ヨシミにおまかせ!
 

「二番筒先」!
「のら猫相談室」客員アドバイザー ヨシミさん


パイティティのコスチュームは、おっしゃるとおりヨーリーをはじめ、みんなおしゃれですよねぇ。

で、ワタクシの前掛け&半纏だけが、おしゃれと言う基準からは
ハレー彗星の軌道並みに遠い位置にいると思っているんですが、
これまたおっしゃるとおり仕事着だからしょうがないですよね。

しか〜し!仕事と言ってもワタクシめの仕事は酒屋ではなく、
居酒屋の店員でも醤油屋でも味噌屋でもありません。
何しろワタクシの仕事というのはTVのコマーシャルを作ったりすることですからして(笑)

ではなぜそんな仕事をしてる人が前掛け&半纏なのか?
説明するとちょっと長くなりますが、しばらくお付き合いのほど…

みなさまご存じ當間早志監督、ヨーリー出演、石田画伯音楽の『マクガフィン』で、
ワタクシは小道具の造形を担当しました。
で、『マクガフィン』の撮影が終わって、趣味のプラモデルなんかを作ったりしてたんですが、
プラモデルを作ってると、ヤスリがけのカスなどがたくさん出て、服がホコリまみれになっちゃうわけですよ。
じゃあ作業用のエプロンなんかが欲しいな〜って考えから、
なぜかあの“前掛け”が欲しい!という気分になったわけです。

さて、それからヤフオクなどでキッコーマンの前掛けとか、剣菱の前掛けなどを探しておりました。
でもって、ちょうどその頃ヨーリーと話してて「前掛け欲しいんスよ」なんて口走ったものですから、
気を遣ったヨーリーが、ワタクシのためにオリジナルの前掛けをオーダーしてくれたわけですよ!スゲェ!

しかも『マクガフィン』で小道具造形をやったもんですから、前掛けのど真ん中には光り輝く“造形”の二文字!
上にはワタクシの生まれた年。
下には私の名前と、当時飼っていた猫の名前入り!
そして左右には「迅速丁寧」と「睡眠優先」という、ワタクシの理想と現実を表す言葉が書かれていたわけです。
いや、こりゃあスゴイ!と、大喜びして、プラモを作るときだけじゃあもったいないと、
普段着にしてしまったわけです(笑)

そう、あの前掛けは正確に言えば仕事着ではなく、ただの私服なんですよ。
さらに翌年には、またもヨーリーから花火師の半纏をプレゼントしていただきました。
そこに書かれた文字は「二番筒先」!
決して一番にはなれないワタクシの実力を見抜いた、見事なチョイスでありますなぁ。

そんなわけで、パイティティのステージに上がるときはもちろん、
その辺を歩いてるとき、というか、沖縄から飛行機に乗って羽田に到着するときもあの格好なんですよね。

那覇空港のおみやげ屋のおばちゃんには「今度はどこまで配達?」などと聞かれたりします(笑)
そんな時には当然ウソで答えてますが。

よく映画などでスタッフTシャツとか、スタッフジャンパーなんてものがあったりしますが、
前掛けをしはじめたころは「これからはスタッフ前掛けが流行る!」と予言をしたものでした。
いまだに予言が当たる気配はありませんねぇ。

さて、今後はハンチングに着物、革靴はいて前掛けの定吉スタイルにしたいと思ってたんですが、
定吉の名称は某博士にとられてしまったようなので、宇宙服が着てみたいな〜。 

(2008/10/15)


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