『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(2008)
-2008年1月21日(月)から1月25日(金)13:05〜13:20 テレビ朝日系列-
依子さんのトークの部分を採録いたします。

第1回 1月21日(月)放送「豚肉のごま味噌和え」
(ダイジェストしておりますので、このとおりに作ってもできません!)


左から上沼恵美子、洞口依子、辻調理師専門学校の濱本先生。

上沼「え〜、洞口依子さんでございます。よろしくお願いします」
洞口 「お願いします」
上沼「よくあのう、ドラマで拝見させていただいてまして」
洞口 「ありがとうございます!」
上沼「はじめて、今日、お目にかかったわけですけど」
洞口 「はい。はじめまして。(上沼、濱本先生に一礼)よろしくお願いいたします」
上沼「よく来ていただきました。ありがとうございます…
  ハイ、よくこの番組もご覧いただいているようで」
洞口 「アタシ料理番組大好きで」
上沼「いや、うれしいですぅ!」
洞口 「なんでこの番組に、自分がまだ出てないんだろう、って(笑)」
上沼「いやぁ!いやいや、そんな!うれしいことでございます、ねぇ先生!」
先生「ありがとうございます」
上沼「てことは、お料理がお好きってことですね?」
洞口 「いやぁ、好きなんですけれども、自己流でしかできません」
上沼「いやいや、旦那さんが一番喜ぶのが、料理の好きなお嫁さんなんですよ」
洞口 「あぁ、なんかわかるような気がする」
上沼「そうでしょ?先生。男性としていかがでございます?」
先生「そうですね。もう、それに尽きますね」
洞口 「ふふふ。でも、先生上手だから」
上沼「ま、先生上手でも、家ではしはりませんよね。きっとね」
洞口 「そっか」
上沼「偉そうにしてるんじゃないですか?家では」
先生「(笑)いえいえ」
洞口 「(笑)」
上沼「テレビではね、温厚そうですけれども、家ではふんぞり返ってはんのとちがいますかね」
洞口 「(笑)」
上沼「初登場ということでございまして」
洞口 「はい」

先生「まず、豚肉ですね。はい。今日はロース肉を使うんですけれども」
上沼「はい」
先生「ま、和え物ですから、小さく、今日は。だいたい3センチくらいですかね、このぐらいに切っていきましょう」
上沼「メインになりますね、和え物と言えども」
洞口 「ふうん」
先生「そうですね。ほんとに豚肉ってのは、炒めるとすごくコクが出て、味もしっかり出ますから」
上沼「わりとさっぱりしてるんですよね、お肉の中では」
先生「はい」
洞口 「好き好き!」
先生「それから、」
上沼「あ、”わけぎ”」
洞口 「あぁ!」
先生「根っこは一つなんですけども、茎が分かれてるんですよね」
洞口 「だから”わけぎ”?」
先生「わけぎ。分けるネギなんですよ」
上沼 洞口 「(笑)」
上沼「いや、そうなんですってね!」
先生「今日はぜひ、このわけぎを使って、まずあの、洞口さん、3センチくらいに切ってもらえます?」
洞口 「はい。」
上沼「よろしくおねがいしますぅ」
洞口 「(包丁をあてながら)3センチぐらい?」
先生「はい」
洞口 「(包丁を入れながら)こんなもんでいいですか?」
先生「そうですそうです」
洞口 「3センチ…」
上沼「(ふだんから料理を)やってらっしゃるから、大胆ですよね」
先生「そうですね」
洞口 「(笑)」
上沼「大胆いうのは、ほめてるんですよ、あの、速い。仕事が。もう、躊躇しない」
先生「(切り終わってから)はい、ありがとうございます」
洞口 「なんかでも、すいません。こんなんなっちゃった」
先生「はい、ありがとうございます」
上沼「ありがとうございました」
先生「したら、今日はですね、あの、火の通すタイミングがちがいますので、」
洞口 「はい」
先生「この(わけぎの)白い固いところが、べつのお皿。柔らかいところは柔らかいところで、べつのお皿に分けてですね」
上沼「このへんがねぇ、やっぱり」
先生「もう、ただ、分けるだけなんですよ」
洞口 「分けます!わけぎを分けます
上沼「あ、おもしろい!(笑)」
洞口 「(爆笑)」
上沼「すばらしいですね」

