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「依子がROCK!」特別企画
喜劇・駅前レコード店

 Paititi Recordsへいらっしゃいませ!
*「アニメ・ザ・ビートルズ」みたいな気分でお読みくださいませ



ところで、このコーナー全体のテーマソングは、"Mister Jung Stuffed" by MAN MAN

MAN MAN/ RABBIT HABITS
ふつう、アーティストに気ぃ遣って持ち歌にするだろ!って声が聞こえそうですが、
薫さんからこんな素晴らしい音楽をレコメンしていただいたので、使わない手はない!
それに、早くしないと、この曲、ぜったいどっかの代理店がツバつけちゃうよ〜
モデスト・マウスの前座に出たりしてるそうなので、もう、カレッジ・チャートでは人気なんでしょうね。
 



第2回 YOU KNOW MY NAME?

Paititi Recordsのオープンは朝10時。
スタッフは1時間前から掃除したり、棚をメンテナンスしたり、銀行に両替しに行ったり、開店準備に大忙し、
のはずですが、レジ・ブースの中でまったりユルユルとおしゃべりをしています。

画伯 「…で、この
midomiってサイトがすごいんだよ! パソコンにマイクつなげてさ、
鼻うたを歌って検索キーをenterすると、曲のタイトルが出てくるんだよ!
(♪ジャッジャッジャ〜ジャッジャッジャジャ〜♪と歌って)ホラ」

ファルコン 「え〜!検索結果にちゃんと『スモーク・オン・ザ・ウォーター』って出てくる!すごい!」

薫さん 「すごいね!これ、お客さんの問い合わせにも使えるよ」

画伯 「早く使いたいなぁ。お客さん来ないかなぁ!」

ヨーリー 「ちょっとあなたたち! ずいぶんえらくなったわね〜、
開店時間5分すぎてもまだシャッター上げないの?お客さん、前で一人待ってるわよ」

画伯 「ムフフ〜、自分だって今来たばかりのくせに」

ファルコン 「オレ、開けてきますよ」

全員 「いらっしゃいませ〜!」

お客さん 「すみません、あのう、どうしてもタイトルがわからない曲があって」

画伯 「なに!タイトルがわからない!」

お客さん 「フレーズはくちずさめるんですけど…」

薫さん 「なに!くちずさむことができる!」

お客さん 「は…はい。そういうのって、わから…ないですよね?」

ファルコン 「まぁ、どうぞこちらにおかけください!」

お客さん 「え? は、はぁ。調べていただけるんですか?」

画伯 「ムフフ〜、このマイクに、そのフレーズを歌ってみてもらえます?」

お客さん 「このマイクに? はぁ。 ♪チャッチャッチャ、チャラチャッチャラ…♪ダメでしょ、これじゃ?」

薫さん 「いいんですいいんです。たしかに、聞いたようなフレーズだけど、思い出せないですね」

ファルコン 「あるある〜」

画伯 「じゃ、私がこのキーをenterしちゃいますからね!そうすっと、ほら、タイトルが」

全員 「出ますよ!」

(結果を見て固まる一同。 ヨーリーが横からそれをのぞいて)

ヨーリー 「『パリのアベック』、だって」

(一同、無言)

お客さん 「あります?」

ヨーリー 「ありますよ。はい」

お客さん 「よかった! 最高ですね、そのソフト!」

 
パイティティのデビュー・アルバム「Paititi」(レーベル:Gemmatika  品番:RSCG1041
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2723894
『パリのアベック』→http://jp.youtube.com/watch?v=gl55sj1CSZU



(*midomiは話題のすぐれものソフトでありますが、
はたして「パリのアベック」が検索できるかは試したことがありませんので、これはフィクションです!)


★パイティティから聞こえる音楽!

"You Know My Name (Look Up The Number)" by The Beatles

http://jp.youtube.com/watch?v=BqhXCNu13eI

「レット・イット・ビー」のシングルB面に入っていた曲で、
現在は「パスト・マスターズ vol.2」に収録されています。
解散の3年前、1967年に録音されていたらしく、
サックスにストーンズのブライアン・ジョーンズが参加しているというのも有名。

やたらと左手のアタックが力強いピアノは、左利きのポールでしょうか。
「オレの名前は知ってるだろう?電話帳で調べろよ」という言葉をひたすら繰り返す歌詞、
おどけた声色やミュージックホールのシンガーを茶化したようなポール・マッカートニーの歌、
ひたすら悪ふざけに徹するジョン・レノンの(終盤ではゲップまで入った)歌などなど、
「これ、ビートルズ?」と首をかしげる人もいるかも。
でも、この馬鹿馬鹿しさとナンセンスなユーモアのセンスもビートルズ。

パイティティの曲では特に、「Clockwork Dollhouse」のモンティ・パイソンへのオマージュの中に、
この"You Know My Name"から映画『マジカル・ミステリー・ツアー』へ連なる、
イギリスならではの毒のあるダークな笑いの流れを感じることができますね。

そう思いだすと、"You Know My Name"のイントロのピアノと、
"Clockwork Dollhouse"のイントロのウクレレが、
縁戚関係にあるような錯覚に陥りそう!

しかし、「レット・イット・ビー」のB面にこれ持ってきて、白鳥の最後っ屁とは。
ビートルズって、ほんとにイカレたバンドだったんですね。


  あぁ、Paititi Recordsのレコード・バッグがほしい!


で、エンディングにもう一回、"Mister Jung Stuffed" by MAN MANをどうぞ。


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