「セレブレイション・デイだよね!」と画伯は言った。
(2008年6月17日火曜日、ニッポン放送デジタルラジオSuono Dolce「TOKYO AFTER6」出演)

6月17日(火)、
ニッポン放送デジタルラジオSuono Dolce(スオウノ ドルチェ)の番組、
「TOKYO AFTER 6」にパイティティが生出演しました。
この放送は、ネットで動画として配信されました。

いきなり、オフマイクで、姿の見えない画伯の「ホントだよね〜!」の声。
なんかもう、ライブとおんなじ、グダグダでユルユルな出だしに、思わず笑ってしまいました。
しかしあれ、画伯の声がピタッと止まったところから察するに、
目でコラッ!ってたしなめられたんじゃないでしょうか。誰にって、そりゃあねぇ…

まずは画伯とヨーリーの2人とDJの軽いトーク。
私のPCでは動画の色合いが心もとない調子だったのでわかりませんが、
画伯はおそらくペパーミントグリーンのTシャツ。ドクロと、交差する剣をあしらったデザイン。
依子さんは、赤と白のボーダーのTシャツで、ひょっとしたらラメ入ってる?
2人とも、非常にテンションが高い。とくに依子さん。
故意にカメラ目線を送りながら、「女優だから映りたがりなんですよ!」
(おっかしいなぁ、かつての『虎の門』のMCとか、ここまではじけてたっけか?)
画伯は発火ポイントが浅いかたなので、相方に火がつくと、お祭マンボ状態。

トークは、結成のいきさつ、バンド名の由来などで、
初期に鷲尾いさ子さんが在籍しそうになった話も出てきました。
この鷲尾さんの存在は、いいですよねぇ。
「バンドのプレ・ヒストリー」!という感じがして、
気分はハンブルグのシルヴァー・ビートルズか、
グレイス・スリック加入前のジェファソン・エアプレインです。
また、鷲尾さんが申しぶんないキャラですしね。
「居そうになった女」ってところが、クゥーッ、くすぐります。

何の話だ。私がインタビューしてんじゃないって。
ハワイっぽくない音楽をウクレレで演奏することについては、
「ウクレレで、みんながやってなくて、自分たちが大好きな音楽をやりたかった」
と依子さん。
このあたりの質問は、これからも繰りかえし受けるでしょうが、
とても重要なメッセージなので、マントラのように唱えてください!

ここで1曲。発売前のデビュー・アルバム「Paititi」から、「ウクレレ・ランデヴー」です。
画伯が盛り上がって、
「おぉっ、初公開。記念すべき日。『セレブレイション・デイ』だよね!」
もう、プッ〜シュプッ〜シュですね!

この曲が流れるあいだ、ライヴ・セッションの準備が行われていたわけですが、
私、この曲の歌入れを見学してましたからね。(
こちら
いやぁ…ラジオから流れる…感無量です。はい。涙ぐんじゃったりして。
完成ですなぁ!ロンドンまで、マーマイト買いに行った甲斐があった!

で、ライヴ・セッションです。ファルコンが加わります。
彼は、画伯と同じデザインの、黒いTシャツを着て、ウクレレを持っています。
真ん中に腰かけた依子さんは、膝にウクレレを横たえて乗せています。
曲は「シュガー・タイム」。
短い曲ですが、メロディーといい、ウクレレの絡みといい、とても聴かせどころ満点、
それに、なんといっても、途中のスライド・ウクレレです。
この前の原宿のときより奔放に乗っているようで、
やはり依子さんはこういう状態がいちばんいいみたい。
まさに空翔る猫、「依子・スカイキャット・洞口」です。
すごく気まぐれですごく可愛くて困らせる猫。
そういうスライド者は、おそらく世界で唯一人でしょう。
そして、シド・バレットがウクレレでスライド・ソロをとったら、きっとあんな音を出すでしょう!

もう1曲、今度は「パリのアベック」。
リズム・セクションがないぶん、トイピアノが際立って聞こえます。
DJのキャサリンが、思わずマネしたくなるような独特の口調で
「フランスパン食べたくなりました!」との感想。
この夏のライヴ・スケジュールを交えたトークで、
演奏し終えた安堵からか、さらにテンションが上がる依子さん。
ただ、もうちょっとアルバム発売を強調しといたほうがよかったのでは。

メールでの質問に答えて、「お互いの好きなところ」。
画伯が依子さんを評して、
「音楽がよくわかってる。音楽の好きなツボが似ている」
説明がいらない、ということなのでしょうか。
逆に依子さんが画伯を評して、
「変なところ。そのへんに絶対転がってないところ」
それに挿むように「酒飲むと転がるけどね」と、画伯がジャブを入れたけど、
これは残念、DJには(たぶん文化的に)拾えなかった!

出番はだいたい20分。
最後に画伯が悔やんでいたように、ロンドンの話ができなかったのは惜しい。
しかし、なんだかわからないけど、楽しそうな音楽やってる人たち!
という印象はかなりくっきりと残ったと思います。
あとはもう、そこから入ってきた人たちを引きずり込んで、帰れなくする。
「砂の女」じゃ。失踪届、用意しといてくださいね〜
明るく〆るようなセリフか。
 
*ファルコンは、まだ日本語おぼえてないのかな。「コニチワ」くらい聞きたかったです。

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