上沼「おうちではどんなものを作ってらっしゃるんですか?」
洞口「『簡単スピードクッキング』(笑)」
上沼「あ、そうですなんですか!あの、和食が多いですか?」
洞口「そうですね、うん、野菜が好きなので。」
上沼「あぁ、いいですねぇ。野菜中心て最高ですよね。」
洞口「すごい雑に簡単に作りますよ」
上沼「そうですかぁ?」
洞口「でも、人手間って大切ですね。今日もこうやって見てて思いましたけど」

第2回 1月22日(火)放送「小松菜の中華丼」

(ダイジェストしておりますので、このとおりに作ってもできません!)

左から上沼恵美子、洞口依子、辻調理師専門学校の宮崎先生。

上沼「『簡単スピードメニュー』でございます。今日は、中華でございまして」
先生「はいっ。中華ですね、今日は」
上沼「中華丼」
先生「中華丼です」
上沼「パッと作ってください、先生、いろんなん入れなアカンのちがいます?中華丼は」
先生「いえいえ、今日はもう、小松菜とシーフードミックスを使った」
上沼「あの冷凍のですか?」
先生「はい、冷凍の。もうそれだけですね」
洞口「へぇ!簡単!」
上沼「簡単でいいですね。お肉は入らないんで?」
先生「え、お肉はなしです。今日はありません」
洞口「うわぁ」
上沼「あらぁ…まぁ、いいですけどね」
洞口「あはは」
上沼「いやまぁ、冷凍食品もちゃんと使わないとね!常備されてるとすごく…」
洞口「便利ですよね」
上沼「便利なんですよね。急なお客様とか、ハイ」
先生「そうですね」
上沼「先生、やってみてください。お肉ナシで」
洞口「(笑)お肉ナシで」
先生「(笑)お肉ナシで、はい。」
上沼「たのしみでございますねぇ、じゃ、お願いします」
先生「じゃあ、小松菜なんですけども、よく、根の部分に砂をかんでいることがあって」
洞口「そう、けっこうめんどくさい。ふふふ」
上沼「めんどくさいの、洗うとこがねぇ」

上沼「洞口さん、結婚されて10年だそうですね」
洞口「(小松菜を切りながら)はい」
上沼「そうなんですかぁ!」
洞口「あっというまの10年でした」
上沼「職場結婚ですか?」
洞口「職場…う〜ん、ですねぇ」
上沼「ですね」
洞口「番組で知り合いました」
上沼「そうでしょうねぇ。NHKのかたで」
洞口「はい」
上沼「先生の奥様は…職場じゃない?」
先生「はい、同じ仕事…系列の会社で」
上沼「やっぱりぃ、ほらほらぁ」
洞口「へぇ〜多い、のかなあ」
上沼「えぇ多いです多いです。私も職場結婚ですから」
洞口「ですよね」
上沼「そうなんですよ。うちはもう朽ち果ててますけどね」
洞口「(笑)」
上沼「おそろしいですよ!おふたりはまだ若いからいいですけどね」
洞口「ふふふ」

先生「どうしても、冷凍品ですね、独特のクセがあったりしますので、
熱湯に、クセを取るために、お酒ですね、今日は紹興酒を使ってみます」
洞口「へぇ〜!お酒だったらなんでもいいんですか?紹興酒のほうがいいんですか?」

先生「では、いよいよ仕上げていきます(中華なべを用意する)」
洞口「わ、出た!中華なべ!(軽くガッツポーズで小躍りし、視聴者を悩殺する)」
上沼「先生いつも持って歩いているという」
洞口「え?これいつも持って歩いてるの?」
先生「そうですそうです(笑)」
上沼「そうですよ、もう…」
洞口亀の甲羅みたいに背負って歩いているとか?(笑)」
先生、背負うマネをする
洞口「あははは」

