有名な、ブログの…」

画伯 「わっ! また更新された! 今度は・・・あぁっ!」

見ると、「パイレコの店員さん」と件名がついた新しい記事。
そこには、口をすぼめて唇に人差し指を当て、目をクルンと開いておどけて写っているヨーリーと、
その横で満面笑みで立っている酒屋さんの姿が!

ファルコン 「なにやってんだ、この2人」

画伯 「早く戻ってこ〜」

薫さん 「…オレも写りたかった」

★パイティティから聞こえる音楽!

"Who's That Knocking At My Door" by Janet Klein

http://jp.youtube.com/watch?v=HmkRzkKz79U

一人でも多くのパイティティのファンに
知ってもらいたいミュージシャンがいるとしたら、
それはこのジャネット・クラインです。
この企画を立ち上げた動機のひとつでもあります。

とにかく、上のyoutubeリンクをクリックしてみてください!可愛いんだ、この人!

年齢不詳。カリフォルニアで、エンターテイナーの家に生まれたそうです。
戦前から終戦直後にかけての古いポップスをアコースティック編成のバンドをバックに歌う人。
そのレパートリーには、日本語による「銀座カンカン娘」も入っています。
http://jp.youtube.com/watch?v=zD8DZjmISPQ

上の曲「ドアをノックしているのは誰?」は、アルバムReady For Youに収録されています。

ちょっと吉田日出子さんにも近いものを感じるのは、『上海バンスキング』を思い出すから?

可愛いでしょ!そんでもって、ものすごくヘンでしょ?
コスプレ、オタクという要素もあるかもしれない(本文の内容にこじつけすぎ!)。

でもこの、好きなものに徹底してのめりこんでいるときのアブナさと、
こんなに魅力的に、人を微笑ませてしまうキュートさを
同時に表現できるのは、才能だと思います。
そばでじっと観察していたくなる可愛さです。

以前、ブロッサム・ディアリーについて書いたこととダブりますけど、
年輪を重ねるごとにどんどんヤバく可愛くなっていくんじゃないでしょうか、この人。

今日はもう、これしか言いません!
聴いてちょんまげ見てちょんまげ!


 ところで 、Paititi Recordsのスタンプ・カードがほしい!


で、エンディングにもう一回、
"Mister Jung Stuffed" by MAN MANをどうぞ。


←「Paititi Recordsへいらっしゃいませ!」第1回へ
←「Paititi Records へいらっしゃいませ!」第2回へ
「Paititi Recordsへいらっしゃいませ!」第4回へ→
「Paititi Recordsへいらっしゃいませ!」第5回へ
「reco la paititi」(パイレコ、秋のお薦め音楽)へ→

  ←「依子がROCK!」                                    「Hot Club Of Paititi Airlines」Home→

「洞口日和」Home