上沼「お忙しいでしょ?ご主人」
洞口「そうですねぇ、外食が多いですよねぇ」
上沼「そうなんですよねぇ。もうあの、帰ってきてほしいときに帰ってこなくて、
もういらんわいうときになったら7時に帰ってくるからぁ」
洞口「そうですよねぇ(笑)」
上沼「だから気をつけないと…まだまだよろしいですけどね。
もお、ほんと、びっくりしますよ。7時前に帰るようになりますからね」
 


第3回 1月23日(水)放送「たらベーコン巻き」
(ダイジェストしておりますので、このとおりに作ってもできません!)

(途中、録画に失敗しました)


左から上沼恵美子、洞口依子、辻調理師専門学校の若林先生。

上沼「さぁ、今日は、たらのベーコン巻きでございます。なんか、先生、難しそうですね」
先生「難しそうですが、材料はこれだけです」
上沼「いやまぁそれは・・・なんかごちそうじゃないですか」
洞口「(笑)なんか、すごいごちそう感が」
上沼「ねぇ!」
先生「はい。まぁ、冬においしくなる、たらと、この、蕪ですね。甘みがあって非常においしいと思います」

上沼「お魚がお好きだそうですね」
洞口「好きです」
上沼「あぁ、いいです。よかったあ」
洞口「たらは特に冬はね」

先生「続いて今度は蕪ですね。冬の時期においしくなります」
洞口「(葉付きの丸々した蕪を見て)わぁっ、すごいきれい」
先生「蕪ですね。やっていきましょうか」
上沼「なんか、絵本から出てきたみたいな蕪ですね」
洞口「ホント!ねぇ!かわいい」
先生「それから、蕪なんですけども、皮の周りというのは非常に繊維が多いので、
   ここはですね、しっかりと剥いていきましょう。包丁で剥くのがいちばんいいですね」
上沼「ちょっと厚めに・・・」
先生「そうですね。厚めに剥いていきましょうか」
洞口「わぁ。洋食屋さんの剥き方だ」
上沼「あ、そうですね」
洞口「ほんと、蕪の葉っぱって、優しい色してますよね」
先生「つぎに、このたらをベーコンで巻いていきます」
洞口「これがなかなか難しそう、でもないんですか」
先生「大丈夫だと思いますよ」
上沼「でも、たらを巻くって・・・」
先生「はい。たらを、ベーコンで、クルクルクルッて巻いていきます」
上沼「あ、巻けますねぇ!」
洞口「あ!けっこうおっきい!」
先生「おっきいですよ。ボリュームありますよ。で、この合わせ目を楊枝で(留める)」
洞口「えぇ〜っ!」
上沼「あ、縫うんですか」
先生「じゃ、(洞口に)よろしくお願いします」
洞口「えっと、これを」
先生「こっちのほうがいいですね」
上沼「巻くようにできてる感じがしますね。きついめに巻いたほうがいいわけですね?」
洞口「こんな感じで?」
先生「そうですね」
洞口「で、ベーコンは」
先生「外側に巻いていただいて」
洞口「こんな感じですか」
先生「そうですね」
上沼「ぶりじゃ無理ですねぇ」
先生「(笑)ぶりじゃ、ちょっと難しいですね」
洞口「これ、ちょっとおっきくないですか?大丈夫ですか?」
先生「大丈夫です」

(フライパンにバター2個をしいてベーコン巻きを焼き、カブを入れて塩コショウし、水とワインを入れて蒸す)
先生「はい、茎ですね(鍋に茎を盛り込む)」
洞口 「わぁ、きれい!」
先生「こうすると、蕪をぜんぶ使うことができますから」
上沼「もったいないですよねぇ」
先生「もったいないですね」

上沼「できましたですねぇ!(蒸したことで)瞬く間、て感じでした。
   最初、巻いたとき、ものすごう時間かかるんかと思った。」
洞口「そう、私もけっこうどうなることなのかなと思った」
上沼「ねえ!ほんとです。身がやっぱり柔らかいからですかね…きれいなグリーン!」
洞口「きれい!」
先生「この蕪もですね、量が多そうに見えるんですが、当然、火が入ったら、すぐに小さくなりますから」
上沼「そうなんですよ!シュンとしますから」
洞口「おいしそう(笑)」
上沼「おいしそうですね!」
洞口ふふ、見とれちゃった!」 

洞口「(先生の盛り付けを見て)あ、これ、盛り付けもいろいろ!なんか、できて、おもしろいですね」
上沼「そうですねぇ」
先生「爪楊枝をはずした、この」
洞口「ここで外すんですね」
先生「そうですね」
洞口「いつまでもつけてるのかと思った(笑)」
先生「それから、スープですね、全体にかけまして」
洞口「うわぁ!おいしそう!」
先生「最後にですね、少しまた、ほんの少しでいいんですけどこの…」
洞口「えっ!」
先生「エクストラ・ヴァージン・オリーヴを、こうすると」
洞口「ま、なんてゼイタクな!なんか、立派なお料理屋さんの…」

第4回 1月24日(木)放送「しらたきのきんぴら」 
(ダイジェストしておりますので、このとおりに作ってもできません!)


左から上沼恵美子、洞口依子、辻調理師専門学校の濱本先生。

上沼「いろんなきんぴらがありますが、今日はシラタキ。こんにゃくです」
先生「こんにゃくです」
上沼「こんにゃく、好きなんですよ」
洞口 「アタシも」
上沼「好きですよね?あの、すき焼きで、こんにゃく好きなんですけど、あの、こんにゃく、好きで?」
洞口 「えぇ。すき焼きの中ではいちばん好きかも」
上沼「先生、今日は、牛肉もにんじんも入りそうですよね」
先生「はい。その旨味をシラタキにしっかり移したきんぴらを作りたいですね」
洞口 「わぁ〜」
上沼「お願いいたします」
先生「(シラタキを切ってお湯に移しながら)シラタキのにおいをとるために、一度ゆでるんですね」
洞口 「これやらないと、昔やったら、えらいことになりました」
上沼「そうなんですね、すき焼きのときも一回湯がいてますね」

上沼「今日は、お酒のあてに…(洞口に)お酒はどうなんですか?」
洞口 「たしなむくらい、ですかね」
上沼「たしなむくらい」
洞口 「ワインとか日本酒とか、そういうお酒のほうが好きですね」
上沼「日本酒いくんですか、粋ですねぇ」
洞口 「でも、ほんのちょっとです。一合も飲んだら酔っ払っちゃう感じで」
上沼「そのくらいが女性は可愛いですねぇ」
洞口 「(笑)」
上沼「先生はお酒は、飲めるんですか」
先生「お酒は、飲め…まぁ、少しですね」
上沼「…ない?飲めないんですか、先生!」
洞口 「へぇ〜」
先生「少し飲むと真っ赤になってしまって」
上沼「まぁ、かわいい!そうすると、何たのしみで生きてらっしゃるんですか、先生」
洞口 「(笑)」
先生「いやいや…(笑)」
上沼「すみません、失礼なこと言って。私、お酒好きなんでね、どうしても、そう思っちゃうんですよ。
   たとえばパチンコとかですか」
先生「いえいえ、しないですよ」
上沼「待ってください!お酒飲まない、パチンコ…」
洞口 「えぇ、じゃあ、料理ひとすじ?」
先生「ま、かっこよく言えば、ひとすじなんですけど」
洞口 「包丁一本、料理ひとすじ、みたいな?」
先生「(照れながらうなずく)」
洞口 「(笑)まじめなんですねぇ!」
先生「はいっ、じゃあ、よろしいですかねっ!」
洞口「あははは!」
先生「いよいよ、タレ作りですね」
上沼「タレを作っとくんですか」
先生「はい。もう、最初に作っておきましょう。
   あ、洞口さん、これ、調味料を入れていただいて、よく混ぜてください」
洞口 「はい」
先生「まず、お醤油ですね」
洞口 「はい」
先生「それと、お酒ですね」
洞口 「それと、お酒」
先生「今日は、お醤油とお酒は同割りですね」
洞口 「で、これ」
先生「お砂糖ですね」
洞口 「入れちゃっていいんですか、ぜんぶ」
先生「お砂糖と、ね。わかりやすい味付けですね」
洞口 「入りました」
先生「鍋を暖めましてね、先ほど丘上げにしておいた、このシラタキなんですけども、まだやはり水分残ってますね」
上沼「残ってます」
先生「ここで、(シラタキを空いりする)水分を」
上沼「あ、飛ばす」
先生「水分を飛ばすんですね。そうすると、後でタレを加えたときに、味がグッとこう、しみこみやすい」
上沼「あらぁ!へぇ〜」
先生「しっかりと水分を飛ばしておきます」
洞口「…なんか、シラタキっておもしろいですねぇ

上沼「(ごま油で、牛ロース肉、にんじん短冊、ごぼうを炒めるのを見て)
   ごぼうも、このくらい切ったらささがきも変わらないですねぇ」
洞口 「ね?そうですね」
先生「そうですね。(洞口に)どうぞ、少し炒めましょうか」
洞口 「はい。わぁい」
先生「ここでしっかりめに炒めるということ、火を通すということですね」
洞口 「はい。なんか、お肉が入るだけで、すごいみんな喜びそう!ふふ!」
上沼「ごちそう感がありますね。箸休めって感じじゃないですね」
洞口 「ねぇ、そうですねぇ」

上沼「早く終わらそう思て調味料先にいれたら、後が大変、みたいなね」
先生「そうそう」
洞口 「なんかねぇ、ついついそんなことしちゃいそうな感じなんですけれども」
上沼「急がば廻れ」
洞口 「うふふ」

上沼「(できあがりのにおいを嗅いで)なんか、しみじみいいですね!なんか、夕暮れ、部活から帰ってくると、
   こういうにおいがあちこちの家からしてくると…」
洞口 「たまりませんねぇ!!」
上沼「そいで、あの、和犬が鳴くんですよ。オゥォゥオゥ〜」
洞口 「あはは!」
上沼「なぜか夕暮れ、和犬が鳴くんです」

上沼「いやぁ、おいしそうやわ。先生、水分、ぜんぶ飛ばすんですね?」
先生「はい、そうです」
上沼「う〜ん!」
洞口 「やっぱり、きんぴらは」
上沼・洞口 「いいわぁ」
洞口 「なんか、タレがしみるって、いいですねぇ!うふふ!」
上沼「そうなんですよぉっ!おっしゃるとおりでございますっ!しみるっていう言葉が、先生」

洞口「(試食して)味がしみてますぅ!おいしい!」
上沼「シラタキにごぼうの香りがなんでこんなに入るんでしょう!炒めただけですよね!」
先生「そうですね」
上沼「へぇ? 先生、カイワレは傑作かもわかりません。七味を振ったり山椒を…ま、山椒ていうか好みですけども、
   カイワレがいいアクセントになってますし」
洞口「うん!ごはんと合う!ふふふ」
上沼「合うでしょう?絶対合いますよね!バランスいいですね、お肉もぎょうさん入れればえぇっちゅうもんじゃないです。
   この程度でいいわけですよね。私も上品にこうやっていただいてますけども、ホントは丼いっぱい食べれますわ」
洞口「(爆笑)」
第5回 1月25日(金)放送「カレー風味のとんかつ」
(ダイジェストしておりますので、このとおりに作ってもできません!)


左から上沼恵美子、洞口依子、辻調理師専門学校の宮崎先生。

先生「今日つかうお肉なんですけども、豚の肩ロースなんですけども、
   少し、よくとんかつでつかうロース肉と違いまして」
洞口 「筋がある…」
先生「そうですね、筋がたくさん入っていますので、少し筋きりをしたほうが、
   やわらかく食べられるので、白い筋の部分に包丁を入れていただくという感じで
  (洞口に)じゃ、ちょっとお願いします」
洞口「はい…腕まくり…(肉に包丁を当てて)え、この白いところに?」
  (管理人コメント『デビルマン』を思い出してしまった…)
先生「はい、白いところ、こう、刺すような感じで…はい、そうですね」
上沼「洞口さんは、あの、ウクレレをされるんですってね」
洞口「はい。うふふ」
上沼「びっくりしました」
洞口「いやぁ、ウクレレって深いんですよぉ、けっこう」
上沼「なんか、CDもお出しになってるって」
洞口「えぇ。出しました」
上沼「もう、何年ぐらいやってらっしゃるんですか?」
洞口「…8年?」
上沼「そんなに!へぇっ」
洞口「ちょっとねパリっぽいっていうの、フランスっぽいていうの?」
上沼「あぁ!はいはい」
洞口「ハワイアンとは、だからちょっとちがうんです。ハワイアンだと、コードでジャンっていう…」
上沼「ジャンって、そうですよねぇ」
洞口「けっこう(細かく指を動かすしぐさ)」
上沼「ディディディディディ、っていう感じですか。へえ〜」
洞口「難しいです」
上沼「聴いてみたいですねぇ」
洞口「うふふ」
上沼「ウクレレって、パッと持って歩けるじゃないですか」
洞口「そこがね、いいんですよ」
上沼「いいんですよね。グランドピアノなんかね、なかなか背負って持って行きにくい…」
洞口「(爆笑)持ってけない、持ってけない」
上沼「ギターなんかもいいですよね」
洞口「あ、いいですよね」
上沼「先生、ギターなんかは?」
先生「あぁ、もう、楽器は…弾いたことないですね」
上沼「ダメですねぇ」
洞口「(笑)ダメなんですかぁ?」
上沼「とくに男の人でギター弾けたらね!」
洞口「(笑)」
上沼「先生、いま、(手順の)何をされてるんでしょうか、すいません、ごめんなさいね」
洞口「ふふふ」
先生「えっと、ボウルに塩と砂糖を入れました」
上沼「塩と砂糖ですか!」
先生「豚肉に下味をつけていくんですけども、それと、今からお酒ですね」
上沼「下味がなんかすごく凝ってますね」
先生「そうですね。ちょっと下味にね、カレー粉を使うんですけども、
   さきほどのお肉もそうですけども、カレー粉がしっかりした味をしてますので、
   複雑な味というか、カレーだけの味にならないように」
上沼「ならないように」
先生「しっかりおいしくなるように。ここにカレー粉を入れていきます」
上沼「はい」
洞口「入っちゃったぁ」
上沼「塩と砂糖とお醤油が入って、カレー粉が入りました」
先生「あと、薬味ですね。しょうがのみじん切りと玉ねぎですね。いっしょに入れちゃいます」
上沼「すごいですね、この下味!」
洞口「しっかりつきますね」
上沼「そうですね、しっかり」
先生「カレー粉をとかして、まぜて。(洞口に)じゃ、ちょっとタッチしていいですか」
洞口「はい(混ぜながら)あ、カレーが!たまりませんね、このカレーの香りが」
上沼「もう、カレーの香りは、胃がキュッと空きますね。おなか空きますね」
洞口「カレー味っていうだけでけっこう食欲が出ますよね」
上沼「そうそう…、いま先生、なにを入れてるんですか?」
先生「いま入れてるのが、ごま油と片栗粉ですね」
洞口「混ぜちゃっていいんですか」
先生「はい。混ぜてください。片栗粉入ってますと、あとで揚げたときに、少しとろみがつくじゃないですか」
洞口「あ〜」
先生「だから肉汁が、火が通って出てきても、とろみがついて、周りに。コロモがはずれにくくなるわけです」
上沼「なるほどぉ!」
洞口「いい接着剤って感じですね」
先生「そうですね」
上沼「なるほどねぇ!」
先生「(洞口に)はい、ありがとうございます。そうしましたら、このまま、先ほど筋きりしてもらったお肉をですね、
    こうして一枚ずつ(下味の中に)漬けて。少し時間を置いていかないと味がつかないので。
    ま、だいたい10分も置けば、今日は肉がそんなに厚くないので」
上沼「そうですね」
洞口「あ、なんか、おいしそう!」

先生「ここにですね、片栗粉をたっぷりとまぶします。こう、両面に。真っ白に、粉吹くくらい」
洞口「へぇ、あ、なんかいい感じ」

先生「今から揚げていくんですけども、このまま油の中に入れますと、
   片栗粉が油の中にパッと散って、すごく油が汚れるんですよ」
洞口「うんうん」
上沼「そうですねぇ」
先生「ですんで、まずここに(片栗粉をつけた肉に)霧吹きを、ちょっと離れてシュッシュッシュッ…」
上沼「えぇ!先生、油汚れないために、それをされてるんですか」
先生「はい。それと、霧吹きがかかると、水溶き片栗粉みたいな状態になりますよね」
上沼「なります!」
先生「それを揚げると、パリパリに揚がりやすいんですね」
上沼「はぁ!前に先生、なんかやりましたですね」
先生「そうですね、鶏のももの…」
上沼「鶏もももの!」
洞口「あのパリパリってこれがコツなんですね」
上沼「それでか。このあいだ言われました。『上沼さん、テレビで見ました、霧吹いて…』って、
   何言うてはるんやろう?って…」
洞口「あはは!」

洞口「(油で揚げる音に)わぁ、いい音!」
先生「で、4枚まとめて揚げますんで、今日は、170度から180度のあいだで」
洞口「はい」
先生「で、揚げているあいだにですね、今日は、野菜に包んで食べるというやりかたもあるので…」
洞口「え!え!」
上沼「あ、そうなんですか」
先生「野菜だけだと、味が薄くなりやすいんで、少ぉし、調味料を、あの、」
洞口「チリ?」
先生「タイのチリ・ソースですね。甘辛ぁいソースですね。ここに、お醤油。
   (洞口に)すいません、また、混ぜていただけますか?」

上沼「お醤油。小さじ一杯」
先生「小さじ一杯。それと、ごま油ですね」
上沼「これも小さじ一杯入れると、あ、ちょっとちがう…へぇ!」
先生「で、混ざったところへ、しょうがのみじん切りですね」
洞口「はい」
先生「それと、万能ねぎのみじん切りを、たっぷり」
洞口「へぇ〜」
上沼「おぉ、いいですねぇ」
先生「からめるように混ぜてください」
洞口「これはまた、どんな味になるのかしら。これをつけて食べるの?」
先生「そうですね。これを、野菜に巻いて食べるときに。はい、これでソース完成です」
洞口「はぁ、いい香り!」
上沼「(先生が揚げたてを鍋から取り出すのを見て)ほら見て!」

洞口
「あ〜!」
上沼「外のあの、カリカリッて」

洞口
「ねぇっ。コロモが!」

上沼「(先生が盛り付けるのを見て)三キレは食べるな!」

洞口
「うふふふ!」
先生「ソースですね。先ほどあわせたソースを」
上沼「そっか。サラダ菜、上に置いてソースをこう…うわっ!これ、もう、たまらない!」

洞口
「ん!このソースおいしそう!」

洞口
「(とんかつを口に頬張って、CAPAの表紙のような目でカメラをじっと見つめたあと、両手で顔を覆うようにして)
    ん〜!、ふぃひぃん(おいしい)!このタレ!なんでもおいしそう!ほかのあれでもおいしそう!」

上沼「あの、洞口さんはですね、何年前でしたっけ?大きな病気をされて」

洞口
「2004年?うふふ」
上沼「で、克服されましてねぇ、ご病気を」
洞口「はい」
上沼「それを本にまとめられまして」
洞口「子宮頸がんになったんで。子宮とお話しすることは、たいせつかな、って」
上沼「そういうことなんです…だけど、よかったですよねぇ」
洞口「ありがとうございます。うふ。こうやっておいしいものも食べれるようになりました」
上沼「まず健康ですもんねぇ!どうも、今週、ありがとうございました!」
洞口「ありがとうございましたっ!」

この収録の1時間半後におこなわれた中崎町でのリーディング・セッションのレポは、こちら